TABMATEインタビュー:さいとうなおきさん

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ClipStudioOfficial

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CLIP STUDIO PAINTのコマンドなどをボタンに登録し、ペンタブレットやタブレットPCと併用することで、快適に操作を行える新型片手入力デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」。

作家さんに実際に使っていただいた感想や導入するメリット、便利な使い方、おすすめの設定などについてインタビュー形式で伺いました。

 

【プロフィール:さいとうなおき】

イラストレーター。多摩美術大学GD科卒業後、ゲーム制作会社勤務を経て、フリーランスとして活動。

トレーディングカードゲームやソーシャルゲームのイラストを描く一方、漫画バキシリーズのカラーリングなども手がける。

『ポケモン』ではアローラ地方の「やまおとこ」のデザインなどを担当。

 

迷っているときに救世主が現れた。前情報を見て、これだ!と思いました

― 旧製品(Tab-Mate Controller)と比較して新しいCLIP STUDIO TABMATEはいかがですか?

 

 

 

旧製品は気にはなっていたのですが、コントロールスティックの操作に不安があったことと、ボタン数が少なかったため使うことに踏み切れませんでした。CLIP STUDIO TABMATEはその2点が完全に払拭されていて、とても素晴らしいと感じました。

 

実は、これまでは他社のゲームパッドを10年くらい使っていました。気に入っていたため10個くらい買いだめをしていたのですが生産が終了してしまい、3年前くらいから他に良いデバイスはないかなと探していたのです。

そうして迷っているときに救世主が現れた。新しいTABMATEの前情報を見て、これだ!と思いました。

 

 

 

― ありがとうございます。実際に使ってみて、使用感などはいかがでしょうか?

 

 

 

使う前は半信半疑で、無線の接続が切れたり、電池式なので重かったりするのではないかと思っていましたが、実際に使ってみると気になるところがまったくありませんでした。それどころか、無線なので離れたところからでも操作できる(※電波到達距離3-10m)。

 

たとえば、たまにデジタルで絵を描いていてもアナログで描くときのように実際に少し離れたところから見たくなるときがあります。そういうときに無線のTABMATEなら離れた場所からでもキャンバスの拡大縮小や左右反転ができる。遠隔操作ができることによって、使い方の幅が広がるのではないかと思いました。

 

ツールの存在を忘れられる、描く行為に集中できるデバイス

― CLIP STUDIO TABMATEを触っていただいて、気に入っていただいた点はありますか?

 

 

 

やはり「ボタン数のちょうど良さ」と「片手に収まり持ちあげて操作できるデバイス」だということです。

日頃頻繁にアクセスする機能をほぼすべてボタンに設定できますし、連打や長押し、モード変更によって割り当てを拡張できる安心感はたまりません。

 

 

 

― 長押し、連打、パレットをポップアップ、ツールローテーションなど、今までできなかったような設定をすることができるようになりましたが、使用されていますか?

 

 

 

今はとにかく前のデバイスの使用感を移したいというのがあります。絵を描いていて頻繁に操作する機能を全部入れたいので通常のボタン15個はすぐに埋まってしまいました。なので、比較的使用頻度の低い[保存]や[左右反転]を2回連打に設定しています。

▲15個のボタンの中でも本当によく使う機能は、A~Dボタンに設定している

 

 

 

― TABMATEと特に相性が良いと思うCLIP STUDIO PAINTの機能はありますか?

 

 

 

TABMATEは短時間に色々な機能に素早くアクセスできるのが持ち味だと感じました。「線を引く→undo」の操作がかなり楽に素早くできるという点は、地味ですがかなり相性が良いかと思います。

 

デジタルイラストでは気に入った線が引けるまでこの作業を繰り返す事が多く、線1本につき10回繰り返す事もままありますが、これを指一本だけでできるようになるのは、絵描きにとってはかなりありがたいことだと思います。

繰り返しの作業とツールの切り替えをキーボードや画面上で行っている人も多くいますが、それだと私は描くという行為に対して感覚的になれません。その点、CLIP STUDIO TABMATEでは意識せずにできる。描くことに集中できるので相性がいいですね。ツールの存在を忘れられる、描く行為に集中できるデバイスです。

 

CLIP STUDIO PAINTが使いやすくなるから…ということではなくて、とにかく使わないとダメだから!というくらいに言いたい

― 最後に、これからご購入を検討されている方へのおすすめメッセージなどがあればお願いいたします。

 

 

 

イラストは何時間も同じ姿勢をとり続けることが多いため、キーボードに手を添えておくとどうしても肩こりが気になってしまい、健康上良くありません。特に液晶タブレットのユーザーはキーボードを画面の上に置いたりすることもあって、画面が近くなってどうしても猫背になってしまいますよね。

 

それが、TABMATEを使えば、左手はほぼ自由な体勢をとれるため圧倒的に肩こりのリスクが減り、とても健康的です。

 

…それでこのお手頃価格!! そして便利!!! この3点だけで十分導入する価値があるのではないでしょうか。というか、自分はもうこのデバイスなしの生活には戻れないと思います。いいすぎじゃないと思うのですが、作業効率が20%上がります!

 

ソフトが使いやすくなるから…とかいうことではなくて、とにかく使わないとダメだから!というくらいに言いたい。

 

 

 

20年くらい前、ペンタブレットが普及していないときに、線画をアナログで描いてマウスで塗っている人が多かったのですが、今だと少数派かもしれません。それと同じように、10年後には絵描きが左手デバイスを使っていないなんてありえない…というような状況になるのではないかと思っています。

 

【さいとうなおきさん流TABMATEの小技】

TABMATEを斜めに傾けた液晶タブレットや板タブレットの上に置く場合は、「練り消し」を使うと滑らなくなって便利。

▲タブメイトの下に見える白いものが練り消し!

 

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