紙質設定を変更して塗れるトーンを作ってみよう

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kawashita(あめ)

kawashita(あめ)

ブラシの紙質設定を変更して塗れるトーンを作っていきます。

漫画を描くときの時短になるかと思います。

全部読むのめんどくさいよって方はまとめだけ読んでも理解できるかと思います。

クリスタの操作に慣れてる方はそちらへどうぞ。

準備

まずは試し書きを行うための新規キャンバスを作成します。

【ファイル】→【新規…】を選択します。

後々作品に使用することを想定して基本表現色はモノクロ、

サイズはA4で解像度は600dpiで設定するのが良いかと思います。

これで準備は完了です。

1.素材設定を変更する

それではブラシ作りに入ります。

まずは作りたいトーンブラシの素材のトーンを選びます。

今回はカケアミを選んでみます。

【ウインドウ】→【素材】→【素材[すべての素材]】を選択します。

そこから【単色パターン】→【カケアミ】を選択します。

「掛けアミの2カケ」をタップした後、歯車のアイコンをタップします。

素材のプロパティパレットを表示したら

【用紙テクスチャとして使用】にチェックを入れます。

これが大事なポイントです!

それでOKをタップすればトーンの設定は完了です。

2.ブラシ設定を変更する

トーンの設定が完了したのでブラシ作りに入ります。

初期ツールの丸ペンの設定を変更して作っていきたいと思います。

スパナマークをタップしてサブツール詳細パレットを開きます。

そこから【紙質】をタップします。

今は【紙質「なし」】の状態なのでここを変更していきます。

ここをタップして【用紙テクスチャ素材の選択】パレットを表示してください。

そうしたら検索ボックスに「2カケ」と入力します。

先ほど設定を変更した「掛けアミの2カケ」が出てくると思うので

それをタップしてからOKをタップします。

これで紙質に「掛けアミの2カケ」が適用されました。

このままではまだ使えないのでさらに設定を変更します。

・【紙質濃度】を[100]

・【濃度強調】にチェックを入れる

・【紙質適用方法】を[乗算]

に変更します。これで完成です!

【拡大率】はお好みで調整してください。

こんな活用方法もあります。

同じ要領でフェンスのブラシを作ります。

【長方形選択】で選択範囲を作成して塗ります。

コマを作成します。

パース定規を作成します。1点透視でよいです。

フェンスの上の部分を描きます。

フェンスを貼り付ける用の目安の四角(青い線)を描きます。

(見やすくするためにコマ枠フォルダーの外に

レイヤーを置いています。)

【編集】→【変形】→【自由変形】を選択します。

青い線の角に合わせて変形します。

描画したレイヤーをコマ枠フォルダーの中に入れました。

この方法ならささっとフェンスを描くことができます。

※注意点4つ

1.下地が透過されている素材を選ぶ

使用する用紙テクスチャは下地が透過されていないと

うまく描画できないので注意してください。

たとえば下の素材の「もや(黄)」は

白い部分が透過されていないため紙質設定をしても模様は描画されません。

「もや・グレー」は白い部分が透過されているため模様を描画することができます。

2.グレーの素材は表現色もグレーに

「もや・グレー」のようなグレーの素材

レイヤー表現色をグレーにして描画してください。

モノクロだと綺麗に描画されません。

左:レイヤー表現色モノクロ。

右:レイヤー表現色グレー。

3.グレーの素材は紙質濃度を[10]に変更する

グレーの素材を適用させたブラシは

紙質濃度が[100]のままだとぼかしが足りず硬い印象になってしまいます。

紙質濃度を10に下げると綺麗に描画されます。

(左右共に表現色グレーのレイヤーに黒で描画。)

左:紙質濃度[100]

明度が低すぎる、ぼかしが足りずパッキリしてしまっている。

右:紙質濃度[10]

ぼかしがしっかり出ていて元素材に近い印象になった。

下:元素材貼り付け。

4.グレーの素材は1ストロークで描く

グレーの素材は1ストロークで描かないと塗りムラができてしまうのでご注意ください。

左:複数のストロークで描画。

ストロークが重なった部分が濃くなってしまうため塗りムラができてしまう。

右:1回のストロークで描画。塗りムラが無くきれいに塗れている。

まとめ

①作成したいトーン素材のプロパティを表示させて

【用紙テクスチャとして使用】にチェックを入れる。

②ブラシの【サブツール詳細】パレットの紙質に①の素材を適用させる。

③紙質濃度[100、濃度強調にチェックを入れる、紙質適用方法を[乗算]にすれば完成!!

この方法を覚えておけば気に入ったトーンをどんどんブラシで塗れるようになるので

時短で楽しく描けるようになります!

モノクロ向けですがカラーにも使用することはできます。

今回は元々ダウンロードされている公式素材を使用して説明しましたが

ASSETSで公開されている他の方が作成されたトーンや

月額利用プラン特典のI・C SCREEN Digital素材も同じ方法でブラシ化できるので

ぜひ試してみてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

※追記:一部記事の修正を行いました。2023.12.05

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