[シンプルモード]“タブレットでお絵描き”の始め方
CLIP STUDIO PAINTのタブレット版シンプルモードの基本的な使い方を紹介します。
スタジオモードの基本的な使い方は、こちらをご覧ください。
シンプルモードの画面のレイアウト
シンプルモードは、デジタルで始めてお絵かきをする方や、気軽にお絵かきを楽しみたいときに使用する機能がわかりやすく配置されています。
レイアウトと配色の変更
画面右上[メニュー]→[環境設定とヘルプ]で、利き手に合わせてツールバーと[レイヤー]パレットの配置を左右入れ替えられます。
また、画面をダークモードに変更できます。
【POINT】
スタジオモードからシンプルモードへ切り替えると、スタジオモードの色に合わせてダークモードで表示されます。インターフェースの色は、画面右上[メニュー]→[環境設定とヘルプ]で変更できます。
ペン・ブラシを選んで描く
画面左側にあるツールバーの中から筆のアイコンをタップすると、初期収録されているペンやブラシが表示されます。
左側のカテゴリを切り替えると、それぞれの種類のブラシが一覧で表示されます。
取り消し/やり直し、消しゴムで修正
キャンバス上でタッチジェスチャーすると、描いた線の取り消し/やり直しができます。
取り消し:2本指タップ
やり直し:3本指タップ
描いた線の一部だけを消したいときは、消しゴムツールで消します。ツールバーやブラシカテゴリにある消しゴムのアイコンをタップしてツールを切り替えます。
取り消し/やり直しはキャンバス上部のアイコンでも実行できます。
指で線を描画したくないときは…
スタイラスペンを使用していて指で描画したくない場合は、画面右上の「…」メニューから、[環境設定とヘルプ]→[指で描画する]をオフにします。
ブラシツールや選択範囲ツールなどを使用中に、スタイラスペンでのみ操作できるようになります。指はキャンバスをスクロールする操作になります。
イラストをさらに速く描きたい場合は、キーボードショートカットを活用しましょう。ショートカットはデバイスにキーボードを接続することで利用できます。
ショートカットキーの確認は、画面右上の[...]メニューから[環境設定とヘルプ]→[キーボードショートカット]より行えます。
ブラシの大きさと不透明度を変える
ペンやブラシの大きさや不透明度は、画面下部のスライダーで調整します。
色(描画色)を変える
ペン・ブラシの色を変えるにはツールバー下部のカラー切り替えをタップします。
カラーパレットで色を調整できます。
メインカラー:描画で使用する色です。ペンやブラシ、塗りつぶしなどに反映されます
サブカラー:サブカラーをタップすると、描画でこちらの色が反映されます。メインカラーの次によく使う色をセットしておくと便利です。特殊なブラシでは、メインカラーとサブカラーの両方が反映されるものもあります。
透明色:描画した場所に使用すると透明で描画されるため、消しゴムのように使用できます。
キャンバスにある色を使用する
[キャンバス]に塗ってある色を選択したいときは、画面を1本指でロングタップします。
サークル下部に表示された色が選択中の色、上部に表示されている色がこれから選択する色になります。
【POINT】
ロングタップでスポイトに切り替えたくない場合は[環境設定とヘルプ]で[一本指ロングタップでスポイトツール]をオフにします。
フィルターや効果でイラストの雰囲気を変える(Ver.3.1.0)
Ver.3.1.0からカラーフィルターと効果が追加されました。
フィルターを使ってイラストを気楽に調整してみましょう!
[ツール]一覧の[カラーフィルター]や[効果]を選ぶとポップアップが表示されます。
[選択中のレイヤーに追加]と[全体に適用(統合レイヤーを追加)]から、フィルターを適用する範囲を選択します。
[カラーフィルター]や[効果]のサムネイルを選択すると、どのような結果になるかを確認できます。好みの見た目になるものを探してみましょう。
適用後にビフォアアフターの比較をしたい場合は、右側の[キャンバスプレビュー]アイコンをロングタップして適用前と後の表示を確認できます。[OK]をタップすると、選択したフィルターや効果が適用されます。
【POINT】
カラーフィルターや効果は、ラスターレイヤー、選択範囲レイヤー、レイヤーマスクに使用できます。その他のレイヤーに使用したい場合は、ラスターレイヤーに変換します。
紙に描いた絵にデジタルで色を塗る(Ver 3.1.0)
Ver. 3.1.0以降は画像や写真をキャンバスに読み込む際に自動的に線画の抽出のダイアログが表示され、簡単に[線画抽出]が行えます。
[レイヤーを追加]を長押しし、その場で撮影した画像やフォトライブラリの画像を追加すると、[線画を抽出]のポップアップメニューが表示されます。[線画を抽出]をタップすると線画抽出が実行されます。
線画の濃さを調整したら[OK]をタップします。画面には線画のレイヤーのみが残り、すぐに色塗りがはじめられます。
アナログで描いた絵をデジタルで色塗りしたいときに試してみてください!
すでにキャンバスに描かれたイラストの場合は、効果メニューの[線画抽出]を選択することで同じ結果になります。
レイヤーを使う
レイヤーとは、透明なフィルムのようなものです。レイヤーを追加することで透明のレイヤーに描いた絵を何枚も重ねて表示できます。
「線画」と「塗り」など、パーツや工程ごとにレイヤーを分けておくと、あとから調整できるので便利です。
[レイヤー]パレットは画面右端に表示されています。左にスワイプすると、レイヤー名や合成モードなどの詳しい情報が表示されます。
レイヤーを追加するには[+]のアイコンをタップします。[+]のアイコンは長押ししてデバイスに保存されている画像を追加できます。
レイヤーの順序を入れ替えたいときは、レイヤーのサムネイルを長押ししてドラッグします。
また、[レイヤー]パレットの一番下にある[用紙]レイヤーにはキャンバスの下地となる白色が塗られています。下地になる色を指定できますが、描画や移動はできません。
表示/非表示や不透明度などのレイヤーの細かい設定は、サムネイルをタップしてメニューを表示します。
画像を読み込む
カメラで撮影した画像や参考資料をキャンバスに読み込む場合は、レイヤーパレットの上部にある「+」をロングタップして表示されるメニューから[画像から追加]または[カメラで撮影して追加]を選択します。
[おすすめ素材]を追加しよう!
Ver.2.2以降のシンプルモードでは、ブラウザを起動せず、アプリ内からおすすめ素材を追加して、すぐに使うことができます。
初心者にも使いやすい便利な素材がそろっているので、CLIP STUDIO ASSETSでどんな素材をダウンロードしたらいいか迷ってしまう人は、ぜひおすすめ素材を使用してみてください。
おすすめ素材を表示する
A [サブツール]パレット(ブラシ/消しゴム):
右上の[+]ボタンから[おすすめブラシを追加]を選択。ブラシ素材を追加できます。
B [カラー]パレット:
カラーセットのタイトル部分をタップしてから、[カラーセット選択]画面右上の[+]ボタンから[おすすめセットを追加]を選択。カラーセット素材を追加できます。
C [素材]パレット:
[ダウンロード一覧]の右上[+]ボタンから[おすすめ素材を追加]を選択。画像素材、ポーズ素材、体型素材などを追加できます
おすすめ素材一覧のポップアップメニューが表示されたら、気になる素材をタップして、素材情報を確認します。下部にある[インストール]をタップすると、アプリ内で素材をインストールできます。
CLIP STUDIOにログインしていない場合はログイン画面が表示されます。
ダウンロードした素材は、[素材]パレットの[ダウンロード一覧]や、ブラシ一覧の[ダウンロード]に追加されています。
おすすめ素材以外の素材をさがす
CLIP STUDIO PAINTの素材サービス「CLIP STUDIO ASSETS」には、15万点以上のブラシやデコレーション用の素材などが公開されています。[おすすめ素材]一覧をスクロールしたところにあるボタンからCLIP STUDIO ASSETSに移動してください。
定番素材やランキングなどから、好きな素材を選んでダウンロードしてみましょう。※有料の素材もあります
3Dデッサン人形を使う
ポーズや構図の参考として、3Dデッサン人形を使ってみましょう。
3Dデッサン人形は、[素材]パレットの[3D]の中にあります。
素材のサムネイルをタップすると、キャンバスにデッサン人形が貼りつけられます。
[オブジェクト設定]タブでポーズと体型を操作します。
[ポーズ素材を適用]と[体型素材を適用]で素材からポーズと体型を変更できます。
[カメラ詳細]タブでカメラを調整します。
[アングルプリセットを適用]から用意されたアングルにカメラを設定して、数値をスライダーで操作してパースを調整できます。
タッチジェスチャーで直感的にカメラや光源を調整したい場合は左側のランチャーで操作対象を切り替えます。
調整が完了したら右上のOKボタンをタップします。
CLIP STUDIO ASSETSで公開されているポーズ・体型素材を活用しましょう。
作品を保存する・画像を書き出す
作品が描き終わったら保存します。作品を保存しておくと、レイヤーを維持したまま続きを描いたりできます。
画面左上部にある[保存]ボタンを押します。
次に、SNSなどで共有する画像を書き出してみましょう
作品を書き出す
キャンバス右上の「…」をタップし、[画像を書き出し]から描いたイラストの保存や共有ができます。この先の手順は、AndroidとiPadで異なります。
タイムラプスを書き出す場合も手順は同様です。[タイムラプスを書き出し]から保存・共有ができます。
■ iPadの場合
キャンバス右上の「…」をタップし、[画像を書き出し]を選ぶと、プレビュー画面が表示されます。
画像のファイル形式(PNG、JPG、PSD)を選択してから、[共有]ボタンをタップします。
[共有]ボタンを押すと、モーダルウィンドウが表示されます。共有先のSNSを選んで共有しましょう。
[画像を保存]などでデバイス内に画像を保存することもできます。
■Androidの場合
キャンバス右上の「…」をタップし、[画像を書き出し]を選ぶと、[共有]と[端末内に保存]が選べるウィンドウが表示されます。どちらかを選択すると、プレビュー画面が表示されます。
画像のファイル形式(PNG、JPG、PSD)を選択してから、[共有]ボタン、または[保存]ボタンをタップすることで書き出しが完了します。
[共有]ボタンを押した場合は、モーダルウィンドウが表示されます。共有先のアプリを選択して共有しましょう。
スタジオモードに切り替える
インターフェースをスタジオモードに切り替えると、PC版と同じようにすべての機能を使用できます。
右上の[メニュー]から[スタジオモードに切り替え]を選択します。
スタジオモードの操作方法は以下の公式講座を参考にしてください。
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