時短・効率的な色塗り
本記事は、タブレット版に準拠して解説しています。
PC版をご利用の方はスタジオモードの解説を参照してください。
スマートフォン版ではメニューコマンドの配置などが異なります。
CLIP STUDIO PAINTには、色塗りをスムーズにする機能がたくさん搭載されています。広い範囲から細かい部分、自動彩色など、目的や内容にあわせて塗り方を選択できます。
塗りつぶしの方法
塗りつぶしには、大きく分けると次の2つの方法があります。
指定した領域をタップして塗る
線画の閉じられた部分をピンポイントで塗る場合は、[塗りつぶし]ツールを使用します。
色をつけたい領域を囲って塗る
囲った範囲内の閉じた部分をすべて塗りつぶしたい場合は、[囲って塗る]を使用します。
閉じた部分がたくさんある場合など、まとめて塗りつぶすことができます。
[囲って塗る]を使用する際は、塗りつぶしたい部分をしっかり囲みます。
逆に、閉じた部分が少し囲った中に入っていても塗りつぶされないので、きっちりよける必要はありません。
Note:線画の隙間をはみださずに塗りたいときは…
[隙間閉じ]を活用すると、線画の中を塗りつぶすときに線が少し途切れていても色をはみ出さずに塗ることができます。ラフに描いたイラストに色を塗るときなどに便利です。
スタジオモード
タップして塗る
[ツール]パレットから、[塗りつぶし]ツールを選択し、塗りつぶしたいレイヤーに合わせてサブツールを選択します。
他レイヤーを参照:違うレイヤーに描かれたイラストや線画なども参照して塗りつぶします。
編集レイヤーのみ参照:選択したレイヤーに描かれたイラストや線画のみ参照して塗りつぶします。
ツールを選択したら、色を選択して塗りつぶしたい箇所をタップします。
Note:
線画レイヤーを参照して別のレイヤーに色を付けていく場合などは[他レイヤーを参照]を選択します。なお、非表示になっているレイヤーは参照対象になりません。
[塗りつぶし]ツールの使いこなしについて詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
囲って塗る
[サブツール]パレットから[囲って塗る]ツールを選択し、塗りつぶしたい部分を囲みます。
[囲って塗る]について詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
はみださずに塗る
[ツール]パレットの[塗りつぶし]ツールを選択し、[ツールプロパティ]パレットから、[隙間閉じ]をオンにしてレベルを調整します。値が大きいほど大きい隙間に対応できます。
[隙間閉じ]の使いこなしについて詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
シンプルモード
タップして塗る
ツールバーから[塗りつぶし]ツールを選択します。
ツールを選択したら、色を選択して塗りつぶしたい箇所をタップします。
[塗りつぶし]ツールを再度タップするか、下部に表示されるツールの設定から[塗りつぶし]ツールの設定を調整できます。
すきま閉じ:オンにして数値を設定します。以下の「はみださずに塗る」でも解説しています。
色の誤差:数値が大きいほど同じ色に認識される範囲が広くなります。
領域拡縮:オンにすると、塗られる位置がすこし広くなります。
すべてのレイヤーを参照:オンにすると、すべてのレイヤーの線や塗りを参照して塗りつぶします。オフにすると、選択中のレイヤーのみ参照して塗りつぶします。
不透明度:塗りつぶす色の不透明度の値を設定します。
アンチエイリアス:オンにすると、塗りのふちがぼやけてなめらかになります。
囲って塗る
ツールバーから[塗りつぶし]ツールを選択します。下部に表示されるツールの設定から[囲って塗る]を選択し、塗りつぶしたい部分を囲みます。
[塗りつぶし]ツールを再度タップするか、下部に表示されるツールの設定から、[囲って塗る]ツールの設定を調整できます。
はみださずに塗る
ツールバーから[塗りつぶし]ツールを選択します。[塗りつぶし]ツールを再度タップするか、下部に表示されるツールの設定から、すきま閉じをオンにして数値を設定します。
値が大きいほど大きい隙間に対応できます。
グラデーションをつけて塗る
立体感をつけて塗りたい部分などは、グラデーションを使用すると便利です。
スタジオモード
あらかじめ、[選択範囲]ツール、[自動選択]ツールなどで、範囲を指定しておきます。
レイヤー全体に塗りたい場合は、選択範囲は不要です。
[ツール]パレットで[グラデーション]ツールを選択します。
[サブツール]パレットで使用したいグラデーションを選択したら、グラデーションで塗りたい部分をドラッグします。
グラデーションの使いこなしについて詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
選択範囲の作成方法については、こちらの講座で紹介しています。
シンプルモード
シンプルモードではグラデーションの機能を使用できません。スタジオモードに切り替えてからご利用ください。
イラストに自動で影をつける
[自動陰影]を使用すると、ベースになる彩色レイヤーと線画を参照して陰影を生成できます。
スタジオモード
[自動陰影]を使うためには、あらかじめ①線画レイヤーと②彩色用のレイヤーが分かれた状態のイラストデータを準備しておきます。
[レイヤー]パレットで、自動陰影を適用する範囲が塗られた彩色レイヤーや彩色レイヤーフォルダーを選択し 、[編集]メニュー→[自動陰影]を実行します。
[自動陰影]の使い方について詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
シンプルモード
シンプルモードでは自動陰影の機能を使用できません。スタジオモードに切り替えてからご利用ください。
イラストに自動で色をつける
[自動彩色]を使用すると、線画のレイヤーを全自動で彩色できます。
色塗りの作業を最大限減らしたい場合や、どんな色にするか検討したい場合などに便利です。
スタジオモード
線画のレイヤーを選択し、[編集]メニュー→[自動彩色]→[全自動彩色]を実行します。
彩色されたレイヤーが線画と別に作成されます。
Note:塗りたい色のイメージがある場合は、ヒントとなる色を指定することもできます。
[自動彩色]の使い方について詳しくは、こちらの講座で紹介しています。
シンプルモード
シンプルモードでは自動彩色の機能を使用できません。スタジオモードに切り替えてからご利用ください。
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