アニメーション機能の基礎知識

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この記事では、CLIP STUDIO PAINTでアニメーション作成をするための、基本機能、用語を解説します。

作りたいアニメーションの種類にかかわらず、必要になる知識です。是非一度、確認してみてください。


以下のページで、アニメーション機能を使った簡単なトレーニングのためのチュートリアルを紹介しています。

アニメーションの知識がなくても手順通りに作成するだけで、CLIP STUDIO PAINTアニメーションの機能の使い方やアニメーションの仕組みがわかります。

・アニメーション・トレーニング

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/series/268


新規ダイアログ

CLIP STUDIO PAINTでアニメーションを作成するには、最初に作品のキャンバスを作り、アニメーションのフレームレート(滑らかさ)、アニメーションのフレームの数(再生時間)を決めます。

※後から変更することもできます。


[ファイル]メニュー→[新規]を選択して設定画面を表示します。


表示された[新規]ダイアログで[作品の用途]から[アニメーション]を選択すると、アニメーションを作成するための設定項目が表示されます。


アニメーションを作るために必要な設定項目について、解説します。


アニメーションの大きさを決める項目

イラストを描く時には[キャンバス]で大きさを設定しますが、アニメーションの場合は[基準サイズ]や[作画サイズ]などの設定項目を入力することで、キャンバスの大きさが決まります。

それぞれの設定項目について解説します。



■基準サイズ


[基準サイズ]とは、実際にアニメーションが完成した時のサイズです。

設定したサイズで[基準フレーム]が作成され、[基準フレーム]内が出力範囲になります。


公開したい媒体(Twitter、Instagram、YoutubeなどのWEBサービス)に合わせて、基準サイズを設定します。


[プリセット]には、あらかじめ以下の3種類の基準サイズが登録されています。

[720x540 (144dpi) 余白あり]

[1280x720 (144dpi) 余白あり]

[1920x1080 (192dpi) 余白あり]



■作画サイズ


[作画サイズ]とは、カメラワークを付ける時に使用する設定項目です。カメラワークを付けない場合、設定の必要はありません。

[基準サイズ]より縦や横を長く設定したキャンバスを作成することで、実際のアニメーションより大きく絵を描くことができます。


描いた絵に対して2Dカメラを編集して、[基準フレーム]に映す範囲を設定できます。



■余白


作画フレームの余白を設定します。

[作画フレーム]をオフにしている場合は、基準フレームに余白を作成します。


【POINT】演出フレームとは

[演出フレーム]とは、どの再生環境でも見切れずに表示される範囲を設定したい場合に指定します。テレビアニメの制作現場では、再生環境によって端が見切れてしまうために、設定されました。

WEBで発表する作品では、指定する必要はありません。


アニメーションの滑らかさと長さを決める設定項目

設定項目[タイムライン]で、これから作成するアニメーションの「動きの滑らかさ」と「再生時間の長さ」を設定します。

それぞれの設定項目について解説します。


※DEBUT版、PRO版では使用できるフレーム数に上限があります。

詳しくは、次の「PRO版、DEBUT版のフレーム数制限」で解説してします。



■フレームレート(fps=Frames Per Second)


[フレームレート]とは、1秒間に表示されるフレーム(=静止画像)数です。

初期設定の「30fps」だと、1秒間に30枚のフレームを表示できる設定となります。


フレームレートの数値が大きいほど、1秒間に表示するフレーム数が増えてアニメーションを滑らかに動かせます。

例:フレームレートの違いによる、滑らかさの比較

(5fps・10fps・30fps)



■再生時間


[再生時間]で、作成するアニメーションの長さが設定できます。

初期設定ではフレームの数で表示されており、[フレームレート]の設定によって実際の再生時間が決定します。


[再生時間]に[フレームレート]と同じ数値を入力すると、1秒間のアニメーションになります。



■[再生時間]の表示方法


[再生時間]には、以下の4通りの表示方法があります。


・[フレーム数(1始まり)]

・[フレーム数(0始まり)]

再生時間をフレーム数で表示します。

[フレーム数(1始まり)]と[フレーム数(0始まり)]の違いは、フレームの先頭が「1」フレームと表示されるか、「0」フレームと表示されるか、という点だけです。


「0秒目」にあたるためタイムライン操作のあるビデオ編集ソフトなどでは「0」フレームと表示されますが、日本のアニメーション制作現場では「1」フレーム(コマ)として管理されるため、管理方法に合わせて選択できるようになっています。

CLIP STUDIO PAINT使い方講座では、基本的に初期設定の[フレーム数(1始まり)]で説明しています。


・[秒+コマ]

再生時間を秒数で表示します。指定した秒数のあとにフレーム(=コマ)を追加したい場合は、追加したいフレーム(コマ)数を設定します。


・[タイムコード]

再生時間を分数・秒数で表示します。「分:秒:追加フレーム数」で設定できます。


以上が、[新規]ダイアログで設定する基本的な項目です。


※他の項目について詳しくは、以下のリファレンスガイドで解説されています。

http://www.clip-studio.com/site/gd/csp/manual/userguide/csp_userguide/500_menu/500_menu_file_new_anime.htm


PRO版、DEBUT版のフレーム数制限

CLIP STUDIO PAINT EXには使用できるフレーム数に制限がありませんが、CLIP STUDIO PAINT PRO、DEBUTには「24フレームまで」という上限があります。


24フレームだけでアニメーションを作成する場合、以下のように制限されます。

・1秒間あたり8フレームのセルを使用する(=8fps)ことで、再生時間が3秒のアニメーションが作れますが、滑らかな動きではありません。

・1秒間あたり24フレームのセルを使用する(=24fps)ことで、再生時間は1秒になりますが、アニメーションの動きは滑らかになります。


[タイムライン]パレットの基本操作

[新規]ダイアログで設定した後[OK]をクリックすると、アニメーションのキャンバスが作成されます。


アニメーションの作成には、[タイムライン]パレットの操作が必要になります。

※表示されていない場合、[ウィンドウ]メニューから[タイムライン]を選択して表示します。


[タイムライン]パレットと[レイヤー]パレットは連動していますが、それぞれ表示が異なります。



■[タイムライン]パレットの構成


・上下の関係:[トラック]

[レイヤー]パレット上のレイヤーやレイヤーフォルダーが[トラック]として、[レイヤー]パレットの階層順に並んで表示されます。


・左右の関係:[フレーム]

再生時間の[フレーム]が表示されます。

アニメーションが再生されるとき、一番左の[開始フレーム]から再生され、一番右の[終了フレーム]で終了します。


[開始フレーム]と[終了フレーム]は、青い四角の部分をドラッグすると変更できます。


[フレーム数]が表示されている部分をクリックすると、クリックしたフレームが選択できます。


【POINT】タイムラインのズームイン・ズームアウト

[タイムライン]パレットの[ズームイン]・[ズームアウト]をクリックすることで、[タイムライン]パレットに表示されているフレームの幅が拡大・縮小できます。

実際の再生時間は変わりません。


・[クリップ]

アニメーションの編集単位です。[表示開始フレーム]と[表示終了フレーム]を編集することで、再生時間の中で再生されるフレームを設定できます。


上部のバーをクリックするとクリップが選択でき、選択したクリップは青くなります。

掴んだままドラッグすることで、クリップを左右に移動できます。


[表示開始フレーム]と[表示終了フレーム]の端の四角部分をドラッグすることで、クリップの長さが変えられます。



■[アニメーションフォルダー]と[アニメーションセル]


[新規]ダイアログで作成したアニメーションのファイルには[アニメーションフォルダー]がひとつ、その中に格納された[アニメーションセル]が1枚、作成されています。


・[アニメーションフォルダー]

アニメーションフォルダーは、[タイムライン]パレットではひとつのトラックとして表示されます。

[アニメーションフォルダー]内に格納されているレイヤーは、[アニメーションセル]として[タイムライン]パレット上で指定できます。


・[アニメーションセル]

[セルを指定]することで、クリップ上にセルが表示されます。

[新規]ダイアログで作成したアニメーションのファイルには「1」セルだけが指定されているため、クリップの開始から終了まで「1」セルだけが表示されます。


[タイムライン]パレットの[新規アニメーションセル]をクリックすると、アニメーションセルが作成されると同時に、選択しているフレームに指定されます。


アニメーションセルを作成すると、[レイヤー]パレットにもレイヤーとして表示されます。


[タイムライン]パレットで、アニメーションセルが指定されている一番左のフレームをクリックすると、アニメーションセルが選択されます。

選択したセルを左右にドラッグすることで、セルが指定されているフレームを移動させることができます。


以上が、[タイムライン]パレットの基本的な操作方法です。


分岐点:作りたいアニメーションジャンルは?

ここからが分岐点です。アニメーション機能を使って、どのようなことがしたいですか?

それぞれのアニメの作成方法について、リンク先で解説しています。


・アニメーション・トレーニング

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/series/268


・手書きのフレームアニメーション

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/2048

使用している機能:

2Dカメラフォルダー

セルを一括指定

レイヤーのキーフレームを追加


・中割りの基本

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/954

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