本記事は、タブレット版に準拠して解説しています。

スマートフォン版ではメニューコマンドの配置などが異なります。

シンプルモードでは[テキスト]ツールを使用できません。スタジオモードに切り替えてからご利用ください。

 

テキストを入力する

マンガのセリフなどの文字を入力するときは、[ツール]パレットにある[テキスト]ツールを使用します。[テキスト]ツールの[ツールプロパティ]パレットから、フォントや文字サイズなどの設定ができます。

文字の入力には大きく分けて「改行で折り返す」と「フレームで折り返す」の2つがあります。

それぞれ用途にあわせて使い分けましょう。

文字の入力中に表示される周りの四角い線は、テキストフレームといいます。

 

改行で折り返す

マンガのフキダシなどに文字を入力するときの基本的な入力方法です。

 

[テキスト]ツールを選択し、入力を開始したい位置でキャンバスをタップして文字を入力します。改行を入れたところで、文字が折り返します。

 

フレームで折り返す

マンガのモノローグなど、長い文章を入力するときに適した方法です。

 

[テキスト]ツールを選択し、キャンバス上をドラッグしてテキストの入力ボックスを作成します。

 

フレームにあわせて自動的に文字が折り返します。

テキストフレームの大きさを変更すると改行位置も変化します。

 

Note：作成したテキストフレームの設定は、[テキスト]ツールの[ツールプロパティ]パレットで変更できます。[フレームで折り返す]をオフにすると、改行で折り返しになります。

 

[テキスト]ツールの使い方について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

 

インストールしたフォントを使用する

インストールしたフォントは、フォント一覧に追加してから使用します。

※追加するフォントファイルは、事前にご用意ください。

 

[テキスト]ツールの[ツールプロパティ]から、[ファイルからフォントを追加]をタップして、追加したいフォントファイルを選択します。

 

インストールしたフォントを使用する方法について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

 

フォントリストを整理する

フォントが増えて使いたいフォントを探すのが大変になったら、よく使うフォントをまとめたフォントリストを作成して整理しましょう。

 

[テキスト]ツールを選択し、[ツールプロパティ]パレットの[フォント]からフォント一覧を表示します。歯車アイコンをタップして[フォントリスト設定]ダイアログを表示します。

 

[フォントリスト設定]ダイアログの左下のボタンをタップし、任意の名前の新しいフォントリストを作成します。一覧からリストに表示させたいテキストをチェックしたら[OK]をタップします。

 

フォントリストの作成方法について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

 

マンガ用フォントを使用する

CLIP STUDIO PAINT Ver.3.0以降は、手描き感のある表現が可能なCLIP STUDIO PAINT専用の欧文フォント「Clip Studio Comic」と、マンガの吹き出しなどでよく使用される和文フォント「イワタアンチック体B」を無料で使用できます。

 

ここでは、マンガやWebtoonの制作時に活用したい「Clip Studio Comic」と「イワタアンチック体B」の特徴をご紹介します。

 

Clip Studio Comic

 

手描き感の演出

「Clip Studio Comic」は、CLIP STUDIO PAINTのブラシで描いた文字がベースになっています。1つの文字につき4種類の異なる字形が収録されており、同じ文章内に形の違う字形がランダムに割り当てられることで手描き感が演出されます。

 

可読性の担保

文脈から人称代名詞を検知し、自動的に大文字の「I」（Crossbar I）に変換されます。

 

イワタアンチック体B（I-OTFアンチック Std B）

漢字と仮名の組み合わせにメリハリがあり読みやすいため、セリフの表現などに適しています。