3.下塗り
[1]レイヤーの整理
下塗りの前にレイヤーの整理を行います。これまでは工程ごとにレイヤーフォルダーを作成して整理していましたが、下塗りからは、キャラクター、背景(紅葉最前面、枠線前面、枠、教室)別にフォルダーを作成し、レイヤーを整理しておきます。
[2]下塗り
下塗りは、[塗りつぶし]ツール→[他レイヤーを参照]をメインで使用して、パーツ別にレイヤーを分けて塗り分けをしていきます。
▼使用サブツール[他レイヤーを参照]
他のレイヤーの描画部分を参照して選択中のレイヤーを塗りつぶすことができるように設定されたサブツールです。
塗り残し部分は、[ペン]ツール→「丸ペン」で塗ります。
▼使用サブツール[丸ペン]
強弱がつきにくく、少女マンガなどの細い線が描きやすいように設定されたサブツールです。不透明度が100%に設定されているため、塗り残し部分を埋めたり、仕上げなどの細かい描写に適しています。
後々別のレイヤーで上から他の色が重なる肌色等は、服の部分まで少しはみ出して塗っておくと、色と色の間の塗り残しが無くなりきれいに見えます。
キャラクター部分が塗り終わりました。
キャラクター部分と同じ要領で背景部分も塗り分けます。
[3]彩色の準備
次の工程の彩色の準備をするため、下塗りレイヤーのすぐ上に、ラフで彩色したレイヤーを移動します。
[レイヤー]パレット上部の[下のレイヤーでクリッピング]アイコンをクリックして、ラフの彩色レイヤーをベースレイヤーでクリッピングします。
下塗りレイヤーがラフの色塗りレイヤーよりも細かく分かれている場合には、[レイヤー]メニュー→[レイヤーを複製]でラフ塗りレイヤーを複製し、背景の各下塗りレイヤーにクリッピングします。
【POINT】
[下のレイヤーでクリッピング]は、設定したレイヤーが下のレイヤー(またはレイヤーフォルダー)の描画部分のみを表示するという機能です。[レイヤー]パレット上部のボタンをクリックして設定します。
ラフ塗りレイヤーを下塗りレイヤーにクリッピングすると、ラフ塗りレイヤーは下塗りレイヤーに塗られている範囲のみが表示されるようになります。
このように、ラフ塗りレイヤーを活かしてキャラクターを塗る際に全体のイメージが見える状態にしておくと、彩色が進めやすいです。
これで彩色準備ができました。
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