フレームアニメーションのための便利な機能
「手書きのフレームアニメーション」講座では、アニメーションを作成するための基本的な機能を紹介しました。
このページでは、フレームアニメーション作成に活用できる、便利な機能を紹介します。
セルを一括指定して、一度に作成する
一括で同じ間隔にセルを指定したい場合は、以下の方法で効率的にセル指定と作成が行えます。
①[タイムライン]パレットで「1」フレーム目を選択します。
②[アニメーション]メニュー→[トラック編集]→[セルを一括指定]を選択します。
③表示される[セルを一括指定]ダイアログで、以下の項目を設定します。
[セル指定]…
・[開始番号]:1
・[終了番号]:12
・[フレーム数]:2
※作例では再生時間が24フレームあり、1つのセルを2フレームずつ指定するため、24/2の「12」まで指定します。
④[OK]をクリックすると、タイムラインに2フレームずつ、空白のセル指定がされました。
⑤[アニメーション]メニュー→[トラック編集]→[対応するすべてのセルを作成]を選択します。
アニメーションフォルダーの中に、「12」セルまでの11枚のセルが作成されました。
再生時間が長いアニメーションを作成する時など、1枚ずつアニメーションセルを作成する手間が省けるため、便利に活用できます。
セル名を正規化する
後からセルを削除、追加すると、セルの名前が再生される絵の順番ではなくなってしまいます。
そのままでも問題はありませんが、分かりにくい場合はセル名を正規化して、分かりやすく整理できます。
[アニメーション]メニュー→[トラック編集]→[タイムラインの順番で正規化]を選択します。
[タイムライン]パレットに指定されているセル名が正規化されました。
1枚のセルとして、複数のレイヤーを使用する
アニメーションセルをレイヤーフォルダー単位で指定することで、アニメーションセルのレイヤー分けができるようになります。
線画を残して別のレイヤーに着彩したり、パーツによってレイヤーを分けたい場合に活用できます。
①[レイヤー]パレットで、タイムラインにセル指定されているレイヤーを選択します。
②[レイヤー]メニューから[フォルダーを作成してレイヤーを挿入]を選択します。
選択していたレイヤーと同じ名前のレイヤーフォルダーが作成され、レイヤーが格納されます。
「1」レイヤーフォルダーに格納されているすべてのレイヤーが、[タイムライン]パレットに「1」セルとして指定されます。
③[レイヤー]パレットの[新規ラスターレイヤー]をクリックして、「1」レイヤーフォルダーの中に塗りのレイヤーを作成します。
「線画」と「塗り」の2枚のレイヤーが、1枚のセルとして使用できるようになりました。
【POINT】
[新規アニメーションセル]コマンドは、直前に選択しているセルと同じ状態のセルが作成されます。
「1」セルを「線画」「塗り」レイヤーが格納されたフォルダーに編集した後、続きのアニメーションセルを作成すると、以降は同じ構造で作成されます。
すべてのセルを「線画」「塗り」などでレイヤー分けしたい場合などで、便利に活用できます。
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