ここでまたラフ状態の「キャラ」レイヤーにひと手間加えます。

 

[1]キャラに陰影をつける

①「キャラ」レイヤーをパーツ分けしたレイヤーの上に移動させます。

 

②「キャラ」レイヤーの上に新規レイヤーを作り、[下のレイヤーでクリッピング]を設定します。

 

③レイヤーの合成モードを[乗算]にして不透明度を下げます。[エアブラシ]ツール→[強め]で一段階陰影をつけて、影の入れ方のイメージを明確にします。

影の色がキツくならないように、彩度低めの色を使用しました。

 

陰影部分のレイヤーだけを表示するとこんな感じです。

 

[2]キャラに明るい部分を入れる

次は一番明るくなるところのイメージを明確にしていきます。

陰影の時と同じ手順で新規レイヤーを用意し、合成モードを[覆い焼き(発光)]にし、不透明度を少し下げます。

 

エアブラシで、光を入れる部分に色をつけてイメージを固めます。

 

明るい部分だけを表示するとこんな感じです。

 

この一段階の明暗をつける作業によって、完成時のイメージをより明確にし、着彩の時の明暗の付け方の迷いを軽減します。

 

[3]レイヤーの結合

まず、「陰影」と「明るい部分」のレイヤーを「キャラ」レイヤーに結合します。

 

次に、「キャラ」レイヤーをパーツ分けした各レイヤーに結合していきます。

これは、本格的に着彩していくにあたって、「キャラ」レイヤーの線をそのまま使用する目的で行います。

パーツ分けした時のままだとせっかくラフで描いたアタリの線が消えてしまい、また描き直さなくてはなりません。「キャラ」レイヤーをパーツ分けしたレイヤーに分割していくようなイメージです。

 

最初に、肌のパーツレイヤーに「キャラ」レイヤーの複製を結合します。

①先ほど結合した「キャラ」レイヤーを複製し、パーツ分けした「肌」レイヤーの上に配置します。

 

②[レイヤー]パレットで「キャラ のコピー」レイヤーを右クリックし、メニューから[下のレイヤーに結合]を選択して、「肌」レイヤーと結合します。

これでパーツ「肌」レイヤーに「キャラ」レイヤーを結合できました。

 

同じ手順で他のパーツも「キャラ」レイヤーを結合します。

「ニーソ」レイヤーや「模様」レイヤーのように、パーツ分けした時に下のレイヤーにクリッピングしたものは、いったんクリッピングを解除してから「キャラ」レイヤーをクリッピング→結合を行います。

 

結合したら、再度「肌」レイヤーにクリッピングしておきます。

 

他のパーツにも同じように、「キャラ」レイヤーを複製→クリッピング→結合をしていきます。

 

つづいて「馬」、「馬パーツ」フォルダのレイヤーにも同じようにします。

 

これで下塗り終了です。