11.調整
主線の色を変えたり、全体のバランスを整えていきます。
[1] キャラクターの調整
主線の色を変えます。
線画のレイヤーを選択し、[透明ピクセルをロック]をクリックして色を塗っていきます。
顔は特に肌になじむよう茶色で塗ります。口は少し赤寄りの明るい茶色で、その他の場所は焦げ茶色の主線に変更しました。
光が当たっている部分と、肌のラインはすこし明るい色を塗り重ねます。
キャラクターのレイヤーを結合します。
キャラクターの描かれているレイヤーを全て選択します。この状態で[レイヤー]メニュー→ [選択中のレイヤーを結合]を選択します。
結合したキャラクターのレイヤーの上に、合成モードが[オーバーレイ]のレイヤーを作成します。その上に、[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度]で色調補正レイヤーを作成します。
[レイヤー]パレットの[下のレイヤーにクリッピング]をクリックし、上記ふたつのレイヤーをキャラクターのレイヤーにクリッピングします。
[オーバーレイ]のレイヤーには紫が少し強くなるように色を足します。色調補正レイヤーでは彩度を少し上げました。
【POINT:レイヤーフォルダーの合成モード】
今回はキャラクターを一つのレイヤーにまとめてから合成モードを変更しましたが、レイヤーフォルダーの合成モードを変更すれば、そのフォルダー内のレイヤーすべての合成モードを変更することができます。
(例)
最後にキャラクターの耳にピアスを追加しました。
[2] 光やランプの調整
更に気になる部分を調整していきます。
壁や天井にぼかしたブラシでランダムな点を打ち、ランプの光の反射を描き入れました。合成モードは[ハードライト]に設定しました。
さらに全てのレイヤーの一番上に、合成モード[覆い焼き(発光)]のレイヤーを作成し、画面全体に光を散りばめました。
特に右下のランプの光を少年のズボンに反射させて、幻想的な雰囲気が出るようにしました。
キャラを浮き立たせるために、手前にあるランプをぼかします。
背景、ランプのレイヤーを結合します。結合したレイヤーを選択した状態で、ランプを[選択範囲]ツールで選択します。[フィルター]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]でぼかします。上側のランプは少しだけぼかします。
手前のランプは特に大きくぼかして距離感を出しています。
最後に全てのレイヤーの一番上に[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度]で色調補正レイヤーを作成し、全体の色調を整えて完成です。少し赤みを帯びるようにしました。
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