5.彩色用ブラシの設定・下塗り

20,985

ClipStudioOfficial

ClipStudioOfficial

色塗り用に、[1]~[3]の3つのブラシを作成し、下塗りをします。

 

[1]「塗りブラシ」

厚塗りをするためのブラシを作ります。

 

 

 

■1.[筆]ツール→[水彩]→[不透明水彩]を選択し、このサブツールを元に設定をカスタマイズします。

 

[サブツール]パレットの右下にある[現在選択されているサブツールのコピーを作成します]アイコンをクリックしてサブツールを複製し、表示されるダイアログで名前を「塗りブラシ」に変更します。

 

 

 

■2.複製して作成された「塗りブラシ」サブツールが選択された状態で、[ツールプロパティ]パレット右下の工具マークをクリックし、[サブツール詳細]パレットを表示して設定を調整していきます。

 

[サブツール詳細]パレットの[インク]カテゴリー→[下地混色]のチェックを外します。

 

 

 

■3.[アンチエイリアス]は一番右の[強]を選択します。

 

 

「塗りブラシ」ができました。

 

[2]「ざらつきペン_塗り用」

背景の海を塗るためのブラシを作ります。

 

 

 

■1.[ペン]ツール→[ペン]→[ざらつきペン]を選択して[1]と同じようにコピーを作成します。

 

名前は「ざらつきペン_塗り用」にしました。

 

 

 

■2.色塗りに使用するため、[ブラシサイズ]を大きめの「50」くらいに設定します。

 

 

 

■3.[サブツール詳細]パレット→[インク]カテゴリー→[不透明度]→[不透明度影響元設定]で、[筆圧]にチェックを入れ、筆圧の加減で不透明度を調整できるようにします。

 

 

 

 

■4.さらに、[不透明度]を[60]に下げます。

 

 

 

 

「ざらつきペン_塗り用」ができました。

 

[3]「細部塗り」

細部を塗る用のブラシです。[油彩]サブツールをベースに作成しました。

 

 

 

■1.[筆]ツール→[厚塗り]→[油彩]サブツールを複製し、名前を「細部塗り」に変えます。

(Ver1.8.5以前のバージョンでは、[油彩]サブツールは[油彩]サブツールグループから選択します。

Ver.1.8.5以前のバージョンからVer.1.8.6以降にバージョンアップされた場合も、[油彩]サブツールは[油彩]サブツールグループから選択します。)

 

 

 

■2.[サブツール詳細]パレット→[インク]カテゴリー→[下地混色]のチェックを外します。

 

 

 

■3.[サブツール詳細]パレット→[インク]カテゴリー→[不透明度]→[不透明度影響元設定]で、[筆圧]にチェックを入れ、筆圧の加減で不透明度を調整できるようにします。

「細部塗り」ブラシができました。

 

<[油彩]との比較>

 

[4]下塗り

前回塗り分けたレイヤーごとに、細かく色をつけていきます。

 

 

 

■1.[1]で作成した「塗りブラシ」で影などを描いています。

 

 

 

■2.[2]で作成した「ざらつきペン_塗り用」で背景を塗ります。

 

 

 

■3.下塗りができあがり、絵の全体像が見えてきました。

 

[5]細部の彩色

次に「線画」フォルダーの上に「加筆」フォルダーを作成します。

その中にレイヤーを作成し、線画の上から描き込んでいきます。

「加筆1」、「加筆2」と、パーツごと等、必要に応じてレイヤーを分けて描きます。

 

「塗りブラシ」や「細部塗り」、ラフの時に作成した「ラフ線」ブラシで描いています。

 

塗り込みながら、絵の密度を上げていき大体の彩色は完了です。

 

[6]色の調整

さらに色を整え、描き込んでいきます。

 

 

 

■1.雰囲気を出すため、[エアブラシ]ツールの[飛沫]で、ベースに細かな泡を描きました。

 

 

 

 

■2.そして、全体の色を調整します。

 

「塗り」フォルダー内の一番上に、「全体整え」レイヤーを作成し、レイヤーの[合成モード]を[ソフトライト]にします。

 

 

 

■3.「全体整え」レイヤーで、[エアブラシ]ツールや[1]で作成した「塗りブラシ」を使い、空気感や色の濃淡を整えました。

 

▲上図は、「全体整え」レイヤーのみを表示したもの。

 

 

これでだいたいのベースの色塗りができました。

 

次回は、アナログの質感をだすためのブラシ作成と細部の描き込みについて解説します。

コメント

新着

公式 新着