3.線画~色分け

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[1]線画

下描きが出来たので、線画を描く工程に入ります。

今までの解像度が100dpiだったので、本作業サイズの350dpiに変更します。[編集]メニュー→[画像解像度を変更]で、解像度を変更します。

 

下描きの不透明度を20~50%程度に下げます。その上に新規レイヤーを作成し、線画を描きます。

 

使うブラシは第1回で紹介した「アナログ鉛筆」です。色は濃い目の茶色を使用しました。ブラシサイズは8~9pxを使用しています。画像を回転させたり、[手ブレ補正]の数値を変更して描いていきます。まずは何も気にしないで、下描きに沿って線画を描きます。

 

線画を描いた後に、目元の辺りなど、線が他のパーツに重なっている部分を薄くしていきます。

[レイヤー]パレットで、線画を描いたレイヤーを右クリックをしてメニューを表示し、[レイヤーマスク]→[選択範囲をマスク]を選択すると、レイヤーマスクが作成されます。

描画色は透明色に設定し、レイヤーマスクを選択します。

 

レイヤーマスクを透明色で消すことで、マスク範囲を作成しました。

※下の画像では分かりやすいように、[マスク範囲を表示]をONにしています。

髪の毛の重なっている部分はレイヤーマスクで完全に見えないようにします。

 

※GIFアニメ

 

 

レイヤーマスクはレイヤーフォルダーにも作成することができます。

レイヤーの重ね順も考慮しながら、他のレイヤーにもレイヤーマスクを作成します。

 

番傘の支えの部分は以下の手順で線画を作成します。

 

①「アナログ鉛筆」と [図形]ツール→[直線描画]→[直線]を併用して支えの部分を描きます。

②支えの部分を描いたレイヤーを選択している状態で、[レイヤー]メニュー→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]でレイヤーの描画部分から選択範囲を作成します。

③[選択範囲]メニュー→[選択範囲を拡張]で4px拡張します。

④別途、新規レイヤーを作成し、[選択範囲ランチャー]の[塗りつぶし]で塗りつぶします。

⑤元のレイヤーを選択し、再度②の手順を行い、描画部分から選択範囲を作成します。

⑥ ④で作成したレイヤーを選択し、[編集]メニュー→[切り取り]を選択します。元のレイヤーの描画部分の形に、塗りつぶした部分が切り取られました。これで終了です。

 

塗りの時のために、線画は以下のようにレイヤーフォルダーを分けました。

間に効果を入れる予定だったので、大まかに5つのフォルダーに分けています。フォルダーの中で、さらにいくつかのパーツ毎にレイヤーを分けてあります。

 

線画が完成しました。

 

[2]色分け

続いて色分けをしていきます。

線画の時に分けたレイヤーフォルダーを使い、整理しながら色分けをします。

色分けには、[他レイヤーを参照]を[領域拡縮]を2px拡張する設定に変更した[塗りつぶし]ツールと、ブラシを使用して塗りつぶしました。

※[塗り残し部分に塗る]サブツールを使用することで、塗り残し部分に一気に着色することもできます。詳しい方法は、以下の講座をご覧ください。

 

ベース色はラフの色から[スポイト]で取得して決めました。

色分け完了です。

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