俺流のマンガの基本的な作法 個別管理編:07コマ割り
BigField流:デジタルマンガ術 シリーズ #07 個別管理編
俺流のマンガの基本的な作法 個コマ割り
本編は「BigField流デジタルマンガ術シリーズ」の# 7編である。
★シリーズ親リンク名:BigField流デジタルマンガ術 全体管理編
(BigField流デジタルマンガ術シリーズ# 01)
【変更履歴】
・2020.05.01:画像の切り出し方法の変更→画像の拡大
・2020.04.26:初版~TIPS公開
・2020.03.24:初版間近
・これより以前は巻末へ移動しました!(10行を超過すると、巻末へ移動)
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■1:俺流のマンガの基本的な作法
●07.コマ割り
・完成時のコマ割りは「メニュー:図形→コマ枠」を使用します。
ただし、クリスタのものは使いにくいので、コミスタで作成した「コマ枠」を読
み込み変換したものを使用します。
・コミスタの「コマ枠」の概念
・クリスタ用に変換した「コマ枠」の実際
★リンク名:BigField流でデジタルマンガ術シリーズ# 07
俺流のマンガの基本的な作法 個別管理編:07コマ割り
A:CS_Paintのコマ枠フォルダ
枠線外はマスクされています。
B:Comic Studio(コミスタ)ライクなコマ枠フォルダ
コミスタのファイルを変換すると下図の様にCS_Paintのコマ枠フォルダが二重に
設定された様な構造になります。
・外側の枠線:非表示、定規は表示
・内側の枠線:表示、定規は非表示
内側の枠線がA:CS_Paintのコマ枠フォルダと同じ働きをします。
従って、「枠線」の下方のレイヤやフォルダは枠線外でマスクされて
非表示となる。
図に示すように「キャラ2」を「枠線」の上方の外側の枠線と内側の枠線の間に
配置させると、「キャラ2」の枠線から飛び出した描画が実現できます。
ただし、外側の枠線外の描画は非表示となるので、必要により外側のマスク範囲
を外側に拡張させます。
C:コマ枠フォルダを含んだ原稿の書式
コマ枠フォルダを含んだ原稿の書式は2パターン作成します。
①基本枠に沿って1コマ
②基本枠に沿って3列4段の合計12コマ
12コマの原稿はネームに合わせて不要分を削除して、必要なコマを変形させま
す。
②3列4段の合計12コマの原稿を例に説明すると、コマ1以外を非表示にしてコマ1
をネームに合わせて完成させると、次の有用なコマを選択してネームに合わせて完成さ
せていく。この繰り返しである。
コマ1の場合の具体的な例を示す。
・下方の暫定コマ割り線を含む下描きフォルダの内容が見える様に全コマ枠フォルダの
白ベタ最深マスクは非表示としておく。
・まず内側の枠線フォルダを選択して、ネームに合わせてオブジェクトツールでコマを
変形させる。
・次に、外側のコマ枠フォルダを選択して、内側の枠線の形に合わせて外側10mmを
目安にオブジェクトツールで定規線(コマ枠は非表示)を変形させる。
・更に必要により、描画対象の飛び出し描画の程度に応じて外側10mmを拡張させる。
●コマ枠フォルダの一部非表示
コマ割り中にコマ枠の一部を非表示にしたい場合がある。
やり方はいろいろとあるが一例を示す。
<案A>
・対象のコマ枠を1つのフォルダ内に配置する。
(名称:枠線一部マスクフォルダ)
・自由選択ツールで内側の枠線レイヤを選択する。次に表示したい線のみを選択
ツール(部分解除)で現在の選択範囲から削除する。
・最後に、枠線一部マスクフォルダ上で選択範囲をマスクする。
しかし、
<案A>は描画の飛び出し配置をした時に飛び出し描画もマスクされる欠点がある。
<案B>案Aの改善案
・案Aのマスク処理をフォルダでなく
白ベタのレイヤで実現させる。(以下省略)
<案C>案Bの改善案
・案Bの白ベタレイヤを案Aのフォルダで実現させる。フォルダでなく内側の
枠線のマスク処理を流用しようとしたが自由に設定できない様である。
・必要により、マスク処理のし易さを考慮して選択範囲レイヤを作成しておく。
(名称:選択範囲:枠線内自由マスク用)
<案C>案Bの改善案
・自由選択ツールで内側の枠線レイヤを選択する。次に表示したい線のみを選択
ツール(部分解除)で現在の選択範囲から削除する。
・「選択範囲をストック」で選択範囲レイヤを作成し選択範囲:枠線内自由マス
ク用レイヤの上に移動させて「下のレイヤに転写」で選択範囲を1つにする。
・最後に、枠線内自由マスク用フォルダ上で選択範
枠線等をマスクするために下記の対処をした。
案Aでは外側の枠線の上にコマフォルダを作成
案Bでは外側と内側の枠線の間に白ベタレイヤを作成
案Cでは外側と内側の枠線の間にフォルダを作成
<案D>案ABCの改善案
・案ABCのマスク用のフォルダやレイヤを枠線レイヤをラスタライズした枠線で
行う。
・内側の枠線内の描画のマスクは、必要により配置する描画のフォルダやレイヤで
個別に行う。
・必要により、マスク処理のし易さを考慮して選択範囲レイヤを作成しておく。
(名称:選択範囲:枠線マスク用)
・コマ枠フォルダをネームに合わせて変形した後に次のコマ枠のラスタライズを行う。
・内側の枠線フォルダ上で「右クリック→ラスタライズ」してできたラスタレイ
ヤの名称を変更して選択範囲:枠線マスク用レイヤの下に配置する。
(名称:枠線ラスタライズ化) → ※オートアクションで処理
・枠線ラスタライズ化レイヤをCtrl+クリックして選択範囲を作成し
「選択範囲を」ストックする。
(名称:選択範囲:枠線マスク用)→ ※オートアクションで処理
・次にマスクする領域のみを残し表示する部分を「選択範囲をストック」から削除
する。
・選択範囲:枠線マスク用レイヤを選択し「ストックした選択範囲から復帰」をして
選択範囲を作成する。
・最後に、枠線ラスタライズ化レイヤ上で選択範囲をマスクする。
<オートアクション処理>
コマ枠フォルダのコマ枠線をラスタライズしてコマ枠フォルダの内部にラスタの
枠線を移動させるとラスタの枠線のサイズが縮小されて表示されます。
これはマスク領域でラスタの枠線の外側の一部が非表示となるためです。
これを回避するために、次の処理が必要です。
<ラスタの枠線サイズの正常表示の方法>
・マスク領域を選択する。(マスクアイコンをCtrl+クリック)
・選択領域を拡張する。 (目安は元の枠線サイズの半分)
・塗りつぶしでマスク領域を変更する。
要は通常、B:Comic Studio(コミスタ)ライクなコマ枠フォルダを使用して、枠線を
加工する場合に「枠線」をラスタライズして利用する方法である。
●複数コマの1コマ化
独立したコマ枠フォルダを作成することを基本とし、1コマに対して1コマ枠フォルダを
作成するスタイルとする。(→A:独立したコマ枠フォルダ)
ただし、ネーム上は複数のコマでも1コマ枠フォルダで作成する場合もある。
コマ名は「コマフォルダ01-04」の様に表現する。
●B:Comic Studio(コミスタ)ライクなコマ枠フォルダのフォルダ操作
二重化コマ枠フォルダ構成であるコミスタライクなコマ枠フォルダのコマフォルダ
分割・枠線分割・コマ枠を等間隔に分割の振る舞いは一重化の
A:CS_Paintのコマ枠フォルダとは違ったものとなる。
先ず、A:CS_Paintのコマ枠フォルダのコマフォルダー分割・枠線分割・コマ枠を
等間隔に分割の振る舞いの概要を説明する。
[コマフォルダー分割]ツールは、枠線の分割と共にコマごとに[コマ枠フォルダー]も分割
されるツールです。[枠線分割]ツールは、枠線を分割するのみで、[コマ枠フォルダ]は
分割されません。同じツールの分割方法を変えて別々に独立したサブツールとして設定
しているだけです。設定を弄っていると違いがアヤフヤになります。
<A:CS_Paintのコマ枠フォルダ>
B:コミスタライクなコマ枠フォルダでA:CS_Paintのコマ枠フォルダと同じ手順で
コマフォルダー分割・枠線分割・コマ枠を等間隔 を実行してもうまくいきません。
できない例を示しても仕方ないので、
コマ枠フォルダの二重化構成を意識して可能性のある方法を試行します。
<B:Comic Studio(コミスタ)ライクなコマ枠フォルダ>
元のコマ枠
[コマフォルダ分割]
・枠線の分割を複数回行うので作業の目安として分割イメージを想定するために選択
範囲を作成して「選択範囲をストック」しておく。
・二重化ネストでなくコマ枠を上下に配置させる。
・上側の枠線を非表示にして(重要)下側の枠線を選択して[コマフォルダ分割]
を実行する。
・下側の枠線2つを非表示にして(重要)上側の枠線を表示選択して
[コマフォルダー分割]を実行する。
・下側の枠線2つを表示にして、元の二重化構造の形にして名称を変更する。
分割イメージの目安として作成した「選択範囲をストック」は不用である。
・それぞれの上側の枠線の表示範囲2つを下側の枠線の外側10mmを目安に修正する。
要は、下側の枠線と上側の枠線をネスト構造にしないで上下関係を構築して相手を
非表示にしてコマフォルダー分割ができることを検証した。
[枠線分割]
・枠線の分割を複数回行うので作業の目安として分割イメージを想定するために選択
範囲を作成して「選択範囲をストック」しておく。
・二重化ネストでなくコマ枠を上下に配置させる。
・上側の枠線を非表示にして(重要)下側の枠線を選択して[枠線分割]
を実行する。
・下側の枠線を非表示にして(重要)上側の表示選択をして[枠線分割]
を実行する。
・下側の枠線を表示にして、元の二重化構造の形にする。
分割イメージの目安として作成した「選択範囲をストック」は不用である。
・上側の枠線の表示範囲を下側の枠線の外側10mmを目安に修正する。・上側の枠線の表示範囲を下側の枠線の外側10mmを目安に修正する。
[コマ枠を等間隔に分割](フォルダ分割:レイヤ複製フォルダ)
・二重化ネストでなくコマ枠を上下に配置させる。
・上側の枠線を非表示にして(重要)下側の枠線を選択して 分割方法=縦2横2、
フォルダ分割:レイヤ複製フォルダで[コマ枠を等間隔に分割]を実行する。
・下側の枠線フォルダは閉じていたが新規に作成された3つの枠線フォルダは開かれ
たので閉じておく。
・下側の4つの枠線を非表示にして(重要)上側の表示選択をして
[コマ枠を等間隔に分割]を実行する。
・下側の4つの枠線を表示にして、元の二重化構造の形にする。
・上側の枠線の表示範囲を下側の枠線の外側10mmを目安に修正する。
[コマ枠を等間隔に分割](フォルダ分割:変更なし)
・二重化ネストでなくコマ枠を上下に配置させる。
・上側の枠線を非表示にして(重要)下側の枠線を選択して 分割方法=縦2横2、
フォルダ分割:変更なしで[コマ枠を等間隔に分割]を実行する。
・下側の枠線を非表示にして(重要)上側の表示選択をして
[コマ枠を等間隔に分割]を実行する。
・下側の枠線を表示にして、元の二重化構造の形にする。
・上側の枠線の表示範囲を下側の枠線の外側10mmを目安に修正する。
■:変更履歴
【変更履歴】(すべて)
・2020.05.01:画像の切り出し方法の変更→画像の拡大
・2020.04.26:初版~TIPS公開
・2020.03.24:初版間近
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