時短・効率化のための機能4選

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境みたる※一部素材値上げします

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CLIP STUDIO PAINTで時短・効率化するためにカスタマイズすべき

機能を4つ紹介していきます。

 

動画もご用意しましたので、日本語がわかる方はこちらもご覧ください。

①ワークスペースを整えよう

CLIP STUDIO PAINTではパレットのレイアウト・ショートカットの設定・コマンドバーのレイアウト・環境設定の単位設定を「ワークスペース」として登録できます。

 

参考:CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド

「画面全体の設定をワークスペースと呼ぶ」くらいの認識で大丈夫です。

私は右利きなのでパレットを右側に集めています。

またよく使うものほど中心に寄せています。

自分でワークスペースをどう設定していいかわからない方は、

CLIP STUDIO ASSETSで人気のワークスペース素材を

ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

 

「自分がどの機能をよく使っているか」を意識して作業すると、

自分に合ったワークスペースの配置がわかってくると思います。

●おすすめウィンドウ

カラーヒストリーパレット

[ウィンドウ]メニュー→[カラーヒストリー]から表示できます。

描画色の履歴を記録します。使った色にすぐアクセスできるのでおすすめです。

また常に表示しておく必要はないけど

そこそこ使うウィンドウにはショートカットキーを割り当てて、

表示非表示をすぐ切り替えられるようにすると便利です。

 

私は素材・サブツール詳細・ナビゲーター・サブビューのウィンドウに

それぞれキーを割り当てています。

 

・素材:F5

・サブツール詳細:F6

・ナビゲーター:F7

・サブビュー:F8

②クイックアクセスパレットを活用しよう

クイックアクセスパレットとは、よく使用するツール・メニューコマンド・オートアクション・描画色などの機能を登録できるパレットのことです。

 

参考:CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド

ショートカットキーを覚えるのが苦手な方も

iPad用キーボードを持ってない方も、

クイックアクセスに登録した機能は一覧で見えるため

選んでクリックするだけで機能を使うことができます。

 

初期設定では基本的な機能が登録されています。

このまま利用するのもよいですが、

自分好みにアレンジすれば効率化に繋がるでしょう。

●クイックアクセスに機能を登録しよう

初期設定の場合、[セット2]には[クイックアクセス設定]以外の機能は登録されていません。

このセットに任意の機能を登録していきましょう。

 

・パレットにドラッグアンドドロップする

・[クイックアクセス設定]から設定する

 

いずれかの方法で機能を登録することができます。

●クイックアクセスおすすめ機能

こちら私のクイックアクセスパレットです。

よく使う機能ほど下に配置してあります。

この中からおすすめの機能を紹介していきます。

 

ドラッグアンドドロップでは設定できない機能は

[クイックアクセス設定]から設定していきましょう。

・選択範囲の境界線を表示

選択範囲の境界線の表示をオンオフできます。

線がチカチカして気になる時に切り替えます。

 

[クイックアクセス設定]→[メインメニュー]→[表示]→[選択範囲の境界線]から

追加できます。

・トンボ・基本枠を表示

トンボ・基本枠の表示をオンオフできます。

 

[クイックアクセス設定]→[メインメニュー]→[表示]→[トンボ・基本枠]から

追加できます。

・新規レイヤー作成

よく使用する新規レイヤー作成の機能も登録するとよいでしょう。

[クイックアクセス設定]→[メインメニュー]→[レイヤー]から選択して追加できます。

 

・新規グラデーションマップレイヤー作成

・新規べた塗りレイヤー作成

 

私はこちらをクイックアクセスパレットに登録しています。

私はこちらをクイックアクセスパレットに登録しています。

 

・メインカラーを黒、サブカラーを白に変更

結構な頻度で使っています。モノクロもカラーも描く方におすすめ。

私は色のリセット感覚で押すこともあります。

 

[クイックアクセス設定]→[オプション]→[描画色]→[メインカラーを黒、サブカラーを白に変更]から

追加できます。

・画面の色を取得

私はクイックアクセスパレットに登録した機能の中では、

こちらを一番よく使っているかもしれません。

 

別ウィンドウに表示している資料の色を簡単に取ることができます。

別のアプリからも色をスポイトしてくれるのでとても便利です。

 

[クイックアクセス設定]→[メインメニュー]→[編集]→[画面の色を取得]から

追加できます。

・線の色を描画色に変更

こちらの機能も使用頻度が高いです。

選択しているレイヤーの線の色を現在の描画色に変更します。

 

この機能を知るまで レイヤーの透明ピクセルをロック→塗りつぶしで

レイヤーの線の色を変えていましたが、

今はクリック一つで変えられるようになりました。

 

選択範囲を作成した状態なら、選択範囲の中の色だけ変更してくれます。

色トレスの作業などにも便利です。

 

[クイックアクセス設定]→[メインメニュー]→[編集]→[線の色を描画色に変更]から

追加できます。

紹介したもの以外にも便利な機能はたくさんあるので、

ぜひご自身でも色々試してみてください。

③選択範囲ランチャーを使おう

選択範囲ランチャーとは、選択範囲の下側に表示されるウィンドウのことです。

こちらに選択範囲に関連する機能を登録することができます。

 

選択範囲を作成しても選択範囲ランチャーが表示されない場合は、

[表示]→「選択範囲ランチャー」で表示することができます。

初期状態ではこのような機能が登録されています。

左から

 

①選択を解除

②キャンバスサイズを選択範囲に合わせる

③選択範囲を反転

④選択範囲を拡張

⑤選択範囲を縮小

⑥消去

⑦選択範囲外を消去

選択範囲内の消去と選択範囲外を使い分けると、

いちいち選択範囲を反転する必要がなく効率的です。

⑧切り取り+貼り付け

⑨コピー+貼り付け

自分で作業する場合には

切り取り(コピー)→新規レイヤー→貼り付けと3つ手順が必要ですが、

選択範囲ランチャーの機能を使えば1クリックで完了します。

 

⑩移動と変形

⑪塗りつぶし

⑫新規トーン

選択範囲の形にトーンを作成します。

クイックマスクでトーンを貼りたい範囲を作成→クイックマスク解除→

選択範囲ランチャーから新規トーンを作成すると、手早くトーンを貼ることができます。

⑬選択範囲ランチャーの設定

[選択範囲ランチャーの設定]で選択範囲ランチャーに登録する機能を編集できます。

●選択範囲ランチャーおすすめ機能

選択範囲ランチャーに初期で登録されているもの以外で、

おすすめの機能はこちらです。

・選択範囲をフチ取り

選択範囲に線を描画します。

[選択範囲ランチャーの設定]→[メインメニュー]→[編集]→[選択範囲をフチ取り]から追加できます。

・選択範囲をストック

選択範囲を選択範囲レイヤーに変換します。

選択範囲を保存しておきたい時に便利です。

[選択範囲ランチャーの設定]→[メインメニュー]→[選択範囲]→[選択範囲をストック]から追加できます。

・選択範囲外をマスク

選択範囲外にレイヤーマスクを作成します。

マスク機能で選択範囲外が非表示になっているだけなので、

レイヤー自体を編集したくないが消したい部分がある場合に便利です。

[選択範囲ランチャーの設定]→[メインメニュー]→[レイヤー]→[選択範囲外をマスク]から追加できます。

・選択範囲にかかるベクターを選択

ベクターレイヤーを使用している方にぜひ試してみてほしい機能です。

こちら文章だけでは説明し辛いため、動画をご覧ください。

 

結合してしまったレイヤーを、後から分けたいということはないでしょうか。

こちら人物の頭のレイヤーを統合してしまいましたが、

目の部分だけレイヤーを分けたいです。

 

そのような場合ラスターレイヤーだと地道に目の部分を切り取るしかありませんが、

ベクターレイヤーと選択範囲が少しの手間で解決してくれます。

 

目の部分の線にかかるように選択範囲を作成していきます。

[選択範囲にかかるベクターを選択]をクリックすると、

選択範囲にかかった部分のベクターだけが選択されました。

この状態で切り取り→貼り付け(ベクターレイヤーを選択した状態だとそのレイヤーに貼り付けてしまうので、新規ベクターレイヤーを用意するかラスターレイヤーやレイヤーフォルダなどを選択した状態にしてください)

すると、先ほど選択された目の部分だけレイヤーを分けることができました。

まだ頭のレイヤーに残っている目の部分も選択して、目のベクターレイヤーに貼り付けます。

目のベクターレイヤーに髪の毛の線も入ってしまいましたが、

こちらも選択して切り取って頭レイヤーに貼り付け直せばいいでしょう。

 

実時間で1分もかからず、目の部分だけ切り取ることに成功しました!

 

[選択範囲ランチャーの設定]→[メインメニュー]→[選択範囲]→[選択範囲にかかるベクターを選択]から追加できます。

④オートアクションを活用しよう

オートアクションとは、複数の操作を記録してまとめて行うことができる機能です。

 

参考:CLIP STUDIO TIPS

私のオートアクションパレットです。

自作したものやダウンロードしたものも含まれています。

 

私はスクリーンレイヤーをよく使うため、

スクリーンレイヤーを作成する手順をオートアクションに登録しました。

自分でアクションが作れないという方は、

CLIP STUDIO ASSETSからアクション素材を

ダウンロードしてみましょう。

自分では思いもよらない効率的な素材があるので、

CLIP STUDIO PAINTの機能の勉強にもなりますよ!

 

おすすめのオートアクションをいくつかご紹介します。

自身で作成したものも含まれますが、ぜひおすすめしたいのでご紹介します。

あと今回の記事のサムネイル(4選と描かれたはんこのような部分)に

こちらのアクションを使用させていただきました。

 

自分でやると大変なことも、アクション素材があれば簡単にできてしまいます。

最後に

以上が時短・効率化術4選になります。

初心者の方には少し難しい内容だったかもしれませんが、

使えそうな機能や使ってみたい機能を少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

私もこの機能たちを一度に習得した訳ではなく、

何年もかけて少しずつ勉強して知ったものばかりです。

マイペースにいきましょう!

楽しんで活動するのが一番です。

私は作業の効率化を考えている時が一番楽しいです、効率萌え。

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