ブラシ設定が追加され、Photoshop ブラシが読み込み可能に -Ver.1.10.5-
CLIP STUDIO PAINT Ver.1.10.5対応
Ver.1.10.5から、ブラシやペンをカスタマイズする設定に、新しい項目が追加されました。
※DEBUTでは利用できません。
※新しい設定項目を変更したブラシ素材は、Ver1.10.4以前のバージョンでは読み込めません。
Photoshop ブラシファイル(拡張子:.abr)を読み込む
①ツールパレットで、読み込んだブラシを格納する場所(ツール・サブツールグループ)を選択し、サブツールパレット左上の[メニュー表示]から、[サブツールの読み込み]を選択します。
スマートフォン版では、サブツールの選択画面を長押しすると、メニューが表示されます。
②端末に保存してあるABRファイルを選択して読み込みます。
複数のブラシが含まれているABRファイルの場合は、選択しているツールの中に新しいグループとして、すべてのブラシが読み込まれます。
ブラシがひとつの場合は、選択しているサブツールグループにブラシが読み込まれます。
読み込んだブラシは、CLIP STUDIO PAINTの[ツールプロパティ]パレット、[サブツール詳細]パレットで自由に描き味や設定を調整できます。
ペン・ブラシの新しい設定項目
ペン・ブラシの設定に、「色の変化」(カラージッター)をはじめ、従来よりも手軽にブラシの表現の幅を広げられる設定がいくつか追加されました。
新しい設定は[サブツール詳細]パレットで調整できます。
※CLIP STUDIO PAINT DEBUTでは、[サブツール詳細]パレットを利用できません。
・色の変化
選択している描画色を変化させて描画する設定項目です。
筆圧やストロークの速度などの影響で、色相・彩度・明度などを変化させたり、ランダムな変化を与えることができます。
コンセプトアートで使うブラシに微妙な色の変化を付けたり、デコレーションブラシで色の変化のあるエフェクトを作ったりするときに有効な設定です。
※表現色がカラーのブラシ先端形状を使用しているペン・ブラシの色は変化しません。
■ブラシ先端色の変化
[ブラシ先端色の変化]をオンにすることで、描画の色相・彩度・明度に変化を付けることができるようになります。
変化の値を大きくするほど、色の変化が大きくなります。
また、色相・彩度・明度の各設定に筆圧などの[影響元]を設定できます。
[影響元]を指定することで、線の描画色(メインカラー)を変化させながら描画できます。
さまざまな色のブラシ先端形状を登録しなくても、ひとつのブラシ先端の色をストロークの中で変化できるようになります。
・サブ描画色混合率:Ver1.10.5から、設定項目[サブ描画色混合率]は[サブツール詳細]の[インク]タブから、[色の変化]タブに移動しました。
メイン描画色とサブ描画色で色を混ぜます。0に近いほどメインカラーに近く、100に近いほどサブカラーに近い色になります。
■ストロークごとのランダム変化
チェックを入れることで、描画色を線1本ごとにランダムに変化させながら描画できます。
変化の値を大きくするほど、色の変化が大きくなります。
・ブラシ先端形状の左右反転、上下反転
ブラシに設定している先端形状を反転描画します。
パターンのバリエーションが増やせるため、[デコレーション]ツールのスタンプブラシや散布ブラシで有効に活用できます。
反転描画の方法について、[左右反転][上下反転]ともに、以下の設定が選択できます。
なし・反転・ランダム・折り返し時に反転
※[折り返し時に反転]は、[ストローク]→[繰り返し方法]で複数の先端形状の使用順序を[折り返し]にしている場合、設定できます。
・紙質の明るさ・コントラスト設定
ブラシに[紙質]として適用している画像に対して、[明るさ]や[コントラスト]の調整ができるようになりました。
素材フォルダーから選択している画像素材自体を編集せずに、簡単に質感の強弱を調整できます。
・紙質適用方法
[紙質適用方法]に既存の[通常][乗算][減算][比較][輪郭]に加えて、新しく[オーバーレイ][覆い焼きカラー][焼き込みカラー][ハードミックス][高さ]の、5つの合成方法が追加されました。
鉛筆や、リアル系の水彩ブラシ、油彩ブラシなどの質感を表現するための幅が広がります。
コメント