3D素材の操作時に困ったら【クリスタ3D素材操作お助けメモ集】
3D素材を活用できると便利!…ですが、慣れていないとよくわからない挙動をすることも多いです。
カメラ(視点)が迷子になってしまったり、知らないうちによくわからない設定をつけてしまっていたりして困ったのをよく覚えています。
今回は、私が実際に困ったところを中心に対処法やポイントをメモしておくTIPSを作りました。
基本操作について解説したTIPSはこちら↓
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/10249
困った事例と考えられる原因・その対処法
以下は、3D素材を使い始めたころに困った事例と、考えられそうな原因、対処法についてのメモです。
すべての方にあてはまる原因ではないかもしれません。もし解決の手助けになりそうでしたら幸いです。
素材がなぜか暗い
キャンバス上に呼び出した素材がなぜか暗い、もしくは突然暗くなった、などの事態がたまに起こります。
3D素材自体のマテリアル設定が暗めのものでない限り、光源の設定が原因として怪しいです。
[オブジェクトツール]を選択して、[サブツール詳細]パレット→[光源]欄の球体を確認してみましょう。
球体に大きく影がかかっている場合、その球体に触れて影の入り方を調整してみてください。3D素材にかかる影も連動して変化するはずです。
「連動して変化はするもののやっぱり暗いな」というときは、光源の[平行光強度]や[環境光強度]を上げてみると明るくなるかもしれません。
使っていたパレットが消えた
環境設定や操作によっては、ツールアイコンが並んでいる空間やツールの詳細設定をするウィンドウのようなもの(各種パレット)がいつの間にか画面から消えていることがあります。
設定やクリスタを使っている環境によって、どのように呼び戻すことができるかが異なります。
どんな場合でも実行しやすいのは、ヘッダーの[ウィンドウ]から探しているものを呼び出す方法です。
後から呼び出した3D素材の位置が変
ドラッグアンドドロップなどの方法で、キャンバス上に3D素材を複数呼び出すとき、後から呼び出した3D素材の位置が変な場所に出ることがあります。
少し離れているくらいなら、マニピュレータ(カラフルな矢印たち)を使って移動・調整しましょう。
それが難しい場合、手っ取り早いのは、呼び出した3D素材を一度空間の原点に移動させる方法です。
[サブツール詳細]パレット→[配置]欄で、遠くに行ってしまった3D素材を選択し、X,Y,Zの各座標を0に設定します。
すると、空間の原点上に移動させることができます。
また、ドロップする位置を調整することで、イメージに近い位置に3D素材を呼び出すことが一応可能です。
ただ、この位置調整が結構難しいです。
練習するか、上手く配置できなかったときは上記の方法で操作しやすい位置に持っていくのがおすすめです。
3D素材を選択できない
キャンバス上に呼び出した3D素材を操作したいのに、上手く選択できないときがあります。
その原因はいくつか考えられます。
「さっきまでできたのに!?」という場合は、もしかしたら今使っているツールが[オブジェクトツール]ではないかもしれません。
「ブラシで急に線を引けなくなってしまった」というときに「消しゴムツールを選択していた」と同じようなパターンです。
選択しているツールを確認して試してみましょう。
別の原因として、3D素材自体に選択できない設定が施されている場合があります。
その場合は[サブツール詳細]パレット→[オブジェクトリスト]欄から該当の素材を探し、マークを外しましょう。(上記画像参照)
また、「選択したいものと違う3D素材が選択されてしまう」というときは、カメラの角度を変えて試してみましょう。
それでも上手くいかないときは、[サブツール詳細]パレット→[オブジェクトリスト]欄から該当の素材を選択しましょう。
カメラを動かしていたらよくわからない画面になった
カメラを動かしていると途中でよくわからない画面になってしまって途方に暮れることがあります。
「もうだめだ。助けて」となったときは、一度わかりやすいアングルに戻しましょう。
[サブツール詳細]パレット→[カメラ]欄から、[アングル]-[プリセット]という項目を探してください。
カメラの基本アングルがたくさん設定されています。
これを選択して、わけがわかるアングルを探しましょう。
もっと早く知りたかった!と思った機能についてのメモ
以下は、私が個人的に「もっと早く知りたかった~!」と思った機能やコツ、最近のアップデートで追加された嬉しい機能についてのメモです。
3D素材からLT抽出したい
3D素材の利点は様々ありますが、中でもLT抽出機能は超便利です。
素材の輪郭線やテクスチャなどを抽出してくれる機能で、クリスタではEX版のみで利用できます。(Pro版では利用できません)
この機能を使う場合は、LT抽出したいレイヤーを選択した状態で、ヘッダーの[レイヤー]→[レイヤーのLT変換]を選びます。
するとポップアップウィンドウが出てくるので、そこで各項目の設定をして変換しましょう。
(※この機能についての詳しいTIPSも後日執筆予定です)
今の素材配置を別のコマやページで使いたい
複数の3D素材を組み合わせたものについて、カメラを動かすことで別の角度から同じ場面を描写するのが簡単になります。
マンガを描く際などは位置関係での混乱を軽減してくれるのでとても便利です。
同じページの別のコマでその素材(の組み合わせ)を使いたい場合、レイヤーを複製するのがお手軽な方法です。
ヘッダーの[レイヤー]→[レイヤーの複製]をして、そのレイヤーを必要な位置に移動させましょう。
別のページで使いたい場合は、一度その素材配置を素材登録して、使いたいページで改めて呼び出すという流れが便利です。
素材登録したいレイヤーを素材パレットにドラッグアンドドロップすることで手軽に登録できるので、ぜひ試してみてください。
3D素材の色を変更したい
3D素材の中には、複数の色が設定されているものがあります。
(これは素材ごとに設定されているものなので、ASSETSでダウンロードした素材のすべてが色変更等できるわけではありません)
素材の色設定はクリスタでは「マテリアル」と呼ばれています。
この変更は[サブツール詳細]パレット→[オブジェクト]欄にある[レイアウト]の項目から変更できます。
[レイアウト]には4つのボタンがあり、一番左端のボタンがマテリアルの設定です。
左から2番目のボタンはレイアウトの選択、左から3つ目のボタンは可動について(数値による可動部分の調整)です。
いずれも素材ごとにあらかじめ設定されている場合のみ使用できます。
思い出したら追記予定です
「あ~ここ困ったな」という点について、思い出したら今後追記予定です。
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