3.大まかな着色

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下絵が完成したので、着色をします。

 

[1]合成モードの特性を活かした着色

白黒の下絵のレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、レイヤーの合成モードを[乗算]に変更します。

 

[乗算]にしたレイヤーに[混色なし(円)]などを使って大まかに色を塗っていきます。

この段階では、光の当たり具合等はあまり考えず肌色や髪色など固有色を塗っていきます。

 

あらかじめある程度色を決めておきますが、 Tシャツの色などは他の部分とのバランスを見ながら試し塗りをしつつ調整していきます。

 

ひと通り塗り終わったら、さらに一番上に合成モード[オーバーレイ]のレイヤーを作り、キャラやテーブルなどの光が当たっている前面を明るくして行きます。

 

レイヤーの不透明度が100%のままでは明るくなりすぎてしまうため、56%に下げています。

 

足下の部分を少し明るくするために、一番上に合成モード[ソフトライト]のレイヤーを作成し、[グラデーション]ツール→[描画色から透明色]で下から上にかけて薄い黄色のグラデーションを入れて重ねます。

 

全体の明るい部分を作ったら、小物や人物の瞳などの細部に明るい部分を作るため、もう一枚[オーバーレイ]モードのレイヤーを作って描き込んでいきます。

 

[2]レイヤーフォルダーにまとめる

この時点で、レイヤーが増えたためレイヤーフォルダーにまとめました。

 

レイヤーフォルダーに入れただけでは[オーバーレイ]などの合成モードがレイヤーフォルダー外のレイヤーに反映されないので、レイヤーフォルダーの合成モードを[通過]に変更します。

※レイヤーフォルダーの合成モード[通常]では、格納されているレイヤーの効果がフォルダー内に適用されます。[通過]に変更するとレイヤーフォルダーよりも下にあるフォルダー外のレイヤーに、フォルダー内のレイヤーの効果が適用されるため、下絵が表示されます。

 

現時点でのレイヤー構成は、下図のように「下絵」、[乗算]、[オーバーレイ]、[ソフトライト]、[オーバーレイ]の5枚です。

 

これで大まかな色塗りは終了です。

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