EPUB(電子書籍用)データ出力ガイド
PAINT EXで制作した複数ページの作品を保存して、CLIP STUDIO「作品管理」メニューからEPUB(電子書籍用)データを出力する方法を解説します。
※この機能はCLIP STUDIO PAINT PRO、及びその他のソフトウェアではご利用いただけません。
【POINT】EPUB(電子書籍用)データを出力する前に
電子書籍をつくるにあたって、便利にご利用いただける講座をご紹介します。
電子書籍向けコミックの作成に失敗しないために、知っておきたいマンガ制作の基本講座をご覧いただけます。
[1]PAINTで本1冊分のデータを制作する
電子書籍向けコミックの、本1冊分の作品データを新規作成する手順について説明します。
【POINT】 出版に必要なページなどについて
本1冊分の作品データを制作するにあたり、以下の項目を一般的な単行本などを参考に検討しておくと、スムーズに作品ファイルを作成できます。
・表紙と本文の表現色(例:表紙カラー/本文モノクロ)
・原稿用紙サイズ
・ページ数
・扉、目次、奥付などの有無
なお、EPUB(電子書籍用)データで出力する場合、閲覧時に不都合が生じないよう以下の設定が反映されます。
・初期設定では、トーンレイヤーはすべてグレーで出力されるよう設定されています(この設定は、PAINTの[ファイル]メニュー→[製本処理]→[EPUBデータ出力設定]より変更できます。)
また電子書籍には、紙の本と違い上記のようなページ構成/設定について明確なルールがありません。
ただし、用途や閲覧時の表示に応じて、以下の点などについて考慮することをおすすめします。
・見開きで閲覧されることも考慮して偶数ページで制作する
・同人誌印刷などで同じ原稿を使う場合、兼用できるように設定する
■1.CLIP STUDIO PAINTの[ファイル]メニューからファイルを新規作成します。
[新規]ダイアログで、原稿用紙の各種設定や本のページ数、ノンブルなどを設定します。
■2.以下の記事に記載されている注意事項などに気をつけながら原稿を制作してください。
[2]出力する作品を選択する
■1.[EPUBデータを出力する]メニューをクリックします。
■2.[EPUB(電子書籍用)データを出力する作品を選ぶ]メニューをクリックします。
■3.出力したい作品をクリックします。
※この手順は、CLIP STUDIOの[作品管理]メニュー→出力したい作品をダブルクリック→表示された画面で[EPUB(電子書籍用)データを出力する]ブロックを選択する操作と同じです。
[3] EPUB(電子書籍用)データを出力する
作品を選択すると、「EPUB(電子書籍用)データ」画面が表示されます。
■1.[EPUB(電子書籍用)データを出力]ブロックをクリックします。
■2.ソフトウェア起動中のダイアログが表示され、CLIP STUDIO PAINTが起動します。
①[ファイル]メニュー→[複数ページ書き出し]→[EPUBデータ出力]を選択します。
②[EPUBデータ出力]ダイアログで、[タイトル]・[著者名]などの出力設定を入力します。
[OK]をクリックすると、出力が開始されます。
③出力完了後に表示されるダイアログから、出力されたデータを確認できます。
※PAINTでの設定、出力について、詳しくは以下のユーザーガイド「メニュー > ファイル > 製本出力 > EPUBデータ出力」をご覧ください。
【POINT】kindleフォーマットでデータを出力する -mac OS・iPad OS -
mac OS版、iPad版のCLIP STUDIOでkindleフォーマット出力をする場合、ここで設定できます。
[EPUBデータ出力]ダイアログの[詳細設定]をクリックします。
[EPUB詳細設定]ダイアログの出力オプションで[Kindleフォーマット向け出力]にチェックを入れ、OKをクリックします。
以降、EPUBデータ出力の手順と同様に進めていきます。
※Windows版の場合は「Kindle向けコミック作成ガイド -Windows-【EX】」を参照してください。
[4] 出力したデータを確認する
出力されたデータは、CLIP STUDIO[作品管理]メニューよりご確認いただけます。
■1.CLIP STUDIOを起動し、[作品管理]メニューから出力した作品の箇所に表示されている[ >]ボタンから「EPUB出力...」をクリックします。
■2.「EPUB(電子書籍用)データ」画面が表示されます。出力が完了している場合に限り、[出力したデータ]ブロックなどが追加表示されています。[出力したデータ]ブロックをクリックすると、保存先のフォルダがエクスプローラで表示されます。
アップロード時などに分かりやすいよう、デスクトップなどの分かりやすい場所に出力したデータを複製することをおすすめします。
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