②2枚のイラストをアニメーションにする
CLIP STUDIO PAINT Ver.1.9.14対応
CLIP STUDIO PAINTのアニメーション機能を使って、アニメーションを作ってみましょう!
この講座は、はじめてアニメーションを作る人に向けた、アニメーション・トレーニング講座です。
ひとつめのトレーニング
ふたつめのトレーニングでは、2枚のイラストを交互に表示させるアニメーションを作成します。
覚える機能:アニメーションフォルダー、タイムラインパレット
【POINT】スマートフォン版の場合
スマートフォン版のCLIP STUDIO PAINTはアニメーションを作るために、パレットバーのカスタマイズが必要です。
以下の手順で、[タイムライン]パレットを追加します。
[1]新規ダイアログで、キャンバスを作成する
①[ファイル]メニューから[新規]を選択し、[新規]ダイアログを表示します。
②[新規]ダイアログで、作品の用途から[アニメーション]を選択します。
③以下の項目を設定します。
・[基準サイズ]…実際にアニメーション作品を書き出した時の画像サイズです。今回は初期設定の[720x540 (144dpi) 余白あり]で作成します。
・[タイムライン]…[フレームレート]と[再生時間]を設定します。
[フレームレート]入力欄の右のプルダウンから、よく使われるフレームレートが選択できます。
[フレームレート]を「8」、[再生時間]をフレームレートと同じ「8」に設定します。
同じ数値を入力することで、1秒間のアニメーションになります。
※「フレームレートと再生時間」について、詳しくは以下で説明しています。
※CLIP STUDIO PAINT Debutをご利用の場合、[作品の用途]:[アニメーション]は選択できません。
[うごくイラストを作る]にチェックを入れて[セルの枚数]を「8」枚、[フレームレート]を[8 fps]に設定します。
④[OK]をクリックすると、アニメーション用のキャンバスが作成されます。
[レイヤー]パレットにアニメーションフォルダーが作成され、「1」レイヤーが格納されています。
[タイムライン]パレットには、「1」レイヤーが指定されています。
[2]1枚目のイラストを描く
「1」レイヤーに1枚目の絵を描きます。
(すでに描いてあるイラストをCLIP STUDIO PAINTで開いて使用しても構いません)
【POINT】レイヤーを分けてイラストを描きたい場合
通常のデジタルイラスト作成では、線画や色塗りなどでレイヤーを分けて1枚の絵を描きますが、アニメーションフォルダーの中では、タイムラインにセル指定されていないレイヤーに描画できません。
別々のレイヤーに線画と塗りを分けて描画したい場合、以下の「1枚のセルとして、複数のレイヤーを使用する」の手順を参考にしてください。
【POINT】すでに描いてあるイラストを使用する場合
①以下の「1枚のセルとして、複数のレイヤーを使用する」の手順を参考に、「1」セルをレイヤーフォルダーに格納します。
②使用したいイラストを開き、[編集]メニューから[コピー]します。
③アニメーションのキャンバスを開き、「1」レイヤーフォルダーに[編集]メニュー→[貼り付け]で貼り付けると、イラストが「1」セルになります。
1枚目の絵が完成しました。
この絵が「1」セルとなります。
【POINT】
アニメーションフォルダーの外にレイヤーを作成して描画すると、静止画像としてアニメーションに常に表示された状態になります。
動かしたいキャラクターのレイヤーはアニメーションフォルダーに格納してセルとして使用し、動かさない背景のレイヤーは外に出すことで、レイヤーを使い分けられます。
[3]セルを追加する
①[タイムライン]パレットの中間あたりを選択します。8フレームのちょうど中間の「5」フレーム目を選択しました。
②[タイムライン]パレットの[新規アニメーションセル]をクリックします。
新しいアニメーションセルとして、「2」セルが作成され、タイムラインの「5」フレーム目から指定されました。
「1」セルがレイヤーフォルダーになっていた場合、同じ構造で「2」セルも作成されます。
[4]2枚目のイラストを描く
[レイヤー]パレットで選択しているセルがキャンバスに表示され、描画できるようになります。
①「2」セルにも絵を描きます。
2枚のイラストが描き終わりました。
[5]完成!
[タイムライン]パレットの[再生/停止]をクリックすると、再生されます。
「1」と「2」が交互に表示されるアニメーションが完成しました!
※GIFアニメに書き出しています。
[ファイル]メニューから、[アニメーション書き出し]→[アニメーションGIF]を選択すると、GIFアニメーションとして書き出せます。
トレーニング②は以上です。
みっつめのトレーニング
4つめのトレーニング
もっと詳しくアニメーション機能を学ぶなら
CLIP STUDIO PAINTのアニメーション機能について、もっと詳しく知りたい場合は、以下の講座をご参照ください。
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