仕上げを時短するためのテクスチャ抽出オートアクション解説
はじめに
↑このTIPSで解説しているテクスチャ部分を切り出して調整をしやすいように調整用レイヤーを作成するオートアクションを用意しました。
本TIPSではそのテクスチャ抽出オートアクションの使い方の解説をします。
⚠️注意
汎用性はないです。
どの3D素材にも使えるオートアクションではありません。
↑オートアクションを行うと調整用レイヤーが作成され、閾値の変更でテクスチャが調整できるようになります。
↑出品中の3D素材の一部に作業効率アップのためにテクスチャ抽出のオートアクションをつけています。
↑ここに表示される3D素材に同梱されているテクスチャ抽出オートアクションの使い方になります。
使い方
まずはダウンロードしたオートアクションを追加してください。
やり方はこちら↓をご確認ください。
レンダリング設定の変更などは自動化ができないのでオートアクションの前にテクスチャ抽出用のレイヤー作成作業があります。
例に和室3D素材を使って説明します。
LT変換で作成されたレイヤーは一旦非表示にしてください。
3Dレイヤーを表示させてください。
↑オートアクション前にこんな感じの状態になるようにします。
オートアクションにやり方は書いてはいますが下記に細かく書いていきます。
マスクをオフにする
オートアクションで色域選択をする際にうまく選択できない事があるため、コマフォルダなどマスクされている時はオフにしてください。
調整用レイヤーを作成する
調整用レイヤーを作成のためレンダリング設定を変更してください。
例ではマテリアルは縁柄10にしています。
レンダリング設定で輪郭線を付けるをオフにします。
オンになっているとテクスチャだけでなく線も表示されるとちょっと邪魔になってしまうのでオフにしてください。
必要な場合は「全モデルに適用」をしてください。
陰影があるとテクスチャが綺麗に出にくいので光源の影響を受けるもオフにしてください。
↑こんな状態になるので次にラスターレイヤーを作成します。
3Dレイヤーがなくならないように「元のレイヤーを残す」をオンにしてください。
↓オートアクションからも「レイヤーの変換」を行えます。
定規の削除などもしてくれるのでオートアクションから「レイヤーの変換」を行った方がちょっとラクです。
マテリアルは「テクスチャ」を選択
ラスターレイヤーが作成できたら3Dレイヤーを選択し、マテリアルを「テクスチャ」にしてください。
テクスチャの色分けされた部分からオートアクションで色域選択をします。
下準備はこれで完了です。
あとは3Dレイヤーを選択した状態のままオートアクションを実行してください。
テクスチャを抽出を実行します。
iPadで行ってみまして少し待ち時間ありました。
↑完了するとこんな感じになります。
テクスチャというフォルダにまとまっています。
一番下に元になったテクスチャ調整用のレイヤーを残しています。
不要な場合は消しちゃってください。
↑色の閾値の変更でテクスチャの表示のされ方が調整できます。
それぞれのレイヤーを調整したり、不要なテクスチャは消したりお好みに合わせてください。
↑こんな感じに調整できます。
ひとまずすべてのテクスチャの調整用レイヤーが作成されますが、テクスチャが入っていない場合もあります。
例えば今回、床は畳なので絨毯は表示されておらず、テクスチャは入っていません。
この時はわかりやすいですが、それ以外にもアングル等によってはすべてのテクスチャがキャンバスに表示されていない場合があるかと思います。
テクスチャの表示がなければ作成された調整用レイヤーは空っぽになっています。
レイヤーから選択範囲の作成(⌘かCtrlを押しながらレイヤーアイコンをクリック)を行うとレイヤーが空っぽなので選択範囲が作成されませんのでそれでテクスチャの有無をご確認ください。
お手数ですが、不要なレイヤーは手動で削除してください。
LT変換で作成したレイヤーを表示し、調整したテクスチャを足せば完了です。
↑右図がオートアクションで作成し、色の閾値を調整したテクスチャを足したものです。
調整をする時のちょっとしたこと
これもやるとより調整の幅が広がるかなという事を書かせていただきます。
テクスチャの輪郭線
テクスチャの輪郭線もテクスチャも重なっていると濃くなってしまうかと思います。
その時、テクスチャの輪郭線が邪魔になってしまいがちです。
例の場合は畳が濃くなってしまったりするかと思います。
↑テクスチャの輪郭線もテクスチャも非表示
↑テクスチャの輪郭線は表示、テクスチャは非表示
↑テクスチャの輪郭線もテクスチャも表示
「テクスチャ」フォルダ内の調整用レイヤーから選択範囲の作成を行います。
これでテクスチャ部分の選択範囲が作れます。
テクスチャの輪郭線に対して下記のような処理方法があるかと思います。
・テクスチャの輪郭線を消す
・切り取って非表示にして一応取っておく
・切り取ったレイヤーの閾値を調整して表示する
お好みに合わせてください。
↑テクスチャを重ねてテクスチャ部分と重なる部分のテクスチャの輪郭線は消した状態のものです。
レイヤープロパティの描画色の設定
レイヤープロパティの描画色の設定によってちょっと感じが変わります。
仕上げの検討の際に試してみると選択肢が広がります。
例は黒っぽい木目のテクスチャで、レイヤーは「木目_天井_竿縁」を調整しています。
↑テクスチャを表示していない状態です。
↓テクスチャを重ねた例です。
お好みに合わせて設定してください。
オートアクションの整理
もし複数ダウンロードいただけた場合にオートアクションセットが何個もあるとちょっと邪魔くさいので1つにまとめた方がすっきりします。
↑テクスチャ抽出のオートアクションを「オートアクションを別のセットに複製」でまとめる先のセットへ複製します。
↑こんな感じに1つのセットにまとめた方がすっきりするかなと思います。
不要になったオートアクションセットは削除してください。
おわり
3分くらいでいい感じな状態にしたテクスチャが足せるので便利かと思います。
パースを意識しつつ木目を加筆したりという事が不要になり時短になるかと思います。
また、色の閾値の調整でテクスチャを薄く入れるかしっかりめに入れるかも好みに合わせていただけます。
良ければご活用ください。
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