7.人物の着色3(目・その他)
[1]人物の目の着色
人物の着色のなかで、一番気を遣っているのが目の着色です。
『とろけるような瞳を描きたい!』と念じながら描いていきます。
■1.白目
まずは白目から塗ります。肌となじませるために、[スポイト]ツールで白目付近の肌の色を取得して白目の下の部分を少しだけ塗り、目のフチあたりにねずみ色、紫色で影を描きます。
■2.瞳
次に、瞳を塗ります。
茶色のベースの下の方に黄色を塗り、ベースレイヤーの上に新規レイヤーを作成して、合成モードを[乗算]にします。
このレイヤーをベースレイヤーにクリッピングし、上は暗めに下は明るくなるようにグラデーションさせながら塗っていきます。
また、その上に合成モード[通常]の新規レイヤーを作成して目の中心に黒を塗り、上の方には明るい色でトントンっと色を置きます。
さらに、色調整としてベースの黄色を塗ったところに少し水色を塗り、線画の上に新規レイヤーを作成して光を描きます。
目に光を入れることによって、絵の印象がかなり変わってしまうため、光は大きく入れすぎず、小さな光を散りばめるように入れるよう気をつけています。独特さ&面白さが欲しいなと思い星型の光も入れます。
目のフチの色を変えて完成です。
[2]ぬいぐるみなどの着色
■1.ベースを塗る
人物の隣のぬいぐるみ(くま)たちを塗っていきます。
ブラシは「色塗1」と「色塗2]を使用し、くまのベースレイヤーに直接塗ります。
配色で塗ってあるベースの色より少し暗い色を塗っていき、次に[カラーサークル]パレットの円(色相)の選択位置を少しずらして色の違う影を入れます。
そのレイヤーの上に新規レイヤーを作り、[下のレイヤーでクリッピング]して、「青肌とか」ブラシで影の色を塗り重ねます。
ベースとは違う色や付近の色などを取り入れて、全体の様子を見ながら塗っていきます。
濃い色を塗りすぎると絵の印象が重苦しくなってしまうため、ぬいぐるみを塗るときは、人物よりも薄い色を使い、軽めにさらっと塗っていきます。
その後、「カサカサ消しゴム」ブラシを使用して、髪の毛の工程と同様に、削って薄くします。
■2.模様をつける
くまの一部分に水玉模様を付けます。水玉模様は手描きで作成しています。
新規レイヤーを作成し、[ペン]ツールの[丸ペン]を使用して、逆三角形の頂点にあたる位置に点を打つように描きます。
このレイヤーを複製して並べ、結合→複製を繰り返して水玉模様を作ります。
水玉模様はよく使うのですが、パターン画像素材などは作っておらず、毎回新しく作成しています。
この水玉模様を、くまの頭と耳の部分に重なるように大まかに配置し、ベースの色を塗ったレイヤーに[下のレイヤーでクリッピング]します。
最後に、水玉模様の色を変更します。
水玉模様のレイヤーの[透明ピクセルをロック]してから、[カラーサークル]パレットで調整した色を[編集]メニュー→[塗りつぶし]を使って塗りつぶします。
■3.縫い目を描く
ぬいぐるみの縫い目のようなものは、線画の上に新規レイヤーを作り「ベタペン」ブラシで描きました。
ぬいぐるみの着色が終わりました。
基本的に、服や小物の着色もこの方法で塗っていきます。
最後に、全体のバランスを見てリボンなどの柄を「ベタペン」で描き、女の子のスカートの色を配色で置いた色よりさらに暗めの色に変更しました。
人物とぬいぐるみの着色はこれで終わりです。
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