3.線画
[1]線画の作成
ラフで制作したレイヤーをすべてフォルダーにまとめて、その上に白ベタ塗りをした不透明度50%の新規レイヤーを作成します。
■アリス
[カスタム水彩毛筆]を使用します。
全身を小さめ(6ピクセル)のブラシサイズで描いていきます。ブラシの太さの強弱は弱めです。
線画が終わったら、線画に沿って一度フォルダーにレイヤーマスクを作成します。
なぜここでレイヤーでなくフォルダーにマスクを作成するのかというと、今後塗りの際フォルダーの中で線画レイヤーを一番上にし、その下に複数の塗りレイヤーを配置することが容易になるからです。
仕上げの段階では線画の上にさらに効果レイヤー、仕上げの書き込みレイヤーなども追加できるので、塗りレイヤーごとにクリッピングマスクを付ける手間がなく作業がスピーディにこなせます。(キャラやモノが多い絵だと非常に役立ちます)
①白に塗りつぶしたレイヤーを用意して、アリスの線画のレイヤーと一緒にフォルダーに入れます。
②アリスの線画レイヤーを[自動選択]ツールでクリックし、線画の外側に選択範囲を作成します。
③腕と体の間や髪の毛の間などは、[ツールプロパティ]パレットで[作成方法]→[追加選択]に切り替えて範囲に足します。
④範囲を選択し終わったら、[選択範囲]メニュー→[選択範囲を反転]で選択範囲を反転させます。
⑤フォルダーを選択した状態で、[レイヤーマスクを作成]ボタンをクリックします。
<時計うさぎ>
少しアリスの時より小さいブラシサイズで描きます。
<ハンプティ・ダンプティ>
こちらはアリスよりブラシサイズ大きめで描きます。
<チェシャネコ>
やらしーい感じの表情になるよう描いております。線画の太さはアリスと同じくらいです。
<トランプ>
空中に浮いているトランプを描いていきます。
ここはあえてアウトラインのみで柄などは線画で描きません。とある目論見があるので、その結果はのちほど。
<その他の小物>
キノコの上の三月兎、帽子屋、ねむりネズミを描きます。この部分の線は更に細く4から3ピクセルくらいです。
背景部分のドラゴン(ジャバウォック)を描きます。
<トランプ兵士とハートの女王>
トランプ兵士を描きます。こちらも遠近を考えてかなり線は細いです。
一応キャラクター性を考えて微妙にポーズや表情を変えております。
この画像では少し下描きの不透明度を変えて、トランプ兵のポーズなどシルエットが規則的になりすぎていないか確認しながら進めました。
ハートの女王を描きます。
ハートの女王はラフ段階よりシルエットが特徴的になるよう微妙にデザインを調節しながら制作します。
ここでは、衣装の細部に気を使うより遠目で見てそれっぽく見えるようなシルエットになるよう心がけます。
各部の線画が終わりました。
[2]線画の色を変更する
線画を青色に変更してより夢っぽさ、ファンタジー感を強めます。
線画の上に追加したレイヤーを青く塗りつぶし、[下のレイヤーでクリッピング]で線画を青にしています。
同じように、すべての線画の上にレイヤーを追加して、線画の色を変更します。
[3]ラフを各レイヤーフォルダーに格納する
ラフのレイヤーを1枚のレイヤーにまとめ、各フォルダーに格納します。このレイヤー上で色塗りを進めていきます。
①ラフのレイヤーをまとめたフォルダー以外をいったん非表示にして、[表示レイヤーのコピーを結合]で結合します。
②作成したレイヤーを各フォルダーにコピーして格納します。
これで線画は完成です。
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