選択範囲レイヤーを使用すれば、作成した選択範囲を保存できます。
複雑な選択範囲でも保存しておけるので、あとから加工をすることも簡単に行うことができます。

知っているととても便利な選択範囲レイヤーを、今回と次回の2回にわたって説明します。


[1]選択範囲レイヤーとは

選択範囲レイヤーとは選択範囲をストック(保存)しておけるレイヤーです。

選択範囲を何種類も保存できます。

保存した選択範囲はいつでも復帰して選択し直すことができます。
何度も同じ選択範囲を作成するような場面では大活躍します。

【POINT】ComicStudio4.0やIllustStudioとの違い
ComicStudio4.0やIllustStudioにも、選択範囲レイヤーは存在します。
ComicStudio4.0やIllustStudioで選択範囲レイヤーを作成した場合、レイヤーパレットの選択範囲カテゴリに選択範囲レイヤーが作成されますが、CLIPSTUDIOPAINTでは通常のレイヤーと同じ場所に作成されます。
用途別にフォルダわけができるなど、管理が楽になりました。

[2]選択範囲のストック

ストックしたい選択範囲を作成します。

(1)[長方形選択]ツールを使用し、選択範囲を作成します。
※[長方形選択]ツール以外のツールや、[選択範囲]メニュー→[色域選択]などで選択した場合でも、以降の操作は同様です。

(2)[選択範囲]メニュー→[選択範囲をストック]を選択します。

選択範囲が緑色に変わり、レイヤーパレットに選択範囲レイヤーが生成されます。

【POINT】
選択範囲レイヤーは、CLIP STUDIO FORMAT(拡張子:clip)で保存した場合にのみ保存されます。

Photoshop形式(拡張子:psd、psb)で保存した場合は、アルファチャンネルとして保存されます。それ以外の画像形式の場合は保存されず、書きだした画像にも表示されません。
また、選択範囲レイヤーは印刷されません。

[3]選択範囲の復帰

ストックした選択範囲を復帰します。

(1)復帰させたい選択範囲レイヤーを表示させるか、レイヤーを選択します。

(2)[選択範囲]メニュー→[ストックから選択範囲を復帰]を選択します。

選択範囲が復帰します。

・複数の選択範囲レイヤーが存在した場合
では、複数の選択範囲レイヤーが存在した場合はどうなるのでしょうか。

[選択範囲]メニューから[ストックから選択範囲を復帰]を選択すると……
選択していた選択範囲レイヤーから選択範囲が復帰しました。

選択範囲レイヤー以外のレイヤーを選択していた場合は……
全ての選択範囲レイヤーから選択範囲が復帰しました。

この時非表示の選択範囲レイヤーが存在した場合は……
表示されている選択範囲レイヤーのみ選択範囲が復帰しました。


でもこのやり方だと、選択範囲レイヤーを表示させたり非表示にしたり、メニューから選んだりといろいろと手間がかかりますよね。
そんな時は[レイヤー]パレットから選択範囲を復帰しちゃいましょう!

・任意の選択範囲レイヤーから簡単に選択範囲を復帰
復帰させたい選択範囲レイヤーを選択して、選択範囲レイヤーアイコンをクリックするか、選択範囲レイヤーのサムネイルをダブルクリックします。
この時選択範囲レイヤーの表示状態は、表示・非表示どちらでもかまいません。

選択範囲が復帰しました。

さらにほかの選択範囲レイヤーの選択範囲を追加で復帰したい場合は…
[Shift]キーを押しながらレイヤーアイコン、サムネイルをダブルクリックします。

先ほど復帰した選択範囲に加えて復帰しました。

他にもいろいろなことができます。

すでにある選択範囲から、選択範囲レイヤーに描画された部分を削る場合は…
[Alt]キーを押しながらレイヤーアイコン、サムネイルをダブルクリックします。

選択範囲レイヤーに描画された部分の選択範囲が削られました。

選択範囲と選択範囲レイヤーに描画領域の重なった個所のみ選択範囲にする場合は、[Shift]キー+[Alt]キーを押しながらレイヤーアイコン、サムネイルをダブルクリックします。

選択範囲と選択範囲レイヤーに描画領域の重なった個所のみ選択範囲になりました。

【POINT】
さらに、特定の複数選択範囲レイヤーから、一度に選択範囲の作成・追加、などもできます。

複数の選択範囲レイヤーを選択します。
レイヤーは表示している必要があります。

[レイヤー]メニュー→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]を選択します。

選択している選択範囲レイヤーからのみ選択範囲を作成できました。

[レイヤーから選択範囲]では、ほかにも、選択範囲の追加、削除、選択範囲から選択ができます。

※[レイヤーから選択範囲]は、選択範囲レイヤー以外のレイヤーでも実行できます。

【作者プロフィール】井藤シュークリーム
漫画家になるべく脱サラし、現在は漫画アシスタントをしています。
クリップスタジオをマスターするべく日々精進です。クリップスタジオのマンガ機能に革命が起こることを信じてます。