7.塗り分け3
[1]キャラクターの線画に色を塗る
線画全体を茶色に変更します。パーツごとに分けた各線画レイヤーの上に、濃い茶色で塗りつぶした「color」レイヤーを作成し、[下のレイヤーでクリッピング]します。
線画の色を直接変更してもいいのですが、塗りつぶしたレイヤーをクリッピングする方法を使うと、色を変更したくなったときに、変更したレイヤーを複製して他の線画にも簡単に反映できます。
[2]猫の塗り分け
前回、用紙レイヤーを非表示にしたときに、猫を白く塗りつぶしていたので、そのレイヤーを利用して選択範囲を作成して体部分の塗り分けをしました。
塗り分けレイヤーをそのまま利用して黒色に変更しました。
耳と肉球は女の子の耳や帽子の羽と同じく、別レイヤーを体部分のレイヤーに[下のレイヤーでクリッピング]して塗っています。
これまでと同じ手順で選択範囲を作成して猫の塗り分けが完了しました。
蝶ネクタイは配色から変更して、画面の統一感を出すために女の子のミントと同じ色にしています。
これで、キャラクターの塗り分けができました。
[3]背景の塗り分け
キャラクターと同様に線画レイヤーから選択範囲を作成して塗りつぶす方法で塗り分けします。
背景もパーツごとではなく同じ色でひとつのレイヤーに描いています。
※線画から選択範囲を作成する方法については、第5回、第6回をご覧ください。
■花壇
細かな花は「花」のレイヤーの上に新規ラスターレイヤーを2枚追加して、[下のレイヤーでクリッピング]して描き足します。
背景なので細かく描きすぎず、ただの丸にデフォルメして、並びが均一にならないよう配置しています。
■ライト
黄色いライトの光が紺の背景に漏れ出すイメージで塗ります。
「青に黄色を混ぜる」感覚で、漏れた光は緑色にします。
背景の紺色を置いたレイヤーの上に新規レイヤーを作成してライトの明かりの色を置きます。
[Gペン]、もしくは[筆]ツールの[不透明水彩]でライトよりはみ出るくらいの気持ちで塗ります。
ライトがぼんやり光っている感じに描き足します。
新規レイヤーを作成して、先ほどより明るい色を塗ります。
色を塗ったら[筆]ツールの[不透明水彩]で馴染ませます。
さらに光がにじみ出る印象にするために、ライトの線画の色を変更します。
「背景」の「線画」フォルダーを開いて、「moon」と「light」レイヤーの上にそれぞれ新規レイヤーを作成します。
レイヤー名を「h」に変更して黄緑、もしくはオレンジ系の色で塗りつぶし、[下のレイヤーでクリッピング]を設定します。
これですべてのパーツの塗り分けが完了しました。
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