カラープロファイルを設定して「見たままの色」を保つ -Ver 4.2-

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ClipStudioOfficial

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デジタルで絵を描いていると、

「印刷したら色が全然違う!」

「友だちのスマホで見たら雰囲気が変わっている!」

そんな経験をしたことはありませんか?

 

色の見え方は、モニターやプリンター、スマートフォンなど、使う機器やアプリによって変わります。その違いをできるだけ小さくして、どんな環境でも近い色に整えるために使うのがカラープロファイルです。

 

2025年12月のアップデート(Ver 4.2)では、キャンバスを新規作成する際にカラープロファイルを指定できるようになりました。複数の環境で作業する際にRGBの色味やCMYK表示が意図せず変化することを防ぎます。

 

Note: タブレット/スマートフォン版のシンプルモード(PRO/EX)では、キャンバス作成時にデフォルトで「sRGB IEC61966-2.1」(WebやSNS投稿に適した設定)が設定されます。

 

カラープロファイルとは?

カラープロファイルは、色の説明書のようなデータです。

画像にカラープロファイルを埋め込むことで、他のアプリや端末でも「この作品は本来こういう色なんだ」と理解し、できるだけ元の色に近い見た目で表示してくれます。

 

完全に同じ色にはなりませんが、ズレを小さくするための大切な仕組みです。

 

色が変わる理由

画面の色は「赤(R)・緑(G)・青(B)」の光を組み合わせて作られます。

たとえば「R:255、G:0、B:0」という数値は「最も赤い色」を意味しますが、表示するモニタは機種ごとに表現できる色域が異なるため、実際に表示される「R:255、G:0、B:0」の色にも違いがでてきてしまいます。

 

印刷の場合は「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・黒(K)」のインクを混ぜて色を表現します。

こちらも、使う紙やインク、プリンターによって仕上がりが変わります。

 

カラープロファイルの設定方法

新規作成でカラープロファイルを指定する(Ver.4.2以降)

新しいキャンバスを作成する際に、[新規]ダイアログの[カラープロファイル]で設定できます。

 

[カラープロファイル]では、2種類のプロファイルを指定できます。

 

[表示用プロファイル](旧[プレビューするプロファイル]):

キャンバスのプレビュー表示や汎用画像形式の書き出しで埋め込むカラープロファイルです。

 

[キャンバスのプロファイル]:

キャンバスに埋め込まれるRGBカラープロファイルです。

 

[表示用プロファイル]にCMYKプロファイルを設定すると[キャンバスのプロファイル]に任意のRGBプロファイルを指定できます。[表示用プロファイル]にRGBプロファイルを指定した場合は、同じプロファイルになります。

 

設定するプロファイルは以下を参考にしてください。

 

‐ WEBやSNSで発表する作品の場合

[表示用プロファイル]に使用している環境(ディスプレイ)のRGBプロファイルがデフォルトで設定されているため、そのまま使用できます。タブレットやスマートフォンではデフォルトで「sRGB IEC61966-2.1」が設定されています。

 

パソコンで描いた作品をWebで公開した際に、タブレットやスマートフォンで見たときとの色の違いが気になる場合は、[表示用プロファイル]を「sRGB IEC61966-2.1」に設定しておくことで色の変化を抑えられます。

 

‐ 紙や冊子に印刷する作品の場合

[表示・出力用プロファイル]に、印刷所の入稿ガイドなどで指定されているCMYKのカラープロファイルを設定します。

[キャンバスのプロファイル]には、使用している環境(ディスプレイ)のプロファイルがデフォルトで設定されているため、そのまま使用できます。

 

Note:日本では一般的に、「Japan Color 2001 Coated」が多く使用されています。

また、韓国や台湾では「Japan Color 2001 Coated」、北米では「Coated GRACoL 2006 (ISO 12647-2:2004)」、ヨーロッパやその他地域では「Coated FOGRA39 (ISO 12647-2:2004)」がよく使用されています。印刷所の指定がない場合は、いずれかを参考に設定すると良いでしょう。

 

CMYKデータの設定ついて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

カラープロファイルは、一度設定すると記録されて次の作品を作成する際に同じ設定が表示されます。

カラープロファイルの初期設定、[レンダリングインテント]と[ライブラリ]は、[ファイル]メニュー(Windows以外は[CLIP STUDIO PAINT]メニュー)→ [環境設定] → [カラー変換]で設定できます。(これらは上級者向けの設定のため、通常は初期設定のままで問題ありません)

 

あとからカラープロファイルを設定する/変更する

カラープロファイルをあとから設定したり、設定した内容を変更したい場合は、次の操作で設定できます。

 

・単一のキャンバスの場合:[編集]メニュー→[キャンバス基本設定を変更]

・複数ページ作品(EX)の場合:[ページ管理]メニュー→[ページ基本設定を変更]/[作品基本設定を変更]

 

Note:カラープロファイル情報を削除したい場合は、[カラープロファイル]のチェックをオフにします。

 

カラープロファイルのプレビュー表示

[新規]ダイアログでカラープロファイルを設定すると、自動的にプレビュー表示がオンになります。

また、カラープロファイルが埋め込まれたclipファイルやRGBプロファイルが埋め込まれた画像ファイルを開いた際は、初期状態ではプレビュー表示がオンになり、正しい色味で確認できます。

 

[表示]メニュー → [カラープロファイル] →[プレビュー]で、プレビュー表示のオン/オフを切り替えられます。

 

また、[プレビューの設定]で設定されているカラープロファイルを確認できます。

CMYKデータの設定ついて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

カラープロファイルが埋め込まれた画像を書き出す

[ファイル]メニュー → [画像を統合して書き出し]で[.jpg(JPEG)][.tif(TIFF)][.psb(Photoshopビッグドキュメント)][.psd(Photoshopドキュメント)][.png(PNG)]いずれかの形式を選択します。

 

[書き出し設定]ダイアログで、[ICCプロファイルの埋め込み]にチェックが入っていることを確認してください。

※CMYKで書き出す場合は、[表現色]を[CMYKカラー]にしてください。

 

Note:カラープロファイルが設定されている作品を書き出す際に、[ICCプロファイルの埋め込み]のチェックがオフになっていると、警告メッセージが表示されます。

 

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