2.花のコラージュの作成

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[1]合成モード・トーンカーブで花の色を調整する

色や明るさのバランスを調整しながら、キャンバス上に花をレイアウトしていきます。

 

画面がさみしい場合は、花のレイヤーを複製して増やします。

そのまま使用するよりも、回転や縮小、左右反転などを行ったり、合成モードの種類を変更すると同じ素材でも違う花のように見せることができます。

 

 

 

■合成モードで調整する

 

花の画像のレイヤーの合成モードを[焼きこみカラー]や[スクリーン]に変更します。変更する合成モードの目安は以下です。

 

・合成モード[焼きこみカラー]  →赤や黄色など色がある花

写真の色がビビットになり、下に敷いた紙のテクスチャと合成されて印刷したような風合いになります。

 

・合成モード[スクリーン] →白系の花 

白がより強調されるため、爽やかなアクセントになります。

 

 

 

■トーンカーブで調整する

 

花の写真が暗く、明るさやコントラストが気になる場合は[トーンカーブ]を使って調整します。

 

[レイヤー]パレットで調整したい花のレイヤーを選択した状態で、[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[トーンカーブ]を選択し、表示される[トーンカーブ]ダイアログで調整します。

 

▼バコパの花は、コントラストが強くなるように調整しています。

 

▼ガーベラの花は、全体が明るくなるように調整しています。

 

【POINT】

[色調補正レイヤー]は、そのままの重ねた状態では下にあるレイヤーすべてに効果が適用されてしまうため、効果を適用したいレイヤーにのみ適用されるよう[下のレイヤーにクリッピング]を設定します。

[色調補正レイヤー]を効果を適用したいレイヤーの上に重ね、[レイヤー]パレット上部にある[下のレイヤーにクリッピング]アイコンをクリックして適用します。

適用されるとレイヤーの左側に赤い縦線が表示されます。

 

[2]トリミングを微調整する

花のレイアウトが決まったら、レイヤーマスクを使って花のトリミングを調整します。

 

大まかに切り取った花の画像の境界がはっきり見えているたため、[レイヤーマスク]を使ってまわりをぼかします。

 

花の画像レイヤーを選択した状態で、[レイヤー]パレット上部にある[レイヤーマスクを作成]ボタンをクリックして、[レイヤーマスク]を作成します。

 

作成された[レイヤーマスク]のサムネイルを選択し、[エアブラシ]ツール→[柔らか]などを使い、透明色で画像の周囲をふんわりとなぞってぼかします。

 

【POINT】

画像を直接透明色で消しても同じ表現ができますが、[レイヤーマスク]を使用しておけば、消した部分を戻すなど、後からでも自由に調整することができます。

 

レイヤーマスクの使い方について詳しくは、こちらの講座をご覧ください。

 

同じ様に、目立つ輪郭や花が重なりすぎている部分などを[レイヤーマスク]で消して調整します。

また、花のレイヤーの不透明度を調整して、花の重なり具体や見映えを調整します。

 

[3]光の粒をちりばめる

全体に光の粒を散らします。

 

[レイヤー]パレットの最上部に、新規レイヤーを作成して合成モードを[加算(発光)]に設定します。

白色で、全体中央部分を中心に「光」効果ブラシで光の粒を散らして、華やかさやフレッシュなニュアンスを加えます。

 

【POINT】

井上のきあさんが作成された「光」ブラシは、ASSETS(素材をさがす)で無料公開中です。ぜひご利用ください。

 

[4]全体の色を調整する

最後に[べた塗りレイヤー]を重ねて全体の色を調整します。

 

[レイヤー]メニュー→[新規レイヤー]→[べた塗り]を選択し、一色に色が塗られた[べた塗りレイヤー]を作成します。

 

今回は、全体をオレンジ色のべた塗りレイヤーでまとめます。

※[べた塗りレイヤー]について詳しくは、こちらの講座をご覧ください。

 

レイヤーの合成モードを[オーバーレイ]に変更すると、全体にオレンジ色がかり、コントラストのはっきりした画面になります。

 

これで、フライヤーのベースになる花のコラージュ部分が完成しました。

 

次回は、メイン要素になるグランジ加工(かすれて汚れたような加工)をしたタイトルテキストの作成方法を解説します。

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