1.設定
▼完成イラストはこちらです。
・作者プロフィール:れんた
創作イラストや小説が中心のサイトをしています。
はじめに、自分が使いやすいように設定を変更します。
[1] ワークスペース・パレットの設定
ワークスペースをデフォルトの設定から自分の使いやすい形に変更します。パレットはパレットドックの上部を任意の場所にドラッグ&ドロップすれば、位置を変更することができます。
基本的に右に寄せています。
ブラシは頻繁に設定を変更するので、[ツールプロパティ]パレットは大きめにしてあります。また、[ブラシサイズ]パレット部分も広く取っています。
[カラーサークル]パレットは使い慣れている三角タイプの色空間に変更しています。[カラーサークル]パレット右下のボタンをクリックすることで、色空間を変更できます。
[カラーセット]パレットには、普段よく使う色を登録しています。
【POINT:[カラーセット]パレットのカスタマイズ】
[カラーセット]パレットには自分がよく使う色を登録することができます。ここではカスタマイズ方法について解説します。
・デフォルトのカラーセットを使用する
CLIP STUDIO PAINTにはデフォルトでいくつかのカラーセットが入っています。濃い色や暗い色、淡い色のセットなどが入っています。
・色の追加・削除
パレット右下の[色の追加]をクリックすると、現在の描画色のカラータイルがパレットに追加されます。
また、選択しているカラータイルと別の描画色を選択して[色の置き換え]をクリックすると、カラータイルが現在の描画色に変わります。
カラータイルを選択した状態で[色の削除]をクリックすれば、その色を削除することができます。
・カラーセットの追加
[カラーセット]パレットの[カラーセットの編集]をクリックし、表示されるダイアログから[新規設定を追加]を選択すると、何も登録されていないカラーセットが追加されます。[デフォルト設定を追加]を選択すると、[標準カラーセット]が追加されます。また、[現在の設定を複製]で、選択中のカラーセットを複製します。
・カラーセットの書き出し・読み込み
自分用にカスタマイズしたカラーセットはカラーセットファイルとして書き出して、他のPCなどで読み込むことができます。書き出し・読み込みはパレット左上のメニュー表示ボタンをクリックして行うことができます。
よく使う色などはカラーセットに登録して、使いやすいようにしておきましょう。
※[カラーセット]パレットについて、以下の講座でも詳しく解説されています。
分かりやすいように、普段使うツールをサブツールグループでひとまとめにしています。
任意のサブツールを[サブツール]パレット上からドラッグ&ドロップすることで、自分専用にまとめたサブツールグループが作れます。
【POINT:[サブツール]パレットのカスタマイズ】
今回行った[サブツール]パレットをカスタマイズして、一つにまとめる方法を解説します。
[サブツール]パレット内のサブツールを[ツール]パレットにドラッグ&ドロップすると、[ツール]パレットのアイコンが増え、独立したサブツールグループになります。。
[サブツール]パレット内のサブツールを[グループ切り替え]のタブにドラッグ&ドロップすると、サブツールグループのタブが増えます。 また、逆にサブツールを別のタブにドラッグ&ドロップすると、[サブツール]を同じグループにまとめることができます。
作成した[サブツール]パレットに、自分の好みの設定のツールを作成し、追加します。
①他のサブツールから、作成したいサブツールに近いものを複製して、カスタムした[サブツール]パレットに移動します。
※[ツール]パレット上の、移動させたいサブツールグループへ、[サブツール]パレットからドラッグ&ドロップすると、移動させた先に新しいグループタブが作成されます。
②[サブツール詳細]パレットで、細かい設定を行います。
③この手順を繰り返します。
[2] ツール・ショートカット・オートアクションの設定
■1.ツール
今回使用したツールは基本的に3種類です。
その他には色分けの時に、[塗りつぶし]ツールや、[消しゴム]ツールのサイズが小さいものなども使ったりしました。
・アナログ鉛筆
アナログ風に見えるかもしれない鉛筆です。線画を描く時に使用します。
・塗り-水彩筆
ラフを描く時と、着色の時に使います。着色の時はこれ1本で設定を変えながら塗っていきます。
・消しゴム-薄
消しゴムです。水彩筆で塗ったものを薄く消したりもします。これも設定を変えながら使います。
■2.ショートカット
[ファイル]メニュー→[ショートカット設定]→[設定領域:オプション]でショートカットを割り当てます。[ブラシサイズへの筆圧の割り当てのON/OFF]はよく切り替えるので、ショートカットを割り当てています。
【POINT:[ブラシサイズへの筆圧の割り当てのON/OFF]とは】
描画ツールには個々に筆圧の設定をすることができます。[ツールプロパティ]パレット→[ブラシサイズ]の横のボタンをクリックすると[ブラシサイズ影響元設定]ダイアログが表示されます。今回はこの[筆圧]の項目をONにするかOFFにするかを切り替えられる、ショートカットを割り当てました。
■3.オートアクション
次にオートアクションの設定をします。
同じような作業を繰り返すときに、少しでも効率的に行えるようにしています。小技でしょ?と思っているかたもいるかもしれませんが、効率化を求めていくととても便利な機能だと思います。
オートアクションについて詳しくは以下の講座をご覧ください。
自分の塗り方は、乗算やオーバーレイなど合成モードの変更を必要とするレイヤーを多用するので、ボタン1つでそのレイヤーが作られ、更にベースとなるレイヤーにクリッピングされるようにしています。
【記録する操作】
①新規レイヤーを作成
↓
②下のレイヤーでクリッピング
↓
③合成モードを乗算などに切り替え
この操作手順を記録し、[ショートカット設定]で任意のボタンに割り当てれば完成です。
多少の違いかもしれませんが、合成モードを変更したレイヤーを多用される方にはオススメです。
コメント