基本的なコマ枠の作り方3
コマ枠の作り方を手順に従って解説します。
コマ割まで完了したので、コマごとに断ちきりコマにしたり、枠線の位置などを変更してコマ枠作成を終了させます。
[1]断ちきりコマを作る
[オブジェクト]サブツールで枠線をクリックするか、[レイヤー]パレットでコマ枠フォルダーを選択すると、ハンドルが表示されコマを編集できるようになります。
【POINT】
デフォルトの修飾キー設定では、[枠線カット]サブツール選択中にCtrlキーを押しているあいだ[オブジェクト]サブツールに切り替わります。
[枠線カット]でコマを割りながら、枠線の編集を効率良く行えます。
コマの4辺の三角形をクリックすると、枠線がキャンバス外まで広がり、断ちきりコマにできます。
隣に別のコマがある枠線の場合は、三角形をクリックすると、隣のコマの枠線に接する位置まで広がます。最終的にキャンバス外に出るまで広げることができます。
[2]コマ間を動かす
[オブジェクト]サブツールで、隣にコマがある枠線の四角形をドラッグすると、コマ間の幅を維持したまま動かすことができます。
横に隣り合ったコマがある場合、上下の枠線の四角形をドラッグすると、隣のコマの枠線も連動します。
[ツールプロパティ]パレットで、[別のコマ枠を連動]項目の[連動しない]を選択すると、隣のコマは連動しなくなり、枠線を単独で動かせます。
[連動する]を選択すると、上下のコマの縦線も連動します。
▼[連動する]の場合
▼[一部連動]の場合
[ツールプロパティ]パレットで、[別のコマ枠にスナップ]のチェックが入っていれば、枠線を動かす時に周囲のコマ枠や枠線の延長線上でスナップするので、簡単にコマ枠の位置を合わせられます。
横に隣り合っているコマの上下の枠線の場合でも、同様にスナップします。
[3]コマを動かす、形を変える
コマ枠の近くで[オブジェクト]サブツールのカーソルが矢印の状態の時にドラッグすると、コマを移動することができます。
この時、コマ枠フォルダー内のレイヤーは移動しません。
【POINT】
コマの内容ごと移動する場合は、コマフォルダを[レイヤー移動]サブツールでドラッグします。
[オブジェクト]サブツールで、コマの四隅の○をドラッグすると、コマの大きさを変更できます。Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横比を保って大きさを変更できます。
【POINT】
単一のコマフォルダを使用している場合、コマ枠フォルダー内に複数のコマ枠線が存在します。
特定のコマだけ選択したい時は、[オブジェクト]サブツールで、枠線の内側(赤い「ベクター中心線」の内側)をクリックします。
Shiftキーを押しながらクリックすると、選択するコマを追加できます。
クリックしづらい場合などは、一旦[ツールプロパティ]パレット→[ブラシサイズ]で枠線を太くしておきます。
コマの頂点(制御点)をドラッグすると、コマの形を変えることができます。この時、「別のコマ枠を連動」にチェックが入っていると、他のコマの形も連動して変わります。
[4]枠線を消す
コマを選択し、[ツールプロパティ]パレットの[枠線を描画する]のチェックを外すと、枠線を消すことができます。
チェックを入れると再度表示できます。
手順に沿って作業し、枠線を作成できました。
ネームをもとにペン入れ、ベタ、トーンなどを描き入れ、原稿を完成させました。
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