3Dで小物・背景を手早く作画
本記事は、タブレット版に準拠して解説しています。
スマートフォン版ではメニューコマンドの配置などが異なります。
3Dというと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、描くのが難しかったり、時間のかかる複雑な形状を手軽に取り入れられるのがCLIP STUDIO PAINTの3D機能のメリットです。
3D素材は、[素材]パレット→[3D]に格納されているものや、ASSETSで公開されている素材、または、汎用的な3Dファイルを読み込んで使用できます。
[Note]
読み込める3Dファイルはデバイスによって異なります。詳しくは、CLIP STUDIO PAINT動作環境の入力フォーマットをご覧ください。
3Dの小物や背景などの3Dオブジェクト素材は、[シンプルモード]では使用できません。[スタジオモード]に切り替えてご利用ください。
3D素材の基本的な使い方
3D素材の読み込み方法やキャンバス上での動かし方など、基本的な使い方は、こちらの記事で紹介しています。
3Dプリミティブで小物や背景を作る
3Dプリミティブは、基本的な図形の3D素材です。
それぞれの図形は縦横比を変えたり面や辺の分割数を変更できるため、複数の図形をブロックのように組み合わせることで、複雑な形状を再現することができます。
下図は、3Dプリミティブで部屋のセットを再現したものです。3Dでセットを作成しておくと、いろいろなアングルから構図を検討できます。
3Dプリミティブの使い方について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
天球で360度の背景を表示する
天球は、3Dレイヤーに360度の背景画像をCLIP STUDIO PAINTの3Dレイヤーに設定できる機能です。[素材]パレット→[3D]→[天球]に格納されています。
3Dだけでなく、2Dのイラストの背景として活用することもできます。
設定できる画像は、360度画像が撮影できるカメラの写真や、3Dソフトで書き出せる下図のようなエクイレクタングラー(正距円筒)図法の画像に対応しています。
天球の設定方法など使い方について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
3Dモデルを線画に変換する(3DLT変換)[EX]
3Dモデルのエッジを線画にしてマンガやイラストに使用することもできます。線を別に描き起こす手間がなく、正確に線画にできます。
3Dモデルを使用したいアングルで配置してから、[レイヤー]メニュー→[レイヤーのLT変換]を選択して実行すると、線や下地、影のレイヤーに分かれて出力されます。
※影のレイヤーは設定によって変わります。
[Note]
[レイヤーのLT変換]は写真やイラストなどの2D画像からでも使用できます。
[レイヤーのLT変換]について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
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