油彩ブラシで描く猫のイラスト

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ClipStudioOfficial

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CLIP STUDIO PAINTではじめてイラストを描く方向けの講座です。

写真を参考に猫の絵を描く手順を解説しながら、CLIP STUDIO PAINTの操作方法を紹介します。

同じ描き方で猫以外の動物にも応用できます。



この講座では、以下のような流れで猫を描いていきます。


この講座の完成イラストClipファイルは以下からダウンロードできます。


講座で使われているのはタブレット版のCLIP STUDIO PAINTですが、パソコンやスマートフォンでもほぼ同じ操作でイラストを描けます。

デバイス別のCLIP STUDIO PAINTの基本的な使い方は次のページをご覧ください。


[1]キャンバスの作成

CLIP STUDIO PAINTを起動したら、絵を描くためのキャンバスを作成します。


上部コマンドバーの左にある[新規]をタップします。


[作品の用途]から[イラスト]を選択し、[幅][高さ]にそれぞれ「2000」と入力します。


[OK]をタップすると、正方形のキャンバスが作成されます。


[2]下描き

写真を参考に下描きからはじめます。下描きでは[鉛筆]ツールを使います。



■鉛筆ツールの準備


画面左端の[ツール]パレットから[鉛筆]ツールを選択し、アイコンから[サブツール]パレットを開いて[鉛筆]を選択します。


同様にアイコンから[カラーセット]パレットを開きます。

左上の黒色のタイルをタップすると、鉛筆に使う標準的な黒色になります。


CLIP STUDIO PAINTの[鉛筆]サブツールは、筆圧で線の太さや濃さが変わります。

ペンを寝かせて描くと、本物の鉛筆のように幅の広い線が描けます。



■下描き


写真を参考に全体のバランスをみながら、大まかなシルエットと目・鼻・口などのポイントになるパーツの位置を描き込みます。


描き間違えたところは[消しゴム]ツールで消します。

消しゴムを使用するときは[ツール]パレットのアイコンを選択します。


体と顔のパーツのおおよその形が決まったら下描きの完成です。


[3]色塗りの準備

■配色


色を塗る前に配色を決めます。

[カラーサークル]パレットを表示してカラーサークルを配色の参考にしてみましょう。


今回は写真と同じような色をあえて使わず、トライアド配色で色を選びます。

トライアド配色はカラーサークルの正三角形に位置する三色を選ぶ方法です。


この講座では背景はオレンジ、目は緑、猫の柄は青紫を選びました。



■背景の色


イラストの背景になるキャンバス全体の色を変更します。

キャンバスの色は初期状態では白に設定されていますが、任意の色に変更できます。


アイコンをタップして[レイヤー]パレットが表示されたら、[用紙]レイヤーのサムネイルをダブルタップします。


[色の設定]ダイアログが表示されたら、表示を[カラーサークル1]に切り替えます。


A[カラーサークル]で色相をオレンジ色に設定してから、B[カラーフィールド]で右上の方を選択して明るく鮮やかな色に調整します。

[OK]をタップするとキャンバスの色が変わります。



■レイヤーの作成


続けてレイヤーを追加します。

デジタルで絵を描くときにはパーツごとにレイヤーを分けて描くと、後から調整や修正がしやすくなります。


[レイヤー]パレットの[新規ラスターレイヤー]を押してレイヤーを作成します。


作成されたレイヤーの名前をダブルタップすると、レイヤー名を変更できます。

新規作成した「レイヤー 2」には「体」、下描きが描かれている「レイヤー1」には「下描き」とそれぞれ名前を入れます。


もし、「体」レイヤーが「下描き」レイヤーの上にある場合は、レイヤーの順番を入れ替えます。

レイヤーの右にあるグリップを押したままドラッグすると、レイヤーの重なり順を変更できます。



■色とブラシの選択


体に塗る色を[カラーサークル]パレットから選びます。

トライアド配色で「柄」に選んだ青紫色より薄くなるように、色空間上の白に近い色を選びます。


色塗りに使う[筆]ツールは[サブツール]パレットで[水彩][厚塗り][墨]グループに分類されています。

色を混ぜながら塗り進めるために[ツール]パレットから[筆]ツールを選択し、[厚塗り]グループ→[油彩]を選びます。

※[ツール]パレットや[サブツール]パレットのアイコンは、選択中のサブツールの種類によって変わります。


[4]体・顔

■体

[レイヤー]パレットで「体」レイヤーを選択してから塗り始めます。

はみ出しても良いので、どんどん塗りすすめます。


塗る形に合わせて、筆圧を変えたり、ブラシサイズを変えたりします。

ブラシのサイズは、[ブラシサイズ]パレットで変更できます。


猫の体を塗るのに、ブラシサイズは80~150にしました。


はみ出してしまった部分は下描きと同じように[消しゴム]ツールで消します。

[消しゴム]ツールを使うときはブラシサイズを小さくすると形を整えやすくなります。


耳の形を整えるのに、ブラシサイズは20にしました。


猫の形にシルエットが整ったら体の完成です。



■顔のパーツ


耳、目、鼻、口など顔の中のパーツを塗ります。

レイヤーを作成し、レイヤー名を「パーツ」にします。



■耳


[カラーサークル]パレットを表示して、サークルでピンク色を選択してから、色空間で明るいピンク色に調整します。

耳の中を簡単な三角形になるように塗りつぶします。


ブラシサイズは60~80にしました。


塗りつぶしたら、耳の中のふさふさした毛を描きます。


[ツール]パレットの下にあるカラーアイコンで[透明色]を選びます。

[透明色]にすると、消しゴムのように色を消すストロークが描けます。


ブラシサイズは20~40にしました。



■目、鼻、口の下地


目、鼻、口は立体感のある仕上がりにするために、はじめに暗い色で下地を塗ってから、明るい色を塗り重ねます。


下地には体の色となじむように、濃い青紫色を使います。[カラーサークル]パレットの色空間上のポインタを右下に動かします。

目・鼻・口を描くときには、細かい描写をしやすいブラシを使用します。[サブツール]パレットで[ガッシュ細筆]サブツールを選択します。


ブラシサイズは20~30にしました。


下描きの線を参考に目・鼻の形を塗りつぶします。口は細く溝を入れるように描きましょう。

細かい部分は、画面を2本指でピンチアウトしてキャンバスを拡大表示すると描きやすくなります。


目・鼻・口の下地の色が塗れたら、色を塗り重ねたときに下地からはみ出さないように[透明ピクセルをロック]を設定しておきます。


[レイヤー]パレットを表示して「パーツ」レイヤーを選択したら、パレット上部にある[透明ピクセルをロック]ボタンを押します。



■目と鼻を描きこむ


さらに目と鼻のディテールを描き込みます。


[カラーサークル]パレットで、緑色を選択します。色空間のポインタは、鮮やかな色になるように右上に移動します。

下地の暗い色がフチとして残るように、白目の形を塗ります。


ブラシサイズは17~30 にしました。


[カラーサークル]パレットの色空間で少し暗い緑色を選んで、目の丸みを意識して影を付けます。


目のフチにはみ出してしまったらブラシでフチを描き足します。


下地の色など、前に塗った色をもう一度使いたいときや、塗り重ねて混ざった色を使いたいときは、キャンバス上で長押しすると、押した部分の色を描画色に設定できます。


目の形を塗ったら、瞳を描きます。

[カラーサークル]パレットで、色を暗い緑に設定してから目の中心を塗りつぶします。


ピンク色を選択して、鼻も目と同様にフチが残るように塗ります。


ひと通り塗り終わったので、ここで下描きを非表示にしてイラストの仕上がりを確認します。

「下描き」レイヤーの左端にある目のアイコンをタップするとレイヤーが非表示になります。


[5]ハイライト・柄・ヒゲ

■ハイライト


目と鼻にハイライトを描き加えて、生き生きとした表情を作ります。

[レイヤー]パレットでレイヤーを作成し、レイヤー名を「ハイライト」にします。


鼻と目にハイライトを加えます。

目のハイライトは描く位置で、印象が変わります。

瞳より少し斜め上に入れると、まっすぐこちらを見つめている印象になりますよ。


ハイライトには[カラーサークル]パレットの左上にある、一番明るい白色を選びます。

ブラシサイズは20にしました。



■柄


「体」レイヤーに[透明ピクセルをロック]を設定して猫の柄を描きます。


ブラシは[油彩]、塗る色はトライアド配色で決めた青紫色で描きます。


大きな毛の流れを描くときは、大きなブラシサイズで、反対に小さめの毛の流れは小さいブラシサイズで描きます。


ブラシサイズは40~120にしました。


[油彩]ブラシは筆圧で色の混ざり具合が変わります。色を薄くしたい部分は軽めの筆圧で、色を濃くしたい部分は強めの筆圧で、それぞれタッチを重ねると、色の濃淡を表現できます。


キャンバスを長押しして、色が混ざった部分の色を取得しながら描くと、色の階調に幅がある塗り方ができます。

※PCの場合、キャンバスを右クリックすることで色が取得できます。



■ヒゲ


最後にヒゲを描きます


[レイヤー]パレットでレイヤーを作成し、レイヤー名を「ひげ」にします。「ひげ」レイヤーのグリップをドラッグして重なり順を一番上にします。


[カラーサークル]パレットで白色、[サブツール]パレットで[ガッシュ細筆]を選びます。

ブラシサイズは10にしました。


勢いよく筆を走らせると、しなやかで入り抜きの利いたきれいなひげを描けます。

キャンバスを二本指でタッチしたままローテートすると、キャンバスの表示が回転します。線が引きやすい角度に調整してからひげを描きます。


勢いのある線をきれいに引けなかったときは、取り消しを行います。

キャンバス上を二本指でタップして、直前に描いた線を取り消します。


最後に、サインを入れたら完成です!


[6]保存と共有

CLIP STUDIO FORMATファイルで保存しておくと、作品のレイヤー状態を保持したまま保存できます。


[コマンド]バーの[保存]ボタンをタップして、保存先を選択して右上の[保存]をタップします。


作品をSNSにアップしたり友達や家族にメールするときは[クイック共有]を使います。

[ファイル]メニュー→[クイック共有]を実行して、作品の共有先を選択します。

※[クイック共有]は、タブレット版、スマートフォン版で使用できます。

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