素材を公開してみよう!-その他素材編-

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ClipStudioOfficial

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[1]公開する素材を探そう!

前回まで、ブラシや、背景、トーン、描き文字などの素材の公開方法を紹介してきました。

それ以外の素材を、CLIP STUDIO ASSETS(素材をさがす)で公開してみませんか?

 

素材の公開といっても、難しく考える必要はありません。例えば、こんな素材はありませんか?

・作業が効率化するオートアクション

・作品に簡単に演出効果のつけられるオートアクション

・肌の色塗りでよく使う色などを集めたオリジナルのカラーセット

・タチキリの範囲を分かりやすくした、レイヤーテンプレートなど

 

自分で使うために組んだオートアクションや、よく使う色をあつめたカラーセットが、他の人にも実用的で便利な素材だったりします。

そんな自分用に作成した素材をCLIP STUDIO ASSETSで公開してみましょう!

 

今回は、オートアクションやカラーセットなどをCLIP STUDIO ASSETSで公開する方法を紹介します。

 

【POINT】どんな素材でも公開していいの?

CLIP STUDIO ASSETSで公開できる素材は、自分で作成したオリジナルの素材のみです。他の人の作品や素材をカスタマイズしたものはNGです。

※CLIP STUDIO ASSETSに公開する素材は、著作権フリーや、商用利用可であっても、自分で作成したもの以外の素材を使用しているものは公開できません。もちろん、ASSETSに公開せずに自分で使用する分には問題ありません。

 

詳しくは、「CLIP STUDIO ASSETSサービス利用規約」「投稿および行動ガイドライン」を参照してください。

 

[2]素材をアップするその前に…素材の準備

公開したい素材が決まったら、そのための準備をしましょう。

 

 

 

■1.素材の設定を確認する

 

公開する素材を決めたらまずは、ダウンロードした人がすぐ使える、使いやすい設定になっているか確認しましょう。

素材によってそれぞれ、確認するポイントは変わります。

 

<オートアクションの場合>

・オートアクションは正しく動作していますか?

意図した動作になっているか?オートアクションを作成したファイル以外でも正しく動作するか、確認してみましょう。

オートアクションがレイヤー名を指定して設定されている場合、他のファイルでは正しく動作しないことがあります。

 

・オートアクションに、余計な動作は入っていませんか?

オートアクションの中に、本来なくてもいい動作が、間違って入っていないか確認しましょう。余計な動作が入っていた場合は、削除しておきます。

 

・オートアクションの名前は分かりやすいですか?

何ができるのか、すぐ分かる名前にしましょう。

オートアクションはセット単位で素材として登録されます。オートアクションの動作を確認したら、公開用のオートアクションのセットを作りましょう。方法は後述します。

※オートアクションの作り方について詳しくは、以下の講座を参照してください。

 

<カラーセットの場合>

・カラーセット名は分かりやすいですか?

「肌色セット」、「髪色セット」など、分かりやすい名前をつけましょう。カラーセットの名前の変更は、パレット左上からメニューを表示して[カラーセットの編集]を選択して行います。

※カラーセットの作り方について詳しくは、以下の講座を参照してください。

 

<レイヤーテンプレートの場合>

レイヤーテンプレートは、キャンバスに含まれるすべてのレイヤーを、キャンバスごと[素材]パレットに登録できます。登録した素材は、[新規]ダイアログの[テンプレート]から読み込むことができます。複数ページを同じフォーマットで描きたい時に便利です。

 

・余計なレイヤーが含まれていませんか?

キャンバスの内容について、テンプレートに登録したいレイヤーだけになっているか、使用しないレイヤーが間違って含まれていないか、確認しましょう。

 

・レイヤーの設定はそれぞれ正しいですか?

テンプレートに含むレイヤーの設定は正しいですか?レイヤーの表現色は意図したものになっているか、あるいは間違って下描きレイヤーなどに設定されていないか、確認しましょう。

 

確認が終わったら、次は[素材]パレットに登録します。

 

 

 

■2.素材を[素材]パレットに登録する

 

<オートアクションの登録方法>

オートアクションはセット単位で公開されます。セットの中に余計なオートアクションが入っている場合は、公開用のオートアクションセットを作成してオートアクションを移動するか、またはセットを複製して余計なオートアクションを削除します。

 

[オートアクション]パレットの左上をクリックして表示されるメニューから[セットの新規作成]や[セットの複製]を選択します。 セット名は分かりやすい名前にしましょう。

新規セットを作成してオートアクションを移動する場合は、移動したいオートアクションを選択した状態で、左上メニュー→[オートアクションを別のセットに移動]から移動したいセットを選択します。

複製したセットから公開しないオートアクションを削除する場合は、削除したいオートアクションを選択した状態でパレット右下のごみ箱アイコンをクリックして削除します。

セットが、公開したいオートアクションだけになったら、左上メニューから[セットを素材として登録]を選択します。保存先を設定し、[OK]をクリックすると[素材]パレットに登録されます。

 

<カラーセットの登録方法>

カラーセットを素材として登録するには、[メニュー]の[カラーセットを素材として登録]を選択します。保存先を設定し、[OK]をクリックすると[素材]パレットに登録されます。

 

<レイヤーテンプレートの登録方法>

レイヤーテンプレートに登録したいファイルを開き、[編集]メニュー→[素材登録]→[テンプレート]を選択します。

[素材のプロパティ]ダイアログで保存先を設定し、[OK]をクリックすると[素材]パレットに登録されます。

素材の登録をしたら、次は、公開用の作例や紹介文を用意します。

 

 

 

■3.作例と紹介文を用意する

 

公開する素材を[素材]パレットに登録したら、公開する素材の作例と紹介文を用意しましょう。

作例と紹介文は、素材がどんな素材か?どんな風に使用できるのかを伝えるために必要です。簡単なものでかまいませんので、ぜひ用意しておきましょう。

 

用意するものは①サムネイル、②紹介文、③作例です。

①サムネイル

自動登録されますが、自分で用意することもできます。

A:オートアクションは、実行前と実行後の画像を並べると、何ができるのか分かりやすいです。

B:カラーセットは、自動的にパレットがサムネイルとして登録されます。サムネイルを自分で作る場合は、どんなカラーが登録されているか、分かりやすくするとよいでしょう。

C:レイヤーテンプレートはどんなテンプレートなのか分かりやすくするとよいでしょう。

 

②紹介文

[解説・使用例]の上に表示される紹介文です。素材の使用用途(マンガ用、カラー用)や、自分がどんな風に使っているか?500文字以内で自由にアピールできます。

 

【紹介文例】

・スキャンした画像を線画と背景に分離するアクションです。線画の抽出がしたい時にどうぞ。

・様々な肌色を集めたカラーセットです。15種類の肌色に各9段階の濃淡があり、全135色です。

 

③作例

作例は、[解説・使用例]に載せることができます。

セルシス公式素材の作例サイズは、400pixelくらいのjpegファイルです。

 

作例のサイズに、特に規定はありませんが、横幅を550pixel以内で作成すると、[解説・使用例]にキレイにおさまります。

 

【作例の例】

・オートアクションの場合

どんな動作をするのか?どんなオートアクションがセット内に入っているのか?が分かる作例だとよいでしょう。

 

・カラーセット

収録されているカラーセットを大きく表示し、どんなカラーが収録されているのか、分かりやすくするとよいでしょう。

 

・レイヤーテンプレート

テンプレートの紹介や、テンプレートの使い方を作例にするとよいでしょう。

 

素材の用意が終わり、紹介文や作例ができたら、以下の講座を参考にCLIP STUDIO ASSETSから素材を公開してみましょう。

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