6. ステーキを描く 仕上げ編

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[1]ハイライトを入れる

いよいよ仕上げの工程です。食べ物の質感の要であるハイライトを入れていきます。

一気に質感が出るため、一番楽しい工程かもしれませんね。

 

シャープな硬いライトを入れるため、使用するツールは[ペン]ツール→[ペン]の[Gペン]を使用します。

ひとつひとつ丁寧に、資料をよく観察しながら描き込んでいきましょう。

 

ハイライトをあまり入れすぎるとノイズのように見えてしまうことがあるため、入れる量は全体の様子をみながら調整します。

 

ポテトやブロッコリーは肉との質感の対比を出して引き立て役にまわるため、ハイライトを控えめにフラットな質感にします。

 

肉はしっかり見せたいのでハイライトも強め、多めで描き込んでいきます。

 

全体的にハイライトが入りました。

 

[2]追加要素の検討

全体にハイライトが入ったら、さらにおいしそうなステーキにするために、追加の要素を検討します。

 

まず、ステーキをおいしそうに見せる重要なポイントは「温度」です。

熱々のステーキを表現するために必要な要素を考えて追加することにします。

 

ぱっと見て「温度」を伝えやすいもののひとつに「溶けたバター」があります。

バターが溶け出していく様子を追加してみましょう。

 

次に、ぐつぐつ煮えたソースを追加します。

 

最後に[エアブラシ]ツールの[柔らか]で湯気を入れました。

これで「温度」を伝える三種の神器(バター・煮えたソース・湯気)がそろいました。

 

全体はこのような状態になっています。

 

[3]仕上げと調整

最後に、仕上げと色の調整をします。

 

 

 

■輪郭をなじませる

 

仕上げ用に新規で「最終調整」レイヤーを作成します。

パーツの輪郭がシャープすぎたりベース塗りがはみ出しているところなどをチェックをして、上からなじませて行きます。

 

なじませるときも、塗りと同じツール[にじみ縁水彩]を使用しました。

 

 

 

■ハイライトをぼかす

 

ハイライトをよりリアルに見せるために、ぼかしをかけます。

ハイライトのレイヤーを複製し、複製したレイヤーを[フィルター]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]でぼかします。

「ハイライトぼかし」レイヤーの不透明度は50%くらいに下げておきます。

 

 

 

■カラーバランスの調整

 

最後にすべてのレイヤーを統合して色合いを微調整します。

[レイヤー]メニュー→[表示レイヤーのコピーを結合]を選択して、統合したレイヤーを作成します。

 

作成された統合レイヤーを選択した状態で、[編集]メニュー→[色調補正]→[カラーバランス]を選択して色を調整します。

 

美味しそうな色味を探って行きましょう。資料写真の黄色が強かったため、イラストの色調もそれに引っ張られていました。

色味をもう少しだけ自然な感じに調整して、完成です!

 

これで完成です。

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