本記事は、タブレット版に準拠して解説しています。

スマートフォン版ではメニューコマンドの配置などが異なります。

シンプルモードではこの記事で紹介する入稿・印刷用の設定ができません。スタジオモードに切り替えてからご利用ください。

カラープロファイルプレビューを使用する

デジタルで作業をしているときの画面はRGBで色を表現していますが、印刷所などで印刷するためのデータはCMYKにする必要があります。

 

ただし、RGBで作られたデータをそのままCMYKに変換すると色味が変化し、もとの色よりくすんでしまったりすることがあります。

 

[カラープロファイルプレビュー]は、カラー形式を変換する場合の結果をシミュレートして表示する機能です。プレビュー設定をおこなうと、リアルタイムで変更結果が確認できます。　

 

[表示]メニュー→[カラープロファイル]→[プレビューの設定]で、[カラープロファイルプレビュー]ダイアログを表示します。

 

[プレビューするプロファイル]の項目では、どのように色を表すかを決める「カラープロファイル」というデータを指定します。CMYKのデータを作成する場合は、印刷所から指定されたカラープロファイル（ICCプロファイル）を選択しましょう。

 

ここで設定したカラープロファイルは、「CMYKで保存する」際に反映できます。

 

Note：

[表示]メニュー→[カラープロファイル]→[プレビュー]を選択することでプレビューの表示、非表示を切り替えることができます。

 

[カラープロファイルプレビュー]ダイアログの各設定項目や注意点などについては、こちらをご覧ください。

 

CMYKで保存する

CLIP STUDIO PAINTでは、RGBで作成や編集した画像を保存時にCMYKに変換します。

(.jpg、.tif、.psd、.psb形式でCMYKカラーを保存する場合)

 

[ファイル]メニューの[画像を統合して書き出し]からいずれかの形式を選択し、[書き出し設定]ダイアログを表示します。

 

[書き出し設定]ダイアログの[表現色]から「CMYKカラー」を選択し、[ICCプロファイルの埋め込み]にチェックをつけて保存します。

 

[カラープロファイルプレビュー]でCMYKのプロファイルを指定した場合は、そのプロファイルが埋め込まれます。

 

CMYK出力について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

製本された状態を3Dで確認する(EX)

CLIP STUDIO PAINT EXでは、[製本3Dプレビュー]を使用して作品が製本された状態を3Dで確認できます。

 

[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]から[製本3Dプレビュー]を選択すると、[製本3Dプレビュー]ダイアログが表示され、ページをめくったり表示角度を変えたりして確認できます。

 

[製本3Dプレビュー  ]について詳しくは、こちらのユーザーガイドをご覧ください。

 

データに合わせて出力する（EPUB/Kindle/PDF出力）

出力したい本の作品データを準備したら、電子書籍用のEPUBデータ、Kindle向けコミックデータ、PDFデータなど、公開したいサービスや扱いたい形式にあわせてデータを出力できます。

 

EPUB（電子書籍用）データの出力（EX）

[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]から[EPUBデータ出力]を選択します。[EPUBデータ出力]ダイアログで、[タイトル]・[著者名]などを入力して出力します。

 

EPUB（電子書籍用）データの出力について詳しくは、こちらのユーザーガイドをご覧ください。

 

Kindle向けコミックデータの出力

[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]から[EPUBデータ出力]を選択し、[EPUBデータ出力]ダイアログの[詳細設定]から[Kindleフォーマット向け出力]にチェックを入れて出力します。

 

Kindle向けコミックについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

PDFデータを出力する

[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]から[.pdf（PDFフォーマット）]を選択します。

[一括書き出し]から[.pdf（PDFフォーマット）]のファイル形式を選択することもできます。

 

[一括書き出し]ダイアログが表示されたら、書き出したいページ範囲や書き出し先のフォルダーなどを指定します。

 

PDFデータの出力について詳しくは、こちらのユーザーガイドをご覧ください。

 

出版社にあわせたプリセットを使用する

CLIP STUDIO PAINTには、出版社にあわせた入稿用のプリセットが用意されています。

持ち込み先の出版社が決まっている場合などは、あらかじめ出版社にあわせたプリセットでキャンバスを作成しましょう。

 

[コマンドバー]の[新規]ボタンをタップし、[新規]ダイアログが開いたら[作品の用途]を[すべてのコミック設定を表示]にします。

 

[プリセット]の項目から、作成したい出版社のプリセットを選択します。

 

プリセットを使った原稿用紙の作成方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

同人誌入稿用のデータを出力する(EX)

CLIP STUDIO PAINT EXでは、[同人誌用設定]を使用して同人誌入稿用の作品を作成したり、同人誌印刷所に入稿するためのデータとして出力できます。

 

同人誌入稿用のデータを出力する際は、[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]から[同人誌印刷用データ出力]を選択します。

 

[同人誌印刷用入稿データの出力]ダイアログで、サイズや裁ち落とし幅を確認します。製本サイズを変更するときはここでサイズを変更し、印刷所へ申し送りがある場合はコメントを入力します。

 

仕上がりのイメージを確認するかどうかを選ぶダイアログが表示されたら、必要に応じて製本3Dプレビューを確認し、問題なければ出力します。

 

同人誌入稿用のデータ出力について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

CLIP STUDIO SHAREで作品を入稿する

CLIP STUDIO SHAREは、見やすいビューアで気軽に作品を共有できるサービスです。

CLIP STUDIO SHAREを利用して作品をクラウドへアップロードすると、URLを伝えるだけで作品を閲覧できます。

 

CLIP STUDIOの右上のメニューをタップして[作品を見せる]を選択し、[作品を公開してみる]から流れに沿って原稿をアップできます。

 

Note：

公開範囲を「合言葉が必要」にすると、合言葉を知っている人だけが原稿の閲覧やダウンロードを行えます。公開前のマンガ原稿を扱う場合などは必ず設定しておきましょう。

 

CLIP STUDIO SHAREを使った入稿方法について詳しくは、こちらをご覧ください。