アニメーションにカメラワークと音声を付ける

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ClipStudioOfficial

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Ver.1.8.4より、[アニメーション]メニューに[2Dカメラフォルダー]機能が実装されました。

[2Dカメラフォルダー]は、アニメーションフォルダーやレイヤーの画像を変形せずに、アニメーションにカメラワークや音声を付けられます。

その手順について、説明します。

 

[1]キーフレームの編集を有効にする

[タイムライン]パレットで、キーフレームを操作する方法について説明します。

 

選択中のトラックやレイヤーに対して、キーフレームを使用した編集の有効・無効を切り替えられます。

※Ver1.5 互換の3Dレイヤー・クイックマスク・用紙レイヤーは、キーフレームを使用した編集ができません。

 

 

 

■1.トラックを選択する

 

[タイムライン]パレットから、キーフレームを編集したいトラックを選択します。

 

 

 

■2.キーフレームを有効化する

 

[レイヤーのキーフレームを有効化]をクリックします。

 

 

 

■3. キーフレームの設定が切り替わる

 

選択中のレイヤーやトラックに対して、キーフレームの編集が有効になります。

[オブジェクト]ツールで、レイヤーやトラックを選択すると、キーフレームを使用した編集が行えるようになり、[タイムライン]パレットと、[レイヤー]パレットの表示が変わります。

 

[レイヤー]パレットに、画像の編集ができないことを示す、ロックアイコンが表示されます。アニメーションフォルダー内のセルは、半透明のロックアイコンが表示されます。

[タイムライン]パレットのトラックには、[変形]と[不透明度]が追加されます。マスクが設定されているトラックの場合は、[マスク]も追加されます。

 

トラック名の[▼]をクリックすると、より詳細な項目が表示されます。

 

左上のボタンをクリックすることで、[ファンクションカーブ編集モード]で編集することもできます。

ファンクションカーブ編集モードについて詳しくは、以下のユーザーガイドを参照してください。

 

【POINT】

・レイヤーフォルダーに対して、[レイヤーのキーフレームを有効化]を設定すると、レイヤーフォルダー内の全レイヤーに対して、キーフレームの設定が反映されます。アニメーションフォルダーと2Dカメラフォルダーも、レイヤーフォルダーと同様に設定が反映されます。

・キーフレームを有効化したレイヤーフォルダー内の特定のレイヤーに対して、[レイヤーのキーフレームを有効化]をオフに設定できません。

・アニメーションフォルダー内のセルに対して、[レイヤーのキーフレームを有効化]を設定した場合は、アニメーションフォルダー全体に設定が反映されます。

・キーフレームが有効なアニメーションフォルダーで、[ライトテーブルを有効化]をオフにしている、またはライトテーブルレイヤーを使用していない場合、[タイムライン]パレットで別のフレームを選択しても、[レイヤー]パレットで選択しているセルは切り替わりません。

 

[2]カメラワークを付ける

[タイムライン]パレットの各トラックに、キーフレームを追加できます。

※キーフレームを追加するには、[レイヤーのキーフレームを有効化]をオンにしてください。

2Dカメラフォルダーは、アニメーションフォルダーやレイヤーの画像を変形せずに、アニメーションにカメラワークを付けられます。

 

【POINT】

2D カメラフォルダートラックのトラックラベルは、アニメーション制作で使用されるカメラ指示をリストから追加できます。このカメラ指示は、東映アニメーション デジタルタイムシート向けに出力できます。カメラ指示の追加方法については、以下のユーザーガイドを参照してください。

 

東映アニメーション デジタルタイムシートの使い方については以下の記事をご覧ください。

 

2Dカメラフォルダートラックに、キーフレームを追加する場合は、次の設定を登録できます。

・変形(位置・拡大率・回転・回転中心)

・不透明度

・キーフレーム補間

ここでは、2Dカメラフォルダートラックを作成して、レイヤーにキーフレームを追加していきます。次のように、キャラクターに合わせて動く、背景のカメラワークを例に説明します。

 

 

 

■1.コマンドを選択する

 

[アニメーション]メニュー→ [アニメーション用新規レイヤー]→ [2Dカメラフォルダー]を選択します。

[レイヤー]パレットと[タイムライン]パレットに、2Dカメラフォルダーが作成されます。

 

 

 

■2.フォルダーにレイヤーを格納する

 

[レイヤー]パレットで、カメラワークを付けたいアニメーションフォルダーやレイヤーを、2Dカメラフォルダーに格納します。

【POINT】

[タイムライン]パレットでも、アニメーションフォルダーやレイヤーを2Dカメラフォルダーに格納できます。アニメーションフォルダー内に、2Dカメラフォルダーを格納できません。

 

 

 

■3.ツールを選択する

 

[ツール]パレットで[操作]ツールを選択します。

 

 

 

■4.サブツールを選択する

 

[サブツール]パレットを開き、[オブジェクト]を選択します。

 

 

 

■5.フレームを選択する

 

[タイムライン]パレットから、カメラワークを付けたいフレームを選択します。

 

 

 

■6.キーフレーム補間を設定する

 

[タイムライン]パレットの[キーフレーム補間]から、補間方法を選択します。

 

 

 

■7.カメラワークをつける

 

[オブジェクト]ツールで2Dカメラフォルダートラックを選択すると、キャンバス上に長方形の枠が表示されます。

[ツールプロパティ]パレット、または枠のハンドルを操作して、カメラワークを作成します。

① 四隅のハンドルをドラッグすると、画像を拡大・縮小できます。

② 上部のコントロールポイントをドラッグすると、画像の角度を変更できます。

③ 枠をドラッグすると、画像の位置を変更できます。

④ [ツールプロパティ]パレットに、数値を入力し、細かい調整を行います。このほか、[レイヤー不透明度]も設定できます。

 

【POINT】

・長方形の枠が、カメラのファインダーに相当します。通常は、長方形の枠が、動画などに書き出す場合の出力範囲になります。たとえば、長方形の枠を右に動かすと、動画などに書き出したときに、画像は左に動きます。

・[ツールプロパティ]パレットの[表示方法]を[範囲内の画像を表示]に設定している場合は、キャンバス上で2Dカメラがレンダリングされた状態になり、枠が表示されません。枠を使用して編集したい場合は、[表示方法]を[範囲を枠で表示]に設定してください。

・PRO/EX でアニメーション用のフレームを表示している場合は、基準フレームに合わせて、変形するための枠が表示されます。

 

※Ver.1.9.1から、操作ハンドルのデザインが変更されています。

現在の講座内の画像には、Ver.1.9.0以前の画面を使用しています。

 

 

 

■8.キーフレームが追加される

 

2Dカメラフォルダートラックの設定を変更すると同時に、[タイムライン]パレットにキーフレームが追加され、設定が登録されます。

 

 

 

■9.キーフレームを追加する

 

背景に動きを付けるために、次のキーフレームを追加します。

① 動きを付けたいフレームを選択します。

② 2Dカメラフォルダートラックの[詳細]をクリックします。

③ 2Dカメラフォルダートラックの変形エリアを選択します。

④ [キーフレームを追加]をクリックします。

⑤ 変形エリアにキーフレームが追加されます。

 

【POINT】

・変形エリアの[▼]をクリックして、特定の項目を選択すると、選択した項目だけにキーフレームを追加できます。たとえば、[位置]をクリックした場合、[位置]だけに[◆]が表示されます。[変形]には、一部の項目だけが設定されている[◇]が表示されます。

・特定の項目だけにキーフレームを設定した場合、キャンバス上で異なる項目を設定すると、設定した項目にもキーフレームが追加されます。たとえば、[位置]だけに[◆]が設定されているキーフレームに対して、変形枠を回転すると、[回転]にも[◆]のキーフレームが追加されます。

 

 

 

■10.カメラワークをつける

 

手順9 で作成したキーフレームが選択状態になっていることを確認します。

[ツールプロパティ]パレット、または変形枠のハンドルを操作して、カメラワークを作成します。

選択中のキーフレームに、カメラワークが記録されます。

 

引き続き、キーフレームを作成し、カメラワークを付けていきます。

 

【POINT】

・キーフレームの編集方法については、以下のユーザーガイドを参照してください。

・再生するときに、2Dカメラの設定を反映したい場合は、[アニメーション]メニュー→ [再生設定]→ [2Dカメラをレンダリングする]をオンにしてください。

 

[3]オーディオトラックで音声を付ける

オーディオファイルを読み込んで、オーディオレイヤー(オーディオトラック)を追加できます。

読み込めるオーディオファイルは、8bitまたは16bitで非圧縮のwav形式、MP3形式、Ogg形式です。

 

 

 

■1.フレームを選択する

 

[タイムライン]パレットから、オーディオファイルを再生開始したいフレームを選択します。

 

 

 

■2.オーディオファイルを読み込む

 

[ファイル]メニュー→[読み込み]→[オーディオ]を選択します。ダイアログが表示されたら、オーディオファイルを選択します。

 

 

 

■3.オーディオクリップが作成される

 

[タイムライン]パレットにオーディオトラックが作成され、選択したフレームにオーディオクリップが作成されます。

オーディオトラックでは、音量の設定とキーフレーム補間の設定をキーフレームに登録できます。

オーディオトラックにキーフレームを追加する方法について説明します。

 

 

 

■4. ツールを選択する

 

[ツール]パレットで[操作]ツールを選択します。

 

 

 

■5. サブツールを選択する

 

[サブツール]パレットを開き、[オブジェクト]を選択します。

 

 

 

■6. フレームを選択する

 

[タイムライン]パレットから、キーフレームを設定したいフレームを選択します。

 

 

 

■7. キーフレーム補間を設定する

 

[タイムライン]パレットの[キーフレーム補間]から、補間方法を選択します。

 

 

 

■8. 音量を調整する

 

[ツールプロパティ]パレットで[音量]を設定します。

 

【POINT】

[ツールプロパティ]パレットの[開始時刻]を設定すると、オーディオファイルを再生開始する時刻を設定します。曲の途中から再生をしたいときに使用できます。

 

[開始時刻]を変更した場合、選択中のオーディオクリップ全体に適用されます。[タイムライン]パレットに、キーフレームは追加されません。

 

 

 

■9. キーフレームが追加される

 

設定と同時に、[タイムライン]パレットにキーフレームが追加されます。

 

【POINT】

CLIP STUDIO PAINT Ver.3.0以降では、オーディオスクラブが使えます。

[フレーム移動時にオーディオを再生](オーディオスクラブ)の設定方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

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