ポップな色調で瞳を描く!
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こんにちは、エキストリーム納豆です。
今回のTIPSは目を描くというテーマではありますが、
「目を描くだけでは目の描き方の解説としては不十分」という考えのもと
キャラおよび背景も描いていきます。
絵としてデフォルメされる目の要素
漫画的なイラストにおける表現は、実際にある要素を絵に落とし込むデフォルメを特徴としています。
目で言うのであれば、
・立体なまつ毛の生え方
・虹彩のやや奥まった位置にある瞳孔
・角度を付けて見た時の曲面の回り込み
と言ったものでしょうか。
他にも二重瞼の線、まつ毛の反射やまつ毛の落とす影などもそうでしょう。
そういった要素の取捨選択と混ぜ具合、デフォルメのさじ加減によって絵柄と言うのは生み出されるのです。
目は最も目立つパーツだけど…?
今回は目だけじゃなくキャラも背景も描いています。
理由としては、
目はもっとも重要な絵のピースながらも
それでも1ピースに過ぎない
という考えにあります。
今回はカラフルな絵なのでこのようにポップさのある描き方をしていますが
仮にホラーで寄りのファンタジーな世界観であれば同じことはしません。
線画段階までならそこまで変えることもないですが、塗りから先の作業では世界観に合わせたものにしなくてはいけないからです。
目の塗りに入る前までの具体的な手順
ラフ→下書き→線画
ラフは形をおおむね出す、
下書きは線を拾う作業です。このとき位置調整もします。
下書きの時点で作品にしてもいいぐらい綺麗に書けば、それをなぞりつつニュアンスを付けていく線画のクォリティも上がります。
特に目を生かす絵としての下準備として、
ラフ段階からの設計によりこの赤で囲った空間に視線が集まるようなポーズ・髪型にしています。
背景
絵全体のイメージに統一感を持たせつつ作業を進めるためには、
キャラより先に背景を大体でいいので塗るのが望ましいです。
キャラ塗り
今回は目が主役なのでそこまで凝りません。
ですが思い付きで髪に飛び散る絵の具っぽい色を乗せています。
目の塗り・本番
白目、瞳の虹彩の陰影までは汎用的な塗り方をします。
虹彩の中にカラフルな模様。
絵の世界観に合わせたものです。
何かの光が虹彩の中で複雑に反射したものをデフォルメしたもの、
のつもりで描いています。
まつ毛の上から赤みが勝った光、下から瞳の色の照り返しを追加。
そして端の方に赤を差して血色的な生き生きとしたニュアンスを添加。
ともに絵ならではのアンリアルな表現です。
目に加筆を加えつつ、全体のバランスを取るために適宜体の方にも加筆。
空間の映り込みを示す光(ここではライトグリーンを選択)を通常、または比較(明)モードで不透明度を適当に下げて瞳の上に塗る。
その上に通常レイヤーを作りハイライト。
一度仕上がったと思っても、見返して何か違うと思ったら納得いくまで加筆修正。
漫画ならそうでもありませんが、イラストであるなら心行くまで完成度を高めましょう。特に目はそうです。
完成
以上のプロセスを経て完成したのがこの一枚です。
ここまでお付き合いありがとうございました。
参考にしていただければうれしいです。
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