時短でかわいい!クリスタ素材を活用したフリルとレースの描き方
キャラクターにフリルやレースたっぷりの洋服を着せたいけど、上手く描けない。
フリル素材を試したけど、なんだか違和感があります。効率よくキャライラストの情報量を増やしたい。
そう思っている方に、クリスタ素材の活用方を中心にかわいいドレスの描き方をご紹介します。初心者でも簡単にできるので、ぜひ最後までご覧になってバズるイラストを作りましょう。
このTipsはこんな人におすすめ
・フリルの付いた服やスカートが描きたい人
・時短でイラストを完成したい人
・フリル素材を貼るコツを知りたい人
制作の流れ
なんの飾り付けもない簡素なドレスを着ている女の子のイラストを用意しました。こちらをクリスタの素材を使って飾り付けてみましょう。
制作する流れは
1、ドレスのデザインを描く
2、スカートのシワ(フリルのガイドライン)を決める
3、適切な素材を選ぶ
4、歪みツールなどを活用して素材を貼りつける
Step1. ドレスのデザインを描く
まずはドレスのデザインから。
素体レイヤーの上にもう一枚レイヤーを作成します。このレイヤーを下書きレイヤーに設定し、後で見やすいようにレイヤーカラーを水色に変更。
Tips
下描きレイヤー:ラスターレイヤーの影響を受けない、書き出し時に出力するか設定できる。下書きのときに使う。
下描きレイヤーは、ラスターレイヤーに影響を与えません。
その為、ラスターレイヤーにペン入れ(清書)したときに、塗りつぶしや塗り残しを防げるので効率的です。
0からドレスをデザインするのが難しいので、グーグル検索やPinterestなどを活用して参考資料を見ながら描きましょう。特にドレスを描き慣れないうちは、参考資料を沢山用意しておくのがかわいいドレスを描く近道です。
今回は好きなロリータ服を参考にデザインを描きました。デザインのラフは丁寧にかく必要がありません、デザインがわかれば大丈夫です。
Step 2. スカートのシワ(フリルのガイドライン)を決める
次にスカートのシワを描きます。
下書きレイヤーの上にベクターレイヤーを新規作成します。
シワの線画を描きます。フリルやレースの流れはスカートのシワに沿っているので、シワは先に決めます。これがフリルやレースのガイドラインになります。参考資料をみながら、丁寧に描きましょう。
Tips
ベクターレイヤーは、描いた線を拡大・縮小しても画質が劣化せず、形や太さも自由に変えられるレイヤーです。塗り潰しはできないが、線画に向いているレイヤーです。
Step 3. 適切な素材を選ぶ
では、ガイドラインも決まったところで、フリル素材の出番です。
フリルやレース素材の用意がまだの方は、Clip studio paint assetsへ。
「フリル」を検索すれば、関連素材ががいっぱい表示されます。
人気順から探すのがおすすめです。
自分の描きたいイメージや絵柄に合わせて素材をダウンロードします。
無料の素材だけでも十分です。もちろん、お気に入りがあれば有料でも使いがってがいい素材が沢山あります。
今回は無料素材で実演します。
素材を選ぶポイント
素材を選ぶときのポイントは2つあります。
1つは使う種類を絞ること。
かわいい素材が沢山ありますが、欲張らずに使う種類を絞り込みましょう。
特に初心者は3つか4つ以下に絞ることをおすすめです。
素材の種類が沢山あると全体がまとまらない可能性が高いです。しかも、素材をこまめに変えると、その分時間もかかるので、効率がよくないです。
もう1つは、素材の情報量、線の密度に注目し、自分の絵柄に近いものを選ぶこと。
繊細に書かれているフリル素材やレース素材は綺麗ですが、それを使うなら、ほかの部分もそれに合わせてディテールを増やさないといけません。
装飾部分だけ線の密度が高いと違和感が出てきます。逆も同じです。
そのため、素材を探す際に、デザインだけではなく、線の疎密も念頭に、細かいフリルからシンプルのフリルまでダウンロードして、自分のイラストに当ててみて、線の情報量が近いものを選ぶと仕上げが違和感なく、綺麗になります。
今回使う素材はこちらです。ちょうどいいリボン素材もあったので、こちらの使い方も後ほどご紹介します。
フリルを貼り付ける前に、便利な時短設定を2つご紹介します。
1、素材によって、メインカラーとサブカラーで線画の色とフリルの色を変更できます。
カラーイラストを描くなら、最初に塗りたいカラーを設定しておけば、下塗りまで一気に完成します!今回の実演ではそのまま白黒でいきますが、みなさんはぜひ好きな色を設定してみてください。
2、フリルやレースを重ねたいとき、下から順に重ねていくとバランスがとりにくいです。でもフリルことにレイヤーを増やすのもかんかめんどくさいですね。
そこで、素材のサブツール詳細設定をカスタマイズしましょう。使う素材を選んで、スパナマークをクリック、インク>合成モード>背景を選択。
そうすると後から描いたフリルは下に潜みこんでいくように描けます。重ねるデザインを描きたい方はぜひ試してみてください。
Step 4. 歪みツールなどを活用して素材を貼りつける
では、フリル素材をガイドラインに沿って貼り付けていきます。
お洋服の立体も意識しながらゆっくり貼りましょう。不自然な部分は歪みツールで修正します。
ただし、歪みツールをやりすぎると線がぼやけるので、ほどほどに使いましょう。
また、歪みツールはベクターレイヤーでは使えません。ベクターレイヤーで描いたときは変形ツールを活用しましょう。
レースの端っこなど、細かいところは後ほど修正します。
二段重ねのフリルを描くとき、ブラシサイズを変えるとメリハリがあって綺麗に仕上がります。
スカートの上にあるレースを描くときはスカートの膨らみも意識しましょう。しわをガイドラインに、一直線ではなく、少しチグハグになった方がリアルに見えます。
リボン素材をのせます。
今回使うリボンは画像素材なので、ダウンロードした素材のフォルダーからリボンを画面にドロップ。
このリボン素材のレイヤーはラスターレイヤーです。
そのままでも大丈夫ですが、カラーイラストをかく時、線画と塗りのレイヤーを分けたい方はレイヤーの変換機能を使えば、簡単にベクター素材に変換できます。特に線画の色トレスをしたい方はベクターレイヤーに変換することをおすすめします。
リボンを複製して、貼り付けていきます。
同じ素材を使うとき、編集>変形>左右反転、上下反転の機能を使って少し変化をつけると見栄えがよくなります。
素材を貼りつけたあとに、イラスト全体のバランスを見て微調整していきます。
メッシュ変形は素材全体の形を整えるのに便利です。歪みツールと合わせて使ってみてください
フリルのうわ線にクシャクシャのしわを描くと、素材が自然に見えるようになり、完成度が高まります。
あとは素材と重なった線画を消して、全体のバランスを見て、シワを増やすか消す作業をします。
最後に、必要に応じて線画の太さを調整します。ベクターレイヤーであれば、サブツール線修正>線幅修正で簡単に線の太さを修正できます。
線の太さは絵柄や好みによるので、自由に描いていいですが、一般的にシルエットに関わる輪郭の線を太く、ディテールや装飾の線を細くかくとバランスよくかつメリハリのある絵になります。迷ったら、参考にしてみてください。
完成です!
いかがでしたでしょうか。
今日はClip studio paintの素材を活用した、時短でフリルいっぱいのかわいい服の描き方を紹介しました。
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また、次回のTipsでお会いしましょう。
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