簡単仕上げ加工!『グラデーションマップ+合成モードの変更』による仕上がりの変化一覧

26,912

27pt

27pt

【こんな人に読んでほしくて書きました】

☑︎「仕上げ加工のバリエーションを増やしたい!」

☑︎「グラデーションマップを加工に使ってみたい!」

☑︎「レイヤーの合成モード、文字で見ただけだとよくわからない…画像で直感的に確認したい!」

 

 

この記事は『レイヤーを1枚作るだけの、とっても簡単な仕上げ加工をしてみよう!』という内容のTIPSです。

- - - - - 

 

CLIP STUDIO ASSETSでは、多くの『グラデーションセット』が公開されています。

 

筆者もいくつか素材を公開しており、その中には「合成モードを変えて、"カメラアプリのフィルター"のように使えます」と説明しているグラデーションセットがあります。

(↑筆者が公開しているグラデーションセット素材)

 

しかし、文章で「グラデーションマップの合成モードの変更」と言っても、合成モードって沢山あるし、ピンと来ない方もいらっしゃるのでは…?

画像で見たらイメージが湧きやすいかも!と思い、この記事を作成しました。

 

 

初心者の方向け・『合成モード』とは?

レイヤープロパティから使うことができる、レイヤー自体に効果をつけられる機能です。

デフォルトは「通常(Normal)」で、プルダウンメニューを開くと別の合成モードを選択できます。

比較、乗算、焼き込み……文字で見てもよくわかんないですね!

とりあえず上から順番に合成してみている人も結構いらっしゃるのでは…?

(筆者もよくやります)

 

CLIP STUDIO PAINTに搭載されている合成モードの一覧です。

効果をおおまかにカテゴリ分けして説明するとこんな感じです。

画像でも見てみましょう!

左上のサンプル画像に、ブルーのグラデーションを重ねました。

合成モードについてさらに詳しく知りたい方は、公式TIPSを参考にどうぞ!

日本語▼

English▼

初心者の方向け・『グラデーションマップ』とは?

すごくざっくり説明すると、このグレーの絵を、上のグラデーションセットを使って

こんな感じにできるやつです。

グラデーションの左側が暗いところ、右側が明るいところに対応します。

数クリックで簡単に画面の印象を変えられる、とても便利な機能です!

 

グレー漫画の色付けなんかに使っても可愛い◎

さらに詳しい説明はこちらの公式FAQをどうぞ!

日本語▼

English▼

上記のFAQ内にもある通り、グラデーションマップは

[色調補正レイヤーで使用する方法]と、[レイヤーに直接適用する方法]のふたつがあります。

この記事では前者の[色調補正レイヤーで使用する方法]を生かして、仕上げの加工に使います。

 

 

 

『色調補正レイヤー』グラデーションマップの使い方

1.メニューの[レイヤー]

 →[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]

 


2.任意のグラデーションをダブルクリック→[OK]

また、もうひとつの方法として

 

レイヤーパレットを右クリック(長押し)

→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]

の操作でも、同じレイヤーを作ることができます◎

グラデーションマップの導入方法やその他の使用方法については、こちらのTIPSで説明しています。

『グラデーションマップ+合成モードの変更』による仕上がり一覧

合成モードとグラデーションマップの使い方がわかったら、実際にやってみましょう。

 

レイヤー構成はこうです。

一番上に好きな色のグラデーションマップのレイヤーを作り、合成モードやレイヤー濃度を変えるだけ!

 

(グラデーションマップレイヤーが一番上にあればOKなので、それより下のレイヤーは何枚あっても大丈夫です)

グラデーションの色・合成モード・レイヤー濃度を調整して、「いい感じ」に仕上げましょう!

 

 

 

以下のサンプル画像ではグラデーションマップのレイヤー濃度を100%と40%で並べて比較していきます。

▼淡い色のグラデーションマップの合成モードを変更する

プリセットのグラデーションセット「空」の『朝焼け(明るめ)』を合成した一覧です。

 

淡いグラデーションの合成は柔らかく優しい雰囲気になりますね。

▼濃い色のグラデーションマップの合成モードを変更する

プリセットのグラデーションセット「空」の『夕焼け(紫)』を合成した一覧です。

 

濃い色のグラデーションの合成はメリハリが効いた感じになりますね。

▼カラフルなグラデーションマップの合成モードを変更する

慣れてきたところで、冒険してカラフルなグラデーションを使ってみましょう!

あえて「自分は普段使わないな」というグラデーションを作って合成しました。

ウワ────ッ!!やりすぎたかも!?

 

とくに左の通常レイヤー100%は大変なことになっていますね。

しかし不思議なことに、合成モードやレイヤー濃度を変えると「なんかいい感じになる」ミラクルが起こることがあります。

 

自分が普段あまり挑戦しないような色彩で新鮮…?

この偶然もまた、グラデーションマップの楽しみ方のひとつだと思います!

これだけ選択肢があると、どれを選んだらいいのか迷いますね!

 

合成モードとグラデーションの組み合わせは無限にあるので、

とにかく「なんか楽しそうだからやってみよう!」と思っていただけたなら幸いです。

 

 

この記事で紹介した素材以外にも沢山のユーザーが作成したグラデーションセットが公開されていますので、自分のお気に入りのセットを探してみてくださいね。

ぜひCLIP STUDIO ASSETSで『グラデーションセット』を検索してみてください!

この記事に使ったASSETS

解説画像に筆者(27pt)が公開している素材とクリスタ公式(ClipStudioOfficial)の素材を使用しました。

Comment

New

New Official Articles