整列・分布機能を使ってレイヤーを配置 -Ver.2.0-

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ClipStudioOfficial

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CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0より PRO/EXに[整列・分布]パレットが追加されました。複数のレイヤーやレイヤー内のオブジェクトの描画を均等な間隔で並べたいときに使用します。

 

次の図のように、同じモチーフのイラストを並べるデザインに活用したり、フレームの中央にテキストなどのオブジェクトを配置したりすることで、WEBサイトのバナーやWebtoon作品のサムネイルなどのデザインに活用できます。

 

 

[1]整列と分布とは

 

■整列

2つ以上のレイヤーやオブジェクトを選択したときに、レイヤーの描画の端や中心を基準にして揃えるように配置できます。

 

■分布

3つ以上のレイヤーやオブジェクトを選択したときに、レイヤーの描画の端や中心を基準にして、均等に並ぶように配置できます。

下図は、各描画の左端が等間隔になるように配置しています。

 

■等間隔分布

3つ以上のレイヤーやオブジェクトを選択したときに、レイヤーの描画が等間隔に並ぶように配置できます。

 

[2][整列・分布]パレットを使う

 

整列や分布を実行するには、[整列・分布]パレットを使用します。

 

[レイヤー]パレットから、整列や分布を行うレイヤーを選択します。

[オブジェクト]サブツールを使用してキャンバスの描画部分をクリックすると、レイヤーを選択できます。選択されたレイヤーの描画範囲に矩形が表示されます。

[オブジェクト]サブツール選択時に[レイヤー]パレットからレイヤーを選択しても、同様に矩形が表示されます。

 

【POINT】

・レイヤーマスクを含むレイヤーの場合、レイヤーマスクで表示している範囲が整列・分布の対象になります。

・グラデーションレイヤー・べた塗りレイヤー・タイリングされた画像素材レイヤーなどに対して、[選択範囲をマスク]を実行してレイヤーマスクを作成した場合、整列・分布を行えません。

・グラデーションレイヤー・べた塗りレイヤー・タイリングされた画像素材レイヤーなどで、[マスクをレイヤーにリンク]をオフにしている場合、[レイヤー]パレットでレイヤーマスクを選択することで整列を行えます。ただし、複数レイヤーを選択した場合や[整列基準]の設定によっては、整列を行えません。

・レイヤーフォルダーを選択した場合は、レイヤーフォルダー内のレイヤーをまとめて1つのオブジェクトとして認識します。レイヤーごとに整列したい場合は、フォルダー内の各レイヤーを選択してください。

・ベクターレイヤーやテキストレイヤーは、レイヤー内の各オブジェクトを選択して、整列や分布を実行できます。詳しくは[5]オブジェクトの整列・分布を参照してください。

 

[整列・分布]パレットから、[整列基準]を選択します。ここでは[キャンバス]を選択します。

 

 

[整列]から[垂直方向中央を整列]を選択します。各レイヤーの描画が、キャンバスの中央に並びます。

 

 

[等間隔に分布]から[水平方向を等間隔に分布]を選択します。各レイヤーの描画の間隔が均等になります。

 

 

【POINT】

[整列・分布]パレットの機能は、[編集]メニュー→[整列・分布]の各メニューコマンドから実行できます。整列・分布をショートカットキーで実行する場合は、こちらを使用してください。

 

[3]整列基準

 

[整列・分布]パレットの[整列基準]を選択した範囲で、整列・分布を行えます。

次のようにガイド線と選択範囲が作成されているキャンバス上でレイヤーを選択し、[右端に整列]を実行します。

 

 

[整列基準]の設定により、次のように結果が変わります。

 

 

■整列対象

選択したレイヤーやオブジェクトを基準にします。基準となる範囲は、[オブジェクト]サブツールでレイヤーやオブジェクトを選択したときに表示される矩形で確認できます。

 

■キャンバス

キャンバス全体を基準にします。

 

■選択範囲

選択範囲を基準にします。選択範囲が矩形以外の場合、選択範囲の外接矩形を基準にします。

 

■ガイド

スナップ可能なガイドを基準にします。キャンバス内に複数のガイドが作成されている場合、一番近いガイドを基準にします。

 

■自動

選択しているレイヤーやオブジェクトの数、キャンバスの状態により、整列・分布の整列基準を変更します。

基準にする範囲については、[整列・分布]パレットの[整列基準]の下に表示されます。

 

[4]整列・分布の種類

 

[整列・分布]パレットで設定できる整列・分布は下記のとおりです。

 

■整列

整列には次の種類があります。下図は[整列基準]を[整列対象]にした例です。

 

 

①上端を整列

②下端を整列

③左端を整列

④右端を整列

⑤垂直方向中央を整列

⑥水平方向中央を整列

 

■分布

分布には次の種類があります。下図は[整列基準]を[整列対象]にした例です。

 

 

①上端を分布

②下端を分布

③左端を分布

④右端を分布

⑤垂直方向中央を分布

⑥水平方向中央を分布

 

■等間隔分布

等間隔分布には次の種類があります。下図は[整列基準]を[整列対象]にした例です。

 

 

①垂直方向を等間隔に分布

②水平方向を等間隔に分布

 

[5]オブジェクトの整列・分布

 

ベクターレイヤーやテキストレイヤーの場合は、レイヤー内の複数のオブジェクトを選択して、整列・分布を実行できます。

また、ベクターレイヤーの場合は、複数の制御点を選択して、整列・分布を実行できます。

 

 

ただし、ほかのレイヤーを選択している場合は、レイヤー内のオブジェクトを選択できません。ベクターレイヤーやテキストレイヤーの描画全体が対象となります。

 

【POINT】整列・分布がうまくいかない場合

ベクターレイヤーやテキストレイヤーに整列・分布を実行したときに、線がはみ出すなど思った通りにならない場合は、[整列・分布]パレットの設定を確認してみましょう。

 

 

ベクターレイヤーは、[整列・分布]パレットの[ベクター中心線を整列させる]をオンにすると、ベクター中心線を基準に[整列・分布]を実行できます。

中心線を基準にする場合は、[整列基準]で指定した範囲から線がはみ出す場合があります。

 

 

テキストレイヤーは、[整列・分布]パレットの[テキストの描画境界を整列させる]をオンにすると、テキストの描画境界を基準に[整列・分布]を実行できます。

 

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