8.エフェクトの描画と最終調整

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メイキングでは描画の手順がわかりやすいようにパーツごとに解説していますが、実際には全体的に手を入れながら描き進めているため、解説されている部分以外のパーツやレイヤーについては一部手順通りではない場合があります。


[1]ファイアブレスの描画

ドラゴンが吐く炎のブレスは、思い切り吐いているというより、吐息をもらしている、という雰囲気で描きます。破壊の中の静寂をイメージしています。

本講座では第5回で羽を描画する工程を先に紹介していますが、ブレスは羽と重なる部分が多いため、実際には羽を作画する前にブレスを描いています。


(1)まずラフイメージを確認します。


(2)とりあえず[色混ぜ]ツール→[指先]サブツールでブレスの描画を試してみたところ、「オエッー」という感じになってしまいました。


(3)そこで第1回で紹介した「fire_brush」テクスチャブラシを使います。新規レイヤー「dragon_fire02」を追加し、ブレスの下地になる模様を「fire_brush」ブラシで描画します。


(4)ブレスの下地として作ったレイヤーを複製し、複製したほうのレイヤーを合成モード[覆い焼き(発光)]にしました。

合成された色が発光しているように明るくなります。ところどころ加筆修正して、光る部分の形を整えます。


(5)ブレスを青色から橙色にグラデーションになるよう着色します。これは、口に近い部分ほど酸素量が多く、離れると酸素が減って橙色になるという想定で、こういった色合いにしています。


[レイヤー]パレットでブレスの下地レイヤーを選択します。パレット上部にある[透明ピクセルをロック]ボタンをクリックして、レイヤーに描画されている部分にだけ色が塗られるようにしておきます。


この状態でブラシサイズの大きい[エアブラシ]→[柔らか]サブツールを使って青色のグラデーションをつけます。


(6)ブレスが描けましたが、後ろとの明度差があり過ぎて違和感が出てしまいました。羽側のレイヤーを明るくしておきます。


[2]火の粉の追加

町全体が火事になっている雰囲気を出すために全体に火の粉を追加します。


(1)新規レイヤーを作成し、合成モードを[覆い焼きカラー]にします。このレイヤーに、ドラゴンの背後あたりを中心に[油彩平筆]ツールで火の粉を加えていきます。


火の粉は風の方向を意識して描くと場面に動きを出すことができます。ひとつひとつが同じ大きさ明るさになってしまわないように気をつけます。


(2)全体に火の粉を散らして背景の描画は完了です。


[3]質感の調整

金属部分はドラゴンの肌よりもつるつるしていますが、戦闘で傷がついたりしているでしょうし、装甲の金属が新品のようにきれいなのもおかしいので、ざらざらとした質感を少し追加します。


ドラゴンと腕のレイヤーの上にそれぞれ新規レイヤーを追加し、合成モードを[覆い焼きカラー]、[下のレイヤーにクリッピング]に設定し、ドラゴンの肌で使っていた「brush_custom01」ブラシで加筆します。


テクスチャの模様を細かくして使いたかったので、ブラシの[ツールプロパティ]パレットで紙質の[拡大率]を下げています。


[4]コントラストの調整

最後にコントラストを調整するために[色調補正レイヤー]を追加します。

※[色調補正レイヤー] について詳しくは、以下のTIPSを参照してください。

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/571


(1)[レイヤー]パレットの最上部に[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[トーンカーブ]を選択して作成します。


(2)表示される[トーンカーブ]ダイアログで、下図のように調整して、コントラストを強めます。


(3)最終調整後、全体を確認して完成です。

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