STEP1 原稿データ作成
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.8.8
pixivFACTORYとは?
pixivが運営するWEBサービス「pixivFACTORY」では、初めての方でも手軽に、1冊からデータ入稿·発注ができます。在庫を持たない販売や、少量での記念制作などに最適です!
本講座ではpixivFACTORY用原稿データの作成方法、作成した原稿データのアップロードまでを説明します。
STEP1 原稿データ作成
pixivFACTORYで入稿するための原稿データを作成します。作成方法に合わせて[A]または[B]をお読みください。
[A]新規原稿データをCLIP STUDIO PAINTで作成する
【手順概要】
1.[新規]ファイルの作成
2.原稿作成
■1.[新規]ファイルの作成
[ファイル]メニュー→[新規]を選択します。
[新規]ダイアログで、以下の項目を設定します。
①作品の用途:[同人誌入稿]
②ファイル名:作品ファイル名を入力します。
③保存先:[参照]をクリックして、作品の管理フォルダーの作成場所を指定して、[OK]を選択します。
④同人誌用設定:[同人誌印刷所]から[pixivFACTORY BOOKS]を選択します。
⑤製本(仕上がり)サイズ:作成したい本の判型を選択します。
⑥[複数ページ]:
・[ページ数]:作品の表紙を含んだ、総ページ数を入力します。
ここでは仮に「24」と入力します。
※CLIP STUDIO PAINTで作成できるpixivFACTORY用の作品のページ数は表紙4ページ分を含み12ページから90ページ(本文86ページ)までとなっています。
※90ページ以上のページ数の場合は、以下のコラムを参照してください。
・[綴じる位置]:作成する作品に合わせて選択します。
⑦ノンブル:初期状態でチェックが入っています。pixivFACTORY用の作品データにはノンブルが必要なので、チェックを外さないでください。
設定が完了したら、右上の[OK]をクリックします。
新規同人誌の作品ファイルが作成されました。
※本講座はモノクロ原稿での解説をしています。
本文がカラーの原稿を作成する場合は、以下のコラムを参照して設定してください。
■2.原稿作成
作成された作品ファイルに対して表紙の絵や本文を描き入れ、原稿を作ります。
【コラム:pixivFACTORY用の原稿テンプレートについて】
pixivFACTORY用の原稿テンプレートには断ち切りの外側に余白がありません。
[キャンバスサイズ](ページ全体)と[トンボの裁ち落としまで]が同じサイズに設定されています。
通常の原稿用紙では断ち切りの外側に余白があり、余白の部分まではみ出すように絵やコマを描きますが、余白の無いpixivFACTORY用の原稿テンプレートでは断ち切りの端まで、絵や枠線を描き込む必要があります。
断ち切りの部分を余白として扱ってしまうことで、描き込みが不足しないよう注意しましょう。
※書き出し設定について詳しくは、STEP2で解説しています。
原稿の作成が完了したら、「STEP2 原稿データ出力」へ進んでください。
[B]既に作成された原稿データをpixivFACTORY用に編集する
既にCLIP STUDIO PAINTで作成された原稿データがある場合は、データをpixivFACTORY用に変換することでアップロード用のデータを作成できます。
なお、CLIP STUDIO PAINTで作成できるpixivFACTORY用の作品のページ数は表紙4ページ分を含み12ページから90ページ(本文86ページ)までとなっています。
※作成したい本が90ページ以上の作品の場合は、以下のコラムを参照してください。
※pixivFACTORYで入稿できるページ数は12ページ(本文8ページ)から200ページ(本文196ページ)です。
【手順概要】
1.作品フォルダーの複製(バックアップ)
2.作品基本設定を変更する
3.表紙を見開きにし、背幅を設定する
■1.作品フォルダーの複製(バックアップ)
pixivFACTORYにアップロードする形式に合わせるため表紙や本文のフォーマットを変更する必要があります。
変更を加えると元に戻す事が難しくなるため、pixivFACTORY用データに編集する前に、バックアップとしてコピーを作ります。
※ファイル名は分かりやすいように変更しておきます。
■2.作品基本設定を変更する
表紙や本文の[解像度][製本仕上がりサイズ]を、pixivFACTORYの仕様に合わせて変更します。
はじめにCLIP STUDIO PAINTで、pixivFACTORY用に編集する作品ファイルを開きます。
[ファイル]メニューから[開く]を選択します。
[開く]ダイアログで、作品ファイル(.cmc形式)を選択します。
作品ファイルが開きました。
上部の[ページ管理]メニュー→[作品基本設定を変更]を選択します。
[作品基本設定を変更]ダイアログに、[作品の用途]が表示されている場合は[すべてのコミック設定を表示]を選択します。
以下の手順に沿って、設定を変更します。
①[単位]:[mm]に設定します(表紙の厚みをmmで計算するため)
②[表紙の解像度]:「350」dpiに設定します。
③[製本仕上がりサイズ]:
B5の場合:幅「182」mm、高さ「257」mm、裁ち落とし幅「3.00」mm
A5の場合:幅「148」mm、高さ「210」mm、裁ち落とし幅「3.00」mm
※キャンバスのサイズは製本仕上がりサイズによって自動的に決まるので、まずはこちらの入力を行います。
④[キャンバス]:
B5の場合:幅「188」mm、高さ「263」mm、解像度「600」dpi
A5の場合:幅「154」mm、高さ「216」mm、解像度「600」dpi
このキャンバスサイズは、pixivFACTORY用の原稿テンプレートに合わせた大きさです。
※本講座はモノクロ原稿の手順を解説しています。
本文がカラーの原稿を作成する場合は、以下のコラムを参照して設定してください。
⑤[ノンブル]:
ノンブルにチェックを入れます。ノンブルは必須なので必ずチェックを入れてください。
⑥[同人誌用設定]:
[同人誌印刷所]を[pixivFACTORY]に変更します。
全て設定した後、[OK]をクリックします。
設定の変更内容に不備がある場合、警告・確認のメッセージが表示されます。
※表紙を見開きで作成していない場合、[指定の印刷所様では見開きの表紙が推奨されています]という項目が表示されますが、次の工程で変更するため問題ありません。
見開き以外の項目について警告がある場合は、設定を確認してください。
問題がない場合は[続行]をクリックします。
[作品基本設定]で表紙や本文の解像度を変更すると、以下のような確認メッセージが表示されます。
[OK]をクリックします。
作品基本設定の変更が完了しました。
■3.表紙を見開きにし、背幅を設定する
pixivFACTORY用の表紙データは、見開きの画像となっていなければなりません。
表1と表4を別ページで作成している場合はまず見開き形式にする必要があります。
※表紙がすでに見開きになっている場合は、背幅の調整が必要となります。<背幅の調整のみ必要な場合>へ進んでください。
<表紙が見開きではない場合>
作品一覧から表紙(表1)を選択した状態で右クリックをします。表示されるメニューから[見開きに変更]を選択します。
[見開きに変更]ダイアログが表示されたら[間隔]に値を入力します。値は下の計算式に従って求めます。
・計算式:(本文ページ数÷2)×(本文用紙の厚みX.XXmm)+(表紙の厚みX.XXmm)×2
※上限6mm
※表紙·本文用紙の厚みは用紙によって異なります。それぞれの厚みは以下のページの下部からご確認ください。
間隔に値を入力したら、[OK]ボタンをクリックします。
表紙が見開きになりました。
これで原稿データの準備が整いました。
「STEP2 原稿データ出力」に進んでください。
<背幅の調整のみ必要な場合>
表紙がすでに見開きになっている場合、以下の手順に従って背幅の調整を行います。
pixivFACTORYにアップロードする表紙データには、本文のページ数に合わせて予め背幅を調整しておく必要があります。
背幅は以下の計算式によって求めてください。
・計算式:(本文ページ数÷2)×(本文用紙の厚みX.XXmm)+(表紙の厚みX.XXmm)×2
※上限6mm
※表紙·本文用紙の厚みは用紙によって異なります。それぞれの厚みは以下のページの下部からご確認ください。
作品一覧から表紙を選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから[ページ基本設定を変更]を選択します。
[ページ基本設定を変更]ダイアログが表示されたら以下のように設定します。
①単位:[mm]となっているか確認します。
②トンボを合わせる:[間隔]に、背幅として求めた値を入力します。
③最後に[OK]ボタンをクリックします。
背幅の調整が完了しました。
これで原稿データの準備が整ったので、「STEP2 原稿データ出力」に進んでください。
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