使いやすいワークスペースで効率化
はじめに
今回は効率的に作業するためのワークスペースについて解説します。
「初期設定から変更していない」「そもそもワークスペースが何かよくわからない」
という方にもぜひ読んでいただきたいです。
動画もご用意しましたので、こちらも見てみてください。
ワークスペースとは
「ワークスペース」とは、CLIP STUDIO PAINTの下記の項目を登録したものです。
·パレットのレイアウト
·『ショートカットキー設定』
·『コマンドバー』の配置
·[環境設定]ダイアログの『定規・単位』で設定している[単位]
使いやすいワークスペースを作成してCLIP STUDIO PAINTに登録しておくと、
パレットの配置をカスタマイズしてしまっても、
登録したワークスペースの配置に戻せます。
また、作業工程や作業環境に合わせてワークスペースを切り替えながら作業を行えます。
CLIP STUDIO PAINTユーザーガイドより引用
※ワークスペースの登録や読み込みなどはPRO/EX限定の機能になります。
ワークスペースの初期状態はこのようになっています。
作業してる内に「このパレットよく使うな」
「逆にこのパレットはあまり使わないな」と
使用頻度がなんとなく決まってきたのではないでしょうか?
そんな時は自分好みにカスタマイズすると作業が効率化できます!
ワークスペースのカスタマイズ
カスタマイズ方法についてご説明します。
パレットの一番上にあるタイトルバー部分をドラッグすると、
パレットを移動させることができます。
パレットドックの最上部をドラッグすると、一列全体を移動させることができます。
カスタマイズしたワークスペースの登録は、
[ウィンドウ]メニュー→[ワークスペース]→[ワークスペースを登録]から
行うことができます。
先程付けた名前でワークスペースが登録されていますね。
[ウィンドウ]メニュー→[ワークスペース]→[基本レイアウトに戻す]で
いつでも初期状態に戻すことができます。
安心してカスタマイズにチャレンジしてみてください。
先程登録した「ワークスペース1」を読み込むと登録した時の状態になります。
おすすめ機能
クイックアクセスパレット
効率化におすすめの機能を2つご紹介します。
1つ目はクイックアクセスパレットです。
よく使用するツール・メニューコマンド・オートアクション・
描画色などの機能を登録できます。
初期状態だと右側にあるアイコンをクリックすると表示されます。
ここによく使う機能を登録すれば、ボタンを押すだけで実行することができます。
ショートカットキーを覚えるのが苦手な方にもオススメです。
パレット左上にある三のようなアイコンをクリックすると、
ボタンの表示方法など変更することができます。
クイックアクセスパレットに任意の機能を登録したい時は、
[クイックアクセス設定]から行います。
初期状態ではクイックアクセスパレットの一番下にボタンがあります。
[クイックアクセス設定]をクリックすると、
[クイックアクセス設定]ダイアログが表示されます。
ここで好きな機能を登録しましょう。
ツールを選択して[追加]をクリックすると、
クイックアクセスパレットの下にそのボタンが追加されました。
またオートアクションや自分の好きなツール・ブラシを
ドラッグしてクイックアクセスに登録することもできます。
オートアクション
オートアクションとは、複数の操作を記録できる機能です。
初期状態ではレイヤーと同じパレット内に入っています。
[オートアクション]と書かれたタイトルバーをクリックすると
オートアクションパレットが表示されます。
[下書きレイヤー作成]のオートアクションで
下書きレイヤーが作成されました。
CLIP STUDIO ASSETSで「オートアクション」と
検索すれば便利なオートアクション素材がたくさんありますので、
ぜひ探してみてください。
オートアクションは自作することもできます。
このオートアクションには
①ベクターレイヤー作成
②境界効果オン
③レイヤーカラーを白に変更
④フチの太さを0.5mmに変更する
操作が登録されています。
再生すると、一瞬で登録してある動作が実行されました。
よく行う操作で手順が多いものをオートアクションに登録すると、
ボタン一つで実行できるようになりかなりの時短になります。
オートアクションパレットも活用して、効率的に作業しましょう。
カスタマイズの考え方
こちらは私のワークスペースになります。
どのような考え方でこの配置にしているかお話ししますので、
カスタマイズの参考にしてください。
私は右利きなのでパレットは全て右に寄せ、
たまに表示する素材ウインドウやサブツール詳細ウインドウは左に出します。
ショートカットキーで切り替えると手早く操作できます。
私は左手デバイスを使用しているので、
そちらで操作できるブラシサイズのパレットなどは非表示にしています。
ツールパレットは用途ごとにざっくり仕分けしています。
よく使うものほど左に寄せています。
1番上の段はよく使う基本機能
2番目の段はモノクロ作画で使う機能
3番目の段は木・植物・雲・雨などジャンルで分けたブラシ素材
4番目の段はカラー作画で使う機能
一番下の段はベクター編集のツールや集中線・流線のツールなどです。
ツールアイコンをパレットにドラッグして赤い横線が出るところでドロップすると、
ツールパレットの区切り線を作ることができます。
ツールアイコンですが、ダウンロード素材に
元々設定されていたものや自作したものなど混ざっています。
ツールアイコンは自作したり好きな色を設定したりすることができます。
サブツールパレットの左上にあるアイコンをクリックし、
[サブツールの設定]をクリック。
ツールアイコンより、クリスタ側で用意してあるアイコンを選べます。
[アイコンの背景色]の左横にあるチェックボックスに
チェックを入れると色を選択できるボタンが活性化され、
そのボタンから背景色を選ぶことができます。
OKボタンを押してダイアログを閉じると、
アイコンの背景色が赤に変更されています。
次は自作アイコンの登録方法です。
先程と同じく[サブツールの設定]を開き
[ユーザー設定]の左横に表示されている◯をクリックすると、
自分のPCからアイコン画像を選べます。
自分で作るのは少し大変ですが、たくさんアイコンがある中ひと目見て
どのツールかわかるのは時短に繋がります。
自作が難しいという方はCLIP STUDIO ASSETSで
ツールアイコン素材を探してみるのはいかがでしょうか。
自分でどうカスタマイズすればいいかわからない場合
自分でどうカスタマイズすればいいかわからない時は、
CLIP STUDIO ASSETSで配布されているワークスペース素材を
使ってみましょう。
他の絵師さんが設定した作業環境を見ることができます。
ダウンロードしたワークスペース素材を読み込んでみましょう。
素材パレットからワークスペース素材を
キャンバスにドラッグアンドドロップすると、
[ワークスペースの読み込み設定]ダイアログが表示されるので[OK]をクリック。
ワークスペース素材が読み込まれてパレットの配置が変わりました。
パレットドックの幅や高さを使いやすいように変更しましょう。
また[ウインドウ]メニュー→[パレットドック]で
パレットドックの幅や高さ・パレットの配置を固定する設定もできます。
間違えて動かしてしまうことがなくなりますね。
終わりに
以上が効率的に作業するためのワークスペースになります。
いかがだったでしょうか?
私も未だに少しずつ変えたりしているので、まだまだ効率を追い求められると思います。
精進していきたいと思います。
Comment