はじめに


サークルカットは、イベントごとに指定された形式や規定があります。
ここではCircle.msから配布されているコミックマーケット用テンプレートをダウンロードして、CLIP STUDIO PAINTでサークルカットを作成する方法をご紹介します。


CLIP STUDIO PAINTを持っていないという方は、こちらから体験版をダウンロードできます。
(製品版が30日間使用できます)

[1] テンプレートをダウンロードする

下記からテンプレートをダウンロードします。
※Webからのお申込みの際はCircle.msへのアカウント登録が必要です。

「サークルカットテンプレートA」「サークルカットテンプレートB」「マンガレポート」とあるPNGおよびBMPの各テンプレートのボタンをクリックすると、ブラウザで画像がダウンロードされます。
ここでは、「サークルカットテンプレートA」をダウンロードしてみました。テンプレートファイルを判りやすい場所に保存しましょう。

Webからのサークル参加申し込み、それに伴うアカウントの登録は下記リンクから行います。
コミックマーケット以外のテンプレートをご利用になる場合なども、Circle.msアカウントの登録が必要です。

[2] テンプレートを開く

CLIP STUDIO PAINTを起動し、[ファイル]メニュー→[開く]からダウンロードしたサークルカットのテンプレートを開きます。

[3] 解像度を確認する

コミックマーケットにおける入稿時のサークルカットの解像度は600dpiと指定されています。
[編集]メニュー→[画像解像度を変更]でダイアログを開き、解像度が600dpiになっているかを確認します。

600dpiではなかった場合には、[ピクセル数を固定]にチェックを入れ、解像度を600dpiに変更します。

【POINT】
■サイズについて
サークルカットには様々な規定があります。規定をクリアしていない場合、書類不備で落選することがありますので注意しましょう。

コミックマーケット用サークルカットの画像サイズは横(幅)635px、縦(高さ)903pxです(枠線部分を含む)。オンラインでアップロードする場合、これ以外のピクセル数の画像は使用できません。
イベントごとに解像度の規定は異なる場合があります。
適宜参加イベントごとの公式サイトなどで申し込み規定を確認して作成してください。

■郵送で申し込む場合
デジタルデータで作成された画像の場合は印刷して用紙に貼り、 短冊のカット原寸で作成します。

[4] サークルカットを作成する

サークルカットの画像は、申込むジャンルやサークルの活動内容と関係のあるものにします。
サークルカットの作成方法は3通りあります。

1.CLIP STUDIO PAINTを使ってカットを描く
2.同人誌などで使用した画像をカットに使う
3.カラーで作成した画像をカットに使う

ここではそれぞれの方法について紹介していきます。


■1.CLIP STUDIO PAINTを使ってカットを描く

CLIP STUDIO PAINTでは、ペン入れから彩色まですべて行えます。詳しい工程については、こちらの講座でご案内しております。
「CLIP STUDIO PAINTをこれからマスターしたい」という方におススメです。

▼CLIP STUDIO PAINT使い方講座

▼メイキング


■2.同人誌などで使用したモノクロ・グレー画像をカットに使う

同人誌などで使用した画像をカットに使いたい場合は、[ファイル]メニュー→[読み込み]→[画像]の手順で読み込みます。

画像を読み込んだら、サークルカットのテンプレートレイヤーの合成モードを[乗算]にし、その下に使用する画像を挿入します。
そのあと、拡大・縮小、移動するなどして、サークルカットのサイズに合わせて調整をします。


■3.カラーで作成した画像をカットに使う

コミックマーケットの規定によるサークルカットの場合、カラーイラストで作成された画像であっても最終的にはモノクロ2階調かグレースケールで出力します。


そのため、モノクロに変換した後の色合いなどにも注意が必要です。
いずれの方法で出力した画像であっても、実際に印刷してみて仕上がりを確認するようにしましょう。

<モノクロ2値で作成する場合>
CLIP STUDIO PAINTでは、カラーイラストを白と黒の2色のみで構成されたモノクロ2階調の画像に変換する場合に、トーン化というテクニックが使えます。

[レイヤープロパティ]パレット→[効果]→[トーン]を選択すると、着色したレイヤーが色に応じてモノクロトーンに変換されます。
トーン化した画像はトーン線数などを調節することができます。再度[トーン]を選択すると、トーン化を解除してカラーの状態に戻せます。

※カラーイラストをトーン化する方法について詳しくは以下の講座で解説しています。


【POINT】 線画を綺麗に残してトーン化する

レイヤーが統合済みの画像の場合、線画もトーン化されてしまいます。
よりイラストの雰囲気を損なわずに変換するには、レイヤーを統合していないイラストファイルの、着色に使用したレイヤーのみを選択して変換を行うのがおすすめです。

まず、[ファイル]メニュー→[開く]でイラストファイルを開きます。
トーン化を行う前に、イラストファイルから線画と着色のレイヤーを複数選択し、[編集]メニュー→[コピー]でコピーします。
別ウィンドウで開いているサークルカットのテンプレートに[編集]メニュー→[貼り付け]で貼り付けます。
[レイヤー]パレットから、貼り付けたレイヤー(線画と着色)を複数選択します。
[編集]メニュー→[変形]→[拡大・縮小・回転]を選択して、サークルカットのサイズに合わせます。
※変形中に枠内をドラッグすると、位置を調整することができます。

線画のレイヤーには[レイヤープロパティ]パレット→[表現色]→[モノクロ]を選択します。

着色レイヤーに[レイヤープロパティ]パレット→[効果]→[トーン]を選択します。
線画レイヤーは元のまま、着色レイヤーのみトーン化できました。


【POINT】[グラデーションマップ]で色を調整する

コミックマーケットのカタログの場合、実際はかなり小さなサイズで印刷されます。
サークルカットの色合いが暗すぎると印刷の時に潰れてしまい、明るすぎると見えづらくなってしまうことがあります。
CLIP STUDIO PAINTでは[グラデーションマップ]を用いて、白と黒のバランスを調整することができます。

[編集]メニュー→[色調補正]→[グラデーションマップ]を選択してダイアログを表示し、[グラデーションセット]から[効果]→[白黒]を選択します。

ダイアログの[カラーバー]のノードを左右に動かすことで色の調整をすることができます。

色の濃い部分が多い作品を明るい色合いにすることで、キャラクターの顔などがはっきりと見えるようになります。

また、淡い色合いの作品もメインで描かれているものがはっきりと分かるようになります。

黒の部分のノードを右に動かしてトーン化すると、以下のようになりました。
暗めの色合いになり、色のついた部分がはっきりとトーンに出ます。

白の部分のノードを左に動かしてトーン化すると、以下のように明るい印象になります。
薄い色はトーン化されず白くなりますが、打ち込んだ文字などが見やすくなります。

左右のノードをそれぞれ動かして、最適な色合いに調整してからトーン化します。

[5] テキストを入力する

[テキスト]ツールを使用してサークル名、URL、メールアドレスなどの必要な情報を入れます。当選した場合、このサークルカットがカタログに掲載されるので、これを見た人に伝えたい情報を記入します。

テキストが見づらいときは、テキストを入力したレイヤーを選択し、[レイヤープロパティ]パレット→[効果]→[境界効果]→[フチ]をクリックして見やすくします。

テキストツールについて詳しくは、以下の講座で解説しています。

[5] サークルカット作成時の注意事項

■左上の配置スペースは必ず空白に!

左上の配置スペースには何も記載しないことがルールとなっています。


1.オンラインで申込む場合

左上の配置スペースを記載する欄は記入・貼り込みは不可となっています。
オンライン申込みの場合、テンプレートの左上部分には何も記載していない状態にします。
作業する際は、この部分だけ白く塗りつぶしておくと完成イメージが掴みやすくなります。


2.郵送で申し込む場合

郵送による申し込みの場合も左上の配置スペースを記載する欄は記入・貼り込みは不可となっています。
何も記載していないものであっても貼り込みを行うと書類不備扱いになるので、必ず左上の部分には画像や文字が入らないように切り取ります。
直接描く場合も同様に、左上余白に何も描画や記載をしないようにします。応募時の諸注意をよく読んで、きちんと確認しましょう。

[6] 作成したサークルカットを書き出す

作成したサークルカットを書き出します。

[ファイル]メニュー→[画像を統合して書き出し]→[PNG](またはBMP, JPEGのいずれか)を選択します。

[書き出し]ダイアログの[ファイル名]で任意のファイル名を付けます。
[書き出し設定]ダイアログで、[表現色]を[モノクロ2階調(閾値)]にします。
この時、出力サイズが[幅]:635px、[高さ]:903pxになっていることを確認しておきましょう。

トーン化されたモノクロ原稿を書きだす際、[拡大縮小時の処理]は[コミック向き]を選択しておきます。
今回は原寸での書き出しとなりますが、[コミック向き]を選択しておくと原稿を拡大縮小した場合にトーンのモアレが抑えられます。

なお、[コミック向き]を選択した場合は、[ラスタライズ]で書き出すときの画像の品質を[高速]または[品質優先]から選択できます。
印刷物として使用するモノクロ原稿の場合は[品質優先]を選択するのを忘れないようにしましょう。

※詳しくは、以下のユーザーガイドをご確認ください。

[7] サークルカットをアップロードする

オンライン上で申し込みを行う場合はサークルカットをアップロードする必要があります。

※申し込みにはアカウント登録が必須です。
アップロードする前に下記リンクから新規会員登録を行ってください。

▼Circle.ms

今回はモノクロ2値のサークルカットを作成したので、「画像を二値化してアップロード」を選択してアップロードします。

アップロードする画像の推奨ファイル形式はPNGです(JPEG,GIF,BMP,TIFFもアップロード可能です)。
ファイル名は自由ですが、必ず英数字を使用してください。


Circle.msのガイドなどをよく読み、確実なイベント申し込みを行いましょう!

▼Circle.msガイド